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岡山新報デジタル【北朝鮮による日本人拉致問題】
❖【北朝鮮による拉致問題を風化させないキャンペーン】
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🔴海外でも頻発した北朝鮮の国家犯罪 其の二
日本の「看板」を悪用する拉致はほかにもあった。1978年7月、当時23歳だったタイ人のアノーチャー・パンチョイさんや、中国人女性2人がマカオで失踪した事件では、「イケダ」と名乗る工作員の男の関与が指摘されている。アノーチャーさんは拉致後、北朝鮮で脱走米兵と結婚したことが、ジェンキンスさんの証言で判明した。
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78年8月に4人のレバノン人女性が拉致された事件では、工作員は「日本企業の秘書を募集している」と持ちかけた。実在する日本の企業名を挙げ、独身でアラビア語やフランス語に堪能なことなどを条件にしていた。4人はその後、「日本研修」を口実に空路拉致された。
諜報員養成機関で北朝鮮独裁体制を正当化する「主体思想」に基づいたスパイ教育を受けた4人は海外で工作の実習まで行った。しかし、そのうちの2人が東欧に出国した際、在外公館へ駆け込んで保護され、事実が発覚。レバノン政府から猛抗議を受けた北朝鮮は帰国に同意した。