データソースフィルター候補君の取り扱い注意
"このデータソースを使用するすべて"
フィルターの適用先にある"これ"、使っておられるでしょうか。
私はたまに使います。
ディメンションフィルターとして使いたい、
全ワークシートに漏れなく適用したい、という時です。
"これ"で設定されたフィルターはグローバルフィルターとも呼ばれます。
以下、グローバルフィルターとします。
このグローバルフィルターを使用する時の注意を
自分が忘れてミスしたことの反省も込めて、書きます。
簡単にまとめると...
■注意が必要なケース
グローバルフィルターとデータソースフィルターを併用する場合
■注意するタイミング
データソースフィルターを設定する時
■注意してやること
データソースフィルターを追加する前に、
データソースフィルター候補君を削除する
以下、補足です。
グローバルフィルターを使用したことがある方はご存じかと思いますが、
グローバルフィルターはデータソースフィルターの編集画面に自動的に表示されます。
例えば、[地域]をグローバルフィルターにすると
[地域]がデータソースフィルターの編集画面に表示されます。
これは、グローバルフィルターはデータソース全体に適用されるという点で、「データソースフィルターにしてもいいのでは」とTableauがご提案してくれているためです。
すなわち、データソースフィルター候補君です。
この状態ではあくまで「候補」なので、
実態はグローバルフィルターです。
ただ、「候補」から「データソースフィルター」に昇格するのは簡単です。
データソースフィルターの編集画面で[OK]を押すだけです。
試しに[OK]を押すと、フィルターシェルフにあった[地域]が消え、ついさっきまでディメンションフィルターだったあの子は、データソースフィルターに昇格したことが分かります。
例えば、データソースフィルタで、
データソースで保持するデータ期間を絞ろうと思って
[オーダー日]をデータソースフィルタに追加して、[OK]を押すと
データソースフィルタに追加したいのは[オーダー日]だけのはずなのに、意図せず、データソースフィルタ候補君を、データソースフィルタに昇格させてしまう事態が発生します。
気づかぬうちに、候補君がデータソースフィルターになり、フィルターシェルフの中が空っぽになっていたら焦ります。
これを回避するために、データソースフィルター追加前に、データソースフィルター候補君を意思を持って削除します。
データソースフィルター編集画面で、
「君はグローバルフィルターでいてね」という子を選択>[削除]します。
候補君が削除された状態で、[追加]>データソースフィルタにしたいフィールドを選択>[OK]で完了です。
因みに、候補君を削除後、データソースフィルタを追加する前に[OK]を押して、データソースフィルターの編集画面を閉じてしまうと
候補君が候補君として復活するのでご注意下さい。
やってみるとよく分かるのでぜひ試してみてください。
グローバルフィルターもデータソースフィルターも
使い方や設定タイミング(データソースをパブリッシュする前か後か)等を正しく使い分けることで、できること・便利なことがたくさんあります。
それぞれをきちんと理解して、上手くお付き合いしていきたいなと、今回改めて思いました。
おしまい。
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