LOD計算を自分が一番分かる形でまとめてみた(FIXED)
こんにちは、momoです。
前回のLODのおさらいでは
FIXED、INCLUDE、EXCLUDEの違いを
イメージで理解しました。
ここからは、各LOD計算の使い方を
具体例とともに確認していきます。
今回のテーマは「FIXED計算」です。
■利用シーン
サンプルスーパーストアの注文情報を探索しています。
一番気になる指標 [売上(合計)] を
[オーダー日(年)]ごとに見てみると
年々売上が伸びていることが分かりました。
でもこれだけでは、リピーターさんが多いのか
新規さんが増えているのかが分かりません。
ここで力を発揮するのが「FIXED計算」です。
■アウトプットイメージ
[オーダー日(年)] ごとの [売上(合計)] を
[顧客別の初回オーダー日(年)] で色分けしています。
こうして見ると、リピーター率は高いけれど
新規獲得率はいまいちだな、ということが分かります。
〜ポイント〜
・初回オーダー年を [顧客名] の粒度で計算していること
・ビューの粒度は [オーダー日(年)] であること
■やること①
まず見たいのは
[オーダー日(年)] (VizLOD)ごとの [売上(合計)] なので
この2つを使って棒グラフを作成します。
■やること②
[顧客名] (VizLODと異なる粒度) ごとの
初回オーダー日を求めます。
■やること③
①の棒グラフの「色」に②を入れます。
■完成!
[オーダー日(年)] ごとのビューに
[顧客名] ごとの初回オーダー日(年)を表示することができました。
■まとめ
FIXED計算を使うと
「指定した粒度」で固定して集計することができます。
FIXEDで指定したディメンション粒度の
中間テーブルが作られるイメージ。
自分が作成したLOD計算の中身を見れば
何が・何の粒度で・どう計算されているかを
確認することができます。
一方で、LOD計算の中身に加えて
ビューの粒度(VizLOD)まで考慮が必要なのが
「INCLUDE計算」と「EXCLUDE計算」です。
ビューの粒度(VizLOD)の影響を
受ける/受けないという点で
FIXED計算と残りの2つはかなり性質が異なります。
どう違うのかというところは
次の回で具体的に見ていきます。
おしまい。
<参考> がねこ師匠のお教え
https://note.com/ritz_tableau/n/n7f39070ab369v
特に、元データ・VizLOD計算・LOD計算の
レイヤーを分けた考え方を参考にさせて頂きました。
分かりやすく、丁寧なご説明をありがとうございます。