残念なこと よかったこと
今日は残念なこととよかったことがあった。
まずはよかったこと。
人間ドックに行った。
眠って受けられる胃カメラを受けた。
数年前に眠らずに受けた胃カメラがトラウマで、足が遠のいていたが、やっと受けられた。
本当にまったく覚えていないくらいよく眠れた。
気づいたら終わっていた。
本当に良かった。
次に、残念だったこと。
人間ドックに行った。
いや、人間ドックに行ったこと、ではなく、その経験が残念だった。
数年前に初めて行った少し遠方にある健康センターの人間ドックは、ホスピタリティに満ち溢れる体験だった。
健康管理ができているとは言えない私にも、スタッフの皆さんは温かく接してくれた。
「よくぞ、人間ドックに来てくれました!!あなたが健康で長生きできるよう、応援しています!!」という思いが、ほぼすべてのスタッフの方たちから伝わってきた。
胃カメラで嘔吐反射が強すぎてパニックになりかけた私を、「目を開けて。大丈夫、がんばれます」としっかり勇気づけて最後まで耐えさせてくれた。
その態度のすべてが本心ではないかもしれないが、そんなことはいい。
プロとして、高い費用を払って健康管理に意識を向けようとしている人をお迎えし、全力で応援しようという態度をもった振る舞いに癒された。
よおし、健康管理をしよう!と動機づけられた。
数年を経て、今日。
健康管理への意識が低下しつつある中、また動機づけされようという思いで、意を決して人間ドックに行ってきた。
仕事があまりに忙しく、数年前に行った健康センターは予約が取れなかった。
諸事情で3月前半には受診しなければならず、地元の開業医で受けることとした。これがすべての間違い。
私が前もって計画的に行動し、以前と同じ健康センターに行けば、これからのことは起こらなかっただろう。
だから、この後に書く、残念なことの発端は、すべて私が原因です。
今思えば、予約の電話応対も不慣れな印象で、聞き間違えや言い間違えが多く、怪しかったことを思い出す。
そして、当日。
時間通りに到着し、脇で測る体温計を渡される。
昨今の体温計は20秒ほどで計測可能だが、待てど暮らせどピピっとならず、胸元から脇を覗いては不安になる。
受付の方がやってきて、体温計を奪い去る。
35.0℃、平熱より1℃以上低い。緊張しているせいか。
すぐに呼ばれて更衣室に案内される。
案内するスタッフの顔がものすごく不機嫌。
更衣室の説明を受け、検査着を出される。
「サイズは…Lサイズですね。(ハァ)」
不服そうに小さなため息をつかれる。
太っていてすみません。
設備は広くて新しい。
次に声をかけてくれたスタッフは、にこやかで丁寧。
しかし、体重測定で表示された体重の数値に一瞬止まる。
重くてすみません。
腹囲は、メジャーがたるんだまま計測され、再計測してもらう。
7㎝の誤差。特に気にしていない様子。え?
まあ、どちらにしてもメタボの基準越えですが、何か?
血圧測定。
1回目でかなりの高血圧。脈拍90回。緊張している。
腕の力が抜けきれず、ピクピクとうごいてしまった。
2回目でギリギリ高め血圧。脈拍50回。
こちらがいつもの値に近い。
1回目と脈拍数が違いすぎるので、再測定してくれると思っが、再測定なし。え?
どちらにしても高血圧は治療中なので、変わらない。
もう、指摘するのも面倒。
腹部超音波検査。
最初に案内された不機嫌な方登場。
検査技師さんでしたか。
検査開始前からイライラした態度とため息が連発。
腹部に当てた超音波のプローブと呼ばれるものは、拷問のように強く押し当てられる。
やるたびにため息。
おなかの脂肪が厚すぎて、うまく検査ができないらしい。
申し訳ないとは思うが、ここまで態度に出されると、こちらも不機嫌になってしまう。
なんとか終わって検尿。
トイレの小窓から尿コップを出そうとすると、他の方の尿の入ったコップが置いたまま。
悩んだが、尿コップを持ったままトイレから出るのも面倒。
コップに名前が書いてあるのを確認し、横の隙間に押し込んだ。
先ほどのイライラ検査技師さんが案内してくれたので、きちんと状況報告しておいた。
目の検査は、ほとんど機械任せ。
1か月前に測った視力と全く違う結果。
機械を操作するスタッフは不慣れな様子。
顔の位置がまったく定まらず、「あれ?」を繰り返す。
「目を開けていますか?」
「ちゃんと点をみていますか?」
不具合はすべて私のせいらしい。
肺活量も機械の設定を間違えて何回もやり直し。
もう頭がくらくらするくらい息を吐いた。
心電図。
測定し終わったと思ったら、再検査する、と準備したと思ったら、やっぱりしない。
肺CT。
筒の中に入り、極寒の中で「少々お待ちください」。
待てど暮らせど始まらず。
ボーっとし始めたら急に始まった。
最後に胃カメラ。
鎮静してやってくれる。
もう本当に、これだけはよかった。
胃カメラについてくれたスタッフも、丁寧で心配りのできる素敵な方だった。
最後は医師の診察。
喉の麻酔が残っていて、唾液を飲まないように言われていた。
診察室に入るまでに唾液がたまってしまった。
案内に来たスタッフに「どこかで唾液を出せませんか」と尋ねるも、黙って診察室の椅子に座れと誘導する。
もう一回、「どこかで唾液を出せませんか」と尋ねても、椅子に座れの一点張り。
不満いっぱいで座ると、「ティッシュに出してください」と箱ティッシュを突き出した。
最初から言えよ。
わかる範囲での結果説明と診察。
メタボに関する項目を読んでは「減量するしかないですからね」と嘲笑しながら言う。
空腹時に胃が痛いと問診票に書いたので聞いてみると、「カメラでは問題なかったんでね」と。
そこも合わせて説明すればいいじゃん。
心電図も異常があったようだが、かかりつけが循環器科だとわかると、「結果に心電図も入れておくので持って行ってくれればいいですから」。
いや、私の心臓何かおかしいんですか?
やばいやつですか?
結果は3週間後って言ってたよね?
そこまで待っていいんですか?
と言いかけたが、聞いても無駄だと判断して終了。
完全に馬鹿にされ、呆れられ、あきらめられているのがよく分かった。
最後は最初とは別の不機嫌なスタッフに案内されて、着替えて終了。
医師をはじめとするスタッフの皆さん。
自業自得で太った私が、健康問題だらけの私が、あなた方の高尚な人間ドックなんか受けてごめんなさい。
色々とお手数をおかけして申し訳ありませんでした。
すべては、私が、あなた方の想定外だったせいです。
もうご迷惑をおかけしないように、そちらには伺わないようにいたしますので、どうぞご安心ください。
申し訳ありませんでした。
約5万円の授業料を払って、多くを学ばせてもらえる1日でした。
授業料は、職場の助成で大半が返ってくるのだけが救い。
しかし、結果が来たらまた落ち込むな。
ある意味、最も効果的な健康管理の動機づけになったよ。
応援されるより、馬鹿にされたほうが動機づけになるのだと、私に思い出させるために、神様がご縁をくださったのかもしれない。
きっとそう。
真剣に健康を大事に、生活を改めなさいという教訓なのだろう。
そして、来年は計画的にホスピタリティ溢れる健康センターを予約しなさいという教訓でもあるだろう。
しかし、こんなに露骨に馬鹿にされたのも久しぶりだ。
大人になってからは、なかなか無い経験だ。
みんな気を使って、本当のことを言われなくなったのをいいことに、胡坐をかいていた私への戒めだな。
この教訓を忘れないよう、ここに書きました。
読んでくださった方、ありがとう。
すべての経験は学びになる。
さて、ウォーキングでもして来よう。
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