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エリアデザインラボ#9

エリアデザインラボの第9回目は、福島市を拠点にフリーランスでウェディングプランナーをしている梶原映実さんをお招きして、「ない仕事は自分でつくる」をテーマにお話を伺いしました。

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1 仕事ってなんだっけ?

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 日本では、年功序列や終身雇用制度に代表されるような、年々昇給したり、役職が上がって行ったりするような雇用の制度が長年続いてきました。
 私が大学を卒業して働くようになってからの社会は、「同じ会社で働き続ければ、労働条件が良くなっていく」というような状況には見えませんでした。大手の企業や公務員は今でもそのような労働条件を整え、より優位な就職先として雇用確保に努めているところも数多く存在しています。

 しかし、例えば新型コロナウィルスが社会に与えたインパクトを見えてみると、大手企業であっても、業績が低迷し、従業員を解雇せざるを得ない状況なども出てきています。日本が経済成長時代に作ってきた”会社に勤めれば半自動的に給料が上がっていく”ような給与体系を維持できる企業は、ますます少なくなっていくでしょう。 

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そのような社会であることを前提に、自分の仕事を見つけていかなければならないと考えると、最終的には”自分がどう生きたいか”に尽きます。
 このラボのオリエンテーションで、人が行動する際の同期となるものが3つあると話しました。「好奇心」「お金・物」「誰かのため」この3つのバランスの中に「仕事」を当てはめたとき、あなたならどんな割合の仕事がしたいですか?これはもう、本人にしか決められません。もしかしたら、今の社会に用意されている職場は、あなたには合わないかもしれません。そうなったら、自分で仕事を作らないといけないかもしれませんね。

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2 「ない仕事は自分でつくる」 梶原映実

ブランディング力をつける
 高校生の時からウェディングプランナーに憧れ、仙台の専門学校へ進学しました。卒業後、福島市内の冠婚葬祭を扱う会社に入社しました。入社した会社は、自社で式場を持っていて、その中でプランナーとしての仕事をさせてもらっていました。仕事は楽しく、やりがいも感じていましたが、大きな企業がゆえの仕組みに悩むこともありました。

 お客様の理想を叶える提案と、企業としての売り上げを確保しなければならないバランスの取り方も難しく、自分の価値観とのギャップを感じました。また、結婚や子供のことを考えると、土日中心の職業であることから、子育てとの両立も難しいだろうと思いました。

 よりお客様目線に立ったウェディングを実現することや、子育てとの両立のことを考えたとき、これはもう独立するしかないのだと思いました。

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 この職業は、リピーターという概念がなく、新規のお客様に常に選ばれる存在でなければなりません。そのために必要なのが、セルフブランディングです。毎回0から関係性を構築していかなければならないのが難しいところなのですが、未来のお客様との関係を築くためにも、SNSなどを通じて、ecruのファンになってもらう努力をしています。

 コンセプト例
私たちがご提案するウェディングでは、まず、新郎新婦との対話の中から、式のコンセプトとなるものを探っていくことから始まります。どんな人柄で、どんな考え方で暮らしていて、何に興味があるのかなど、お二人のことを良く知るために、いろいろお話を聞いていきます。今日は、実際に執り行った結婚式の1つをご紹介したいと思います。
 この方たちは、日々の暮らしを少しずつ改善しながら、二人の暮らしの質を高めていくことがお好きだと感じたため、「Better」をコンセプトにしました。このコンセプトに沿って、テーマカラーや演出などを決めていきました。

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3 最近できた新しい仕事を考える(グループワーク)

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<グループワークで出てきたもの>
・Youtuber
・家事や買い物などの代行サービス
・Uber Eats
・エシカルなど環境や社会に良いもの


次回は、ヘルベチカデザインの佐藤哲也さんをお招きして、お話を伺いたいと思います。

ライター:上神田健太
書き起こし:佐藤雅人

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