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とりあえずTOEIC900点をとりたい人のための勉強法


この記事は、9月頃にstand.fmにてお話した投稿の文字書き起こし&詳細を追記したものです。多少の齟齬がありますが基本は同じ内容です。よろしければ併せて是非聴いてください。


勉強する前の私のスペック

英語にずっとコンプレックスを抱えていました。
センター試験、それなりに頑張ったつもりでしたが特にリスニング試験なんかは半分以上取れたことがなく、鉛筆を転がす方が意外と正解だったりしました。

TOEICも大学の時に受けた結果は440点で、ついでに英語で落第する恐れがあった程度の英語レベルです。

そんなこんなで、社会人1年目で英語ができないことでよく馬鹿にされていたのですが、TOEICを若手社員全員受けさせられることになりまして。

ちょっと頑張ってみるかと思って始めたのがきっかけです。

勉強期間としては、フルタイムで社畜しつつ

・600点とるのに2週間
・820点とるのにさらに半年
・900点とるのにさらに2ヶ月

といった具合です。

朝6時から8時の2時間と昼休み30分を週5、土日にそれぞれ10時間ほどの勉強時間です。その時間以外は働いてても、独り身なら意外と勉強できます。


TOEIC 900点を取得するメリット

以下のようなメリットがあるかなと思います。

 ・900点とったことで英語に対する自信がつく
・社内・転職の際に評価される(日本と韓国以外はあまりメジャーではないですが)
・日常・ビジネスで英語を使う上での基礎的な聞き取り能力が身に付く
・英文から素早く要点を察する能力が身に付く

点数というわかりやすい形で成果が出るというのが私にとっては非常に良かったかなと思います。頑張った結果が割とすぐ出るのは、言語の学習という長い旅においてはだいぶモチベーションになります。

そして、日本企業はTOEICに対する評価がなぜか高いと私は思っていまして、TOEICの点数が高いというだけで英語ができる人という風にみてもらえることが多いです。

個人的に、TOEICができる人は英語ができる人とは限りませんが、少なくとも英語ができる人は集中力さえ続けばTOEICもできるはずだというのが私の持論です。TOEICの英語のスピードなんてニュースに比べればめちゃくちゃゆっくりです。


具体的な方法

では早速、具体的な方法に入っていきます。

ここでは、0から5つのステップでお話します。(ステップ0は人によっては飛ばしていいです)

0.中学高校レベルの英語文法をざっと復習する


まずは中学生高校生の英語の勉強方法も取れていないという方はすごく苦手だったという方はまずその復習から始めてください。

もちょっと本当に土台ができてないとの関係代名詞って何?とか三単現の S ってなに?レベルの人はいったん復習した方がいいかと思います。

中学と高校でそれぞれ本当に簡単そうな物を一冊づつやれば大丈夫かと。

本は、自分が理解しやすく、できそうと感じればなんでもいいです。

これと過去問1〜2個やって復習する(テストに慣れる)だけで、本当に早い人だとサクッと普通に600ぐらい取れるんじゃないかなと思ってます。


少し余談ですが、辞書的に使える文法書として気に入ってるのを一つご紹介します。別にここまで調べて徹底的に理解しなくても900点は撮れてしまいますが、細かいところが気になる性格の方はどうぞ。


1. TOEICのよくある流れやシナリオを知る


TOEICって結構出てくるとトピックとかよくあるシチュエーション、流れっていうのは基本的に決まっています。

まずそれを知ることで、意味のわからないボキャブラリーばかりのトピックでも、盛大な勘違いをしたままリスニングし続けてしまったり読み進めてしまうことを防げます。

さらに、お決まりの回答もなんとなく把握しておくことで、むしろ英語力の向上一切なしで、回答が予想できるようになります。ピンポイントでこれだと思う回答がなくても、TOEICのいつもの流れだとこの選択肢はなさそうだな・・・と選択肢を絞ることもできます。

過去問を解いてみるのも良いのですが、この単語集がおすすめです。

え?単語集?と思われるかもしれませんがちょっと聞いてください。

この単語集の作者であるTEX 加藤さんちょこちょこ解説やコラムに出てきて、「TOEICの世界ではこういう人は存在しない」とか「こういう話は出てこない」と解説してくれてるんです。結構面白くて、TOEIC全く受けたことない人であれば、単語帳の日本語の文をざっと読むだけでも50点ぐらい上がるんじゃないかと思っています。

なのでこの単語帳を軽くざっと日本語の解説とコラムだけ最初にざっと読んじゃってみてください。


2. TOEICによく出る単語だけ学習する

TOEICは速さが勝負なので、わからん単語がたくさん出てくるだけでもその推測で頭のメモリが持っていかれます。

めちゃくちゃ語彙力が必要だとは思いませんが、頻出単語は予めちゃんと学習しておくことで後々の伸びが段違いです。なので頻出単語集を一冊だけ終わらたいです。

頻出単語集であれば、その後のTOEICの問題演習でもよく出てくるので覚えたけど使わなくて忘れたという状況をある程度防ぐことができます。


私は暗記はめちゃくちゃ苦手だしできれば経験記憶で覚えていきたいので単語帳に対しては否定的ですが、ここは自分のポリシーを裏切ることにしました。

ステップ2でも紹介した金のフレーズは、単語集としてももちろん優秀なので、アプリ版もありますので、その後は単語集として活躍させてあげてください。

思ったよりアプリとしてちゃんとしてます。


3. 模試・過去問に取り組む

TOEICは慣れなので、とにかく模試と公式問題集を解いて復習を繰り返していれば点数がすくすくと育ちます。

ただ、がむしゃらにいろんな問題を解きっぱなしにしているのはもったいなさすぎるので問題集の選び方、復習の仕方なんかを紹介します。

選び方としては以下の通りです。

・自分が受ける形式(新形式に2016年5月から移行しています)である
・解説がしっかりしている
・音声付きでナレータがTOEICの公式に近い
・TOEICの試験により近い問題である

TOEIC試験により近いってわからんと思われる方がほとんどだと思うので、悩んだらAmazonレビューを参考にするといいです。あとは私が使ったものをあげておきます。

新形式・旧形式はチェックしてね。(解いたことが無駄にはなりませんが、やっぱり本番に近い形式であることに越したことはないです)


ヒロ前田さんの参考書です。何がいいかって解説が丁寧なのと統計調査で回答率なども算出した上での問題だっていうことと、リーディングにも音声がついてのがすごく良いです。※こちらは旧形式です


こちらもヒロ前田さんの参考書ですが、新形式対応してます。


公式問題集です。リーディング音声ついていないのですが、公式だけあって問題はしっかりしています。
なので、英語力に自信がある人以外は、2、3冊目あたりに持ってくれば良いかなと思います。


取り組み方

・時間を測って解いて答え合わせ
・解説を全部読む
・わからなかった単語は全部調べる、リスニング、リーディングに限らず発音もチェックする
・2日後、7日後、1ヶ月後に普通にもう一回解き直す(回答覚えていても問題なし)
・並行して、リーディングリスニング全てのスクリプトを20回ほど音読する

音読が非常にエグいですが一番大事です。

単語熟語が文脈で頭に入ってくるのはもちろんですが、リンキングという音のつながりとかよくある会話の流れとかもスーッと入ってきます。

大体よくある会話の流れなんて決まっていますし、出てくるフレーズも決まっています。似たシチュエーションがTOEIC本番で出てきたら勝ったも同然です。

時々思い出したように単語帳に返ってきてみて、「あ!これこの模試で出てきたやつやん!」ってなるとなおよしです。


テクニック系の本の要否について

個人的にそれらの本は、だいたい時間配分とパラグラフリーディングに集約される気がします。


時間配分は理想的な時間配分はググれば出てくるだろうし、それをもとに同じ過去問の復習として2回3回と解いている中で自分のベスト時間を見つけていけば大丈夫です。


パラグラフリーディングは、TOEICに限らず英語を読む上ではだいたい出てくる話かなと思います。受験英語でもセンター試験(今は共通一次?)対策をしていればなんとなく記憶にある人もいるかと。

そんなもの知らなかったという人であれば、こういう系のリーディング問題に特化したTOEIC対策をやってみても良いかなと。


文法問題とかその辺りはテクニック類ではなく、単純に勉強すれば良いだけなので解いた問題の解説が理解できれば十分だと思います。


なんにせよ、いろんなテクニック系の本を買い込むより最低限「こういうことを気をつければ良いんだな」と知ったらあとはひたすら実践、復習に勤しむ方が得策だし英語力も伸びるというのが個人的な意見です。


4. ひたすら1冊の過去問を完璧に仕上げていく


地味に辛いやつです。ステップ3でやった一つの模試を完璧にするっていう作業をひたすら別の模試でやります。

私は5冊ぐらいやりました。上に挙げた意外だと以下の参考書を使いました。

この名前の「新公式」は「新形式」ではないので気をつけてください!

過去問やりすぎて過去問が尽きたから韓国語版に手を出すという猛者もいると聞いたことがあります。

20回以上音読して単語や熟語は全部覚え、文法問題は理論からちゃんとこういう答えが導き出せるようにしておくと、本当にこなした過去問の数だけ点数が上がっていきます。


めげそうな時に読んで欲しいやつ

連続で受験してると、時々前回より下がりますが気にしないでください。たまたま前回が調子が良かったか、今回が調子が悪かっただけです。毎日ちゃんと継続してやっていれば結果がついてきます。

そして、TOEICはすぐ点数が上がると最初に言いましたが、点数が上がるほど伸び悩んできます。高得点者ほど、失敗できない問題が増えて少しの油断が命取りになります。

幸いこのテストは受験料さえ払えば今のところ何回受けても問題ないです。自分の頑張りと、多少のまぐれで取れた高得点を見せびらかしていきましょう。


終わりに

私はそんなこんなで900点は無事取れたのですが(正確には905点だった)もういいかなと思って勉強やめてしまいました。440から900にするより、900を950とかそれ以上にする方がだいぶ大変そうだと思ったので。

それより英語で何をしたいかということに重点を置いていきました。

YouTubeで興味あるジャンルの動画を英語でみたり、プログラミングの勉強を基本的に英語でやったり、あとは話せるようになろうと思い、オンライン英会話を始めたりなどです。

900点とったからって難なく英語が喋れるかと言われると全くそうではないですし、現地のニュースとかネイティブ同士の会話とか全然わからないです。


言語学習は長い旅なので、多分生きてるうちに終わることはないんだろうなと思います。頑張ろう。




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