ナイトテーブルDIY
はじまり
もう随分前にテレビ台用に購入したサイドテーブルを、枕元で積読や細々したものを置くのに使っていましたが、ちょっと大きすぎておじゃま。もっと小さくていいけれど、そんなに困ってないしなあと思ってほったらかしていましたが、まとまった時間ができたのでちょうどいいサイズのものをDIYすることにしました。
防災用の懐中電灯とか、ハンドクリーム、リップクリーム、薬、ティッシュとかとか。それに本(積読)とiPad。枕元に置いておきたいものって細々あるよねえ。
スケッチ
いつもはテキトーに紙に書くだけだけど、時間があったので、fusionで何パターンかスケッチ。
で、usdz形式で書き出して、ARでイメージを確認。便利!
つくりかた
ホームセンターで木材をカットしてもらって、組み立てというのがいつものパターンだけど、せっかくだから一度使ってみたかったEMARFを利用することにしました。
Illustratorで、ポケット加工の指定をしたり、オフセットをつけたり、細かい調整をして入稿用のdxfデータを作成します。
emarfのマイページにログインしてdxfデータをアップしていろいろ設定すると、すぐ見積もりと加工イメージが確認できます。
送料入れても2万円くらいにおさまりそうなので、これで進めることに決定。加工依頼をすると、ほどなく加工拠点から連絡が来ます。正式な見積もりをもらって、振込したら1週間も経たずにパーツが送られてきました。早い。
さっそく仮組み。とりあえず致命的なミスはなさそうで一安心。サイズ感もよし。
やすりがけして、ワトコオイルを塗って仕上げます。組み立てはボンドと、木ネジもちょっと使いました。脚がちょっとぐらぐらすること以外は、だいたいイメージ通りです。
EMARF 感想
①お手軽感がすごい。
ネットプリントで冊子発注するくらいの気持ちで、木材加工がお願いできちゃう。
②今回のナイトテーブルみたいに、小さめで、パーツ数が多いものをつくるときにいいかも。手間と予算のバランスがちょうどいい。
③材料選びはちょっと迷う。特に厚さ。
④データまちがってないか、届いて仮組みするまですごいどきどきする。
shopbotで加工するときに問題がある、あるいは問題が起きやすい形状になっていないかはシステムでチェックしてくれるけど、そもそも嵌合まちがってるじゃーん!とかは指摘してくれないわけで、そこは自分でがんばるしかない。
⑤よくもわるくも、イメージ通りに形になっちゃう!
データ入稿した時点で制作おわりって感じ。加工されたものが届いて、仕上げるプロセスで、イメージよりも良くなっていく〜って感じはなかったかも。それはたぶん仕上げスキルが足りていないのと、じっくり見ると自分のツメの甘さが目についてがっかりしちゃう。
④、⑤に関わるけれど、そもそもの前提として、Illustratorをある程度使えて、レーザーカッターでMDFを切って、あれこれ作った経験がなかったら、EMARF使おうとは思わなかっただろうなあ。嵌合とか、組み立て順をイメージするとかが難しい。逆にいうと、組み立てて完成させるようなものをレーザーカッターで作る経験を積むとか、EMARFに入稿する前にミニサイズで作ってみるとか、そういうステップをふむと、安心して利用できそう。
おわりに
仕上げて、置いてみると、カリモクが合板製のDIY家具にかわったわけだから、チープさは否めない。しかし、ほしいサイズとデザインのものを、形にできることのうれしさは変え難いものがありますな。狭小都市生活を快適に過ごすには、DIYで収容率を上げたり使える空間を広げたりすることはすごく有効だと思っていて、結果的に自作の棚がどんどん増えていく。ネットを探し尽くしてもほしいものが見つからないときに、自分でつくる手段の選択肢を増やしておけるのもよし。というわけで、満足の仕上がりでした。