TECHCAMP(プログラミングスクール) レビュー最終版

3日続けて記事を書いてしまっておりますが、これで過去の振り返りは終わります。どうかあと少しだけお付き合い頂ければと思います。この記事はこれからプログラミング勉強したいと漠然と考えていたり、マコなり社長とか、堀江貴文さんとか、ひろゆきさんとか、その辺のネット界隈で有名なインフルエンサーに影響を受けた人こそ見てほしいです。TECHCAMPはスクールの中でも完全に高額な部類に入りますので、入学する前に参考にして頂けると幸いです。私のこの2日間の記事をできれば最初に読んで頂きたいです。それでもエンジニアになりたい!って思った方は以下確認下さい。

TECHCAMP在籍期間の私の歩み

入校が9月の終わりで、カリキュラムの終了が11月の終わり、そして就活が終わって完全卒業になったのが12月22日。恐らく、スピード間だけで見れば、受講生の中でも最速に近いスピード卒業だと思われます。ざっと、期間中の流れを思い出すと、

・9月〜10月 カリキュラムの実施、最終課題の提出(5週間)

・11月 オリジナルアプリ(PF)の作成(5週間)

・12月 就職活動(3週間)

学習期間は当初から10週間と定められており、半分でカリキュラムを終えて、残りの半分で就活用のPFを作成、11月の終わりにエントリーを開始し、3週間程で就活を終えた。10週間の間は平日9時間、土日合わせて大体8時間ぐらいはやってましたかね。就活始まってからは個人的に自己分析やTECH以外の就活対策、面接対策に時間を取られる事も多くなり、まあそれでも1日4時間ぐらいは継続して勉強できました。

ちなみに、私が就職を決めたのはTECHCAMPから紹介受けた企業です。Wantedlyやgreenで選考受けてた企業からも内定もらえましたが、選んだのはTECHCAMP求人でした。一括で授業料を振り込み、カリキュラムもスムーズに終わらせ、CAにほとんど負担を掛けずにTECHCAMPにも紹介料の面で貢献、さらには一応自社開発企業なのでその辺のPR数値にも貢献するというTECHCAMP的には最大限の貢献はできたかなと思います。自分で言うのもなんですが、優等生だったでしょう。ちなみに、私のスペックは過去の記事を見てもらえればと思います。32歳のIT未経験のオヤジです。

TECHCAMPで学べる技術

価格:税込70万ぐらい

・RubyとRailsで簡単なアプリが作れるようになる

・heroku、AWSでデプロイできるようになる

・Javascriptの基礎の基礎は理解できる

・SQLの基礎を理解できる

・正規表現の基礎を理解できる

・基本的なテストコードが書けるようになる

・HTMLとCSSの基礎を理解できる

・ネットワークの基礎を理解できる

・Githubの基礎を理解できる

・SlackがZoomが使えるようになる

まあ、こんな感じです。初学者がよく言われる、Dockerのコンテナ構築とか、チーム開発の経験は積むことはできません。最終課題ではかの有名なフリマアプリを作成する事になりますが、Viewの部分は予め用意されているので意外とHTML、CSSの経験をカリキュラム内で積むことができないのは注意です。

学習環境

マコなり社長が言うような最高の学習環境、はコロナの影響もあり苦しい現状です。名古屋では平日週2回しか教室が利用できませんし、質問は教室を利用していても全てオンラインで実施する形となります。オンライン質問は大体繋がりますが、繋がりにくく10分以上待つ事もありましたね(すいません、自分がそもそも1桁回数しか質問したことが無いので十分なデータ無いです)。強みとしては、slackで時間割が組まれており、朝礼からRubyドリル、その後の自習においても1時間に1回程のペースでチームでZoomミーティングでアウトプットをするように決められている事です。やはりチームの人の進捗は無視できず、これがうまく機能すれば切磋琢磨してどんどん意欲が向上していくわけです。一方で、あまり平均的では無い進捗の人はペースダウンしたり、焦ったりする危険性もありますね。

ライフコーチとメンターとCA(キャリアアドバイザー)

ライフコーチと言う人がチームの管理者的な立ち位置になりますが、定期的にしか関わりません。良い人ばかりだとは思うのですが、正直、存在意義がよくわかりません。ライフコーチの為に勉強頑張ろうって思う人もいるかもしれないのですが、それを狙っているとすれば、あまりに関与が無さすぎます。個人的にはこの役職を撤廃して経費削減して授業料に還元して欲しいです。

メンターは技術的な質問に答えてくれる役割の人です。質問は完全オンラインなので、在宅勤務の人が多そうです。TECHCAMPの卒業生や学生バイトが多いようです。外れのメンターとかもいるようですが、私は良くも悪くも質問に答えてくれさえしてくれればそれで良かったので全く気にはならなかったです。

CAは転職支援をしてくれる人です。まあ、よくある人材紹介のエージェントみたいなものですね。履歴書添削してくれたり、面接練習してくれたり、TECH求人の場合は調整役になってくれます。後述する返金保証さえ外してしまえば、良好な関係を築けると思います。逆に保証内で活動していると、週間20件の応募が義務付けられたりと手数が掛かって煩わしく感じるかもしれません。

返金保証

大きく2パターンです。

1つは入学して2週間以内に辞める場合。2週間でも一応カリキュラムの先の方まで見れるので、お試しとしては非常に良い制度です。ここで半数ぐらい離脱します。

2つ目は転職できなかった場合のやつです。以下条件、

・TECHCAMPのCAが指示する求人をちゃんと週間20件以上受けて、半年間内定が1件も出なかった場合

・東京以外の求人を受けた場合は対象外

・年収350万以下NGだと対象外

・カリキュラムが期間内に終わらなかったら対象外

・30歳以上はアルバイトでもOKじゃないと対象外

・インターン内定をもらった時点で対象外

・TECHCAMP以外で勝手に内定もらった場合も対象外

あまり知られてない事実

・就活が終わったらカリキュラムが見れなくなる。が、アフェリエイト記事を書けば1ヶ月延長できる

・卒業者向けのアドバンスカリキュラムがあるらしい(Javaとかって言ってた気がします。価格や細かい内容は不明、タダではない)

・転職支援は卒業しても継続される。また転職したい時は同様のサービスを受ける事ができる(こういう事こそもっとPRするべきじゃねって思います)

・地方求人はほぼない。私の場合、名古屋求人を探すと言う条件で返金保証外れたのに、その数日後に名古屋はありませんでした!って言われた時は怒りを通り越して笑ってしまいました。

レビュー 〜カリキュラム〜

ここが私が一番マイナスに感じたポイントです。前述の通り、5週間で終わってしまったわけなので、実質期間の半分以上ただ独学でPF作成していただけでした。普通に考えれば、1ヶ月放置されてたわけですから授業料の3分の1ぐらいは返してよって考えてしまいます。そのアドバンスカリキュラムとやらを早く終わった人にやらせてほしい。

この気持ちを助長するのが、PF作成は一切の質問不可、と言う制度です。確かに、独力で作る事に意味はあると思うのですが、結局スクール以外の人もメンタ等の有料サービスで質問してる事が多いと思うので高い金払っているのに。。ってなってしまうんですよね。せめて、カリキュラムに載っている通りやっているのにうまく行かない時は対応してほしいですし、そのスタンスで行くなら、独学でやっている期間の授業料は返してほしい。

レビュー 〜就職支援〜

これは完全に結果論となってしまうのですが、私はTECHAMPから優良物件を紹介頂き、そこに行く事になったので、70万払ってその企業との縁を繋げてもらったと言う事であれば全然その価値あったなって思います。その企業を自分に紹介してくれたのはCAに感謝しかないです。

書類の添削もまあ、普通の転職エージェントぐらいやってくれますし、面接練習は私の場合しなくてもほぼ受かってたのでアドバイス貰えなかったので何も言えません。気になったのは、自己分析の手助けを全くしてくれない事です。ここは本来CAの仕事です。また、体調不良とかスケジューリング不足で平気で約束を反故してくる事も気になりました。

紹介求人の内容ですが、wantedlyとかと全く毛色が違うので、棲み分けとして良いと思います。むしろrailsを使うようなベンチャーはほぼなく、創立少なくても10年を超えているような安定企業が多いです。私は恐らく年齢的な問題でインフラ系中心に紹介頂いておりました。また、採用ページでは未経験不可、という企業に関してもTECHCAMPを通す事で未経験でもOKになるっぽいので未経験可の地雷を踏む可能性は低いです。私の入る企業も一般的には未経験は不可みたいです。私の考えるTECHCAMP最大の強みは恐らくこの部分になるかと思います。モダンな開発環境を求めている人はあまり役に立たないかもしれませんが、そうじゃない人には良いと思います。

TECH求人の注意点としては、書類選考に通らないと自分で志望動機とかを伝えるチャンスがない事です。企業によっては志望動機書みたいなのを書いてと言われて作成する事もあるのですが、そうじゃない場合は完全100%履歴書の内容だけで合否が判断されてしまいます。CAアドバイザーの営業力に頼るしかないので正直運、です。しかも、TECHCAMP求人の場合、PFを見られる事もほぼないと思った方が良いです。なので、学歴や職歴や資格等で強みがなければ書類選考時点で落とされまくる可能性が高いです。私も最初、20件受けても1件通るかどうかみたいに脅されました(大手ブランドが意外と評価されて、4件程は通りましたが)。

TECHCAMPに入って良かった事

・優秀な若者と一緒に勉強できて刺激になりました。私のグループは歴代でもめちゃ優秀なグループだったみたいで、本当によかった。

・勉強する習慣がついた

・優良物件に入ることができた。それだけで70万の価値はあった

・プログラミング勉強のスタートラインに立つことができた

TECHCAMPの課題だと感じる所

・過大広告。CMとか見ててもあまりに売上を取ることに意識が向きすぎ。卒業生のどれだけが年収+150万UPですか?私は−300マ。。。。集客だけでなく、もっと受講生大事にしてください。

・コスパ。サービスレベルが低くなり続けているのに、授業料が高止まりの意味がわからない。1ヶ月で終わるカリキュラムなんだから、半額でも良いベル。1ヶ月で終わらない人をどれだけ挫折させず効率よく勉強させるかがライフコーチとメンターの仕事でしょ?

・マコなり社長が絶賛する程社員のレベル高くない。正直前職のフルタイムのアルバイトの方が余程優秀でした。教育足りていないのでは?

・ガチで就活においてTECHCAMPブランドがマイナスにしかならない。TECHCAMP求人以外の場合、TECHCAMPというワードだけで減点対象になる危険性が高いです。それは大量生産されている卒業生のレベルが低い+PFが似たようなものばっかり(そもそもフリマ以外にPFを作ってない人すら多い)の歴史が招いた悲劇。プラマイ0でもおかしいのに、マイナスになっているのは笑えない。もっと受講生の質上げてブランド力上げてください。

・カリキュラムが卒業後に見れなくなるのも????

まとめると、入学時点でしっかり受講生に自己分析させて何故エンジニアになるのか?と言うことを明確にして、本気で勉強させた方が良い。とりあえずカリキュラムやって、そこからどの仕事しようかって考えているようではリスク高すぎ。納得行く就職できなかった人はTECHCAMPに恨みを持ち続けるわけで、そんな商売長く続かないと思われます。広告じゃなくて社員教育と受講生の教育に金を掛けた方が良いと思いますね。

まとめ

結論、IT業界内においてはFラン大学の就職支援課みたいな立ち位置だと思います。客観的に見て。Fラン大学でも優秀な方は人気企業に入る事もあるように、人ぞれぞれだとは思います。

と言う感じですが、入るかどうか迷っている人は、別の選択も充分検討するべきでしょう。もう入っている人は、いかにうまくスクールを使うのかが重要ですよ!私の感覚では、恐らくTECHCAMPの受講生の上位10%ぐらいしか納得の行く就活はできないのではないかと思います。その10%に絶対になるように自分を追い込んで下さい。周りがこうだからこれで良いではダメ。divの社員の言う通りやっていれば安心なんて事も絶対にない。Twitter見てください、他の駆け出しエンジニアの方が日々どれだけのレベルの事を勉強し、アウトプットしているのか?私のチームの人も常に私よりも意識高くて本当に刺激を受けました。本当に未経験でのエンジニア転職は大変に大きな壁です、人任せでうまく行くなんてことは絶対にありませんので。



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