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#小説
いつもきれいなお姉さん
私は自分にラベルを付けるのが好きなのよ。と、彼女はその滑らかな手にハンドクリームを塗りながら、半ば独り言のように教えてくれた。
僕の意識は彼女の爪先にあしらわれたラインストーンに釘づけで、正直前後の文脈をあまり聞いていなかったから、そうなんだ?と間の抜けた返事をする。
あなたが私に付けたラベルもなかなか気に入ってるわよ。
わざとはっきりした口調で言って、僕の意識をきらきらの石から彼女自身に引き寄
私は自分にラベルを付けるのが好きなのよ。と、彼女はその滑らかな手にハンドクリームを塗りながら、半ば独り言のように教えてくれた。
僕の意識は彼女の爪先にあしらわれたラインストーンに釘づけで、正直前後の文脈をあまり聞いていなかったから、そうなんだ?と間の抜けた返事をする。
あなたが私に付けたラベルもなかなか気に入ってるわよ。
わざとはっきりした口調で言って、僕の意識をきらきらの石から彼女自身に引き寄