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女優の杜けあきさん「ピンクリボン運動を、心から応援します!」

※本記事は2018年4月に公開した記事の転載となります。

スマイルウオーク2017仙台のゲストとして、イベントを終始華やかに彩ってくれた、女優で、元宝塚歌劇団雪組トップスターの杜けあきさん。仙台出身の杜さんが初参加されたウオークへの印象や乳がんに対する想いなどを、イベント終了後にモモがインタビュー。

写真左:モモ妹、写真右:杜けあきさん

モモ:
杜さん、今日はおつかれさまでした!
天気も最後まで持って良かったですね!

杜さん:
台風が近づいてる中、ギリギリって感じ!

実は私いつも〝ギリギリ女〟なんです。
イベントなどで、
台風や悪天候をキリギリでかわすんです!

モモ:
すごい!

杜さん:
でも、ピーカンもない(笑)。
自分としては、
肌が焼けるのも嫌いだから、
それでいいかなって(笑)。

モモ:
今日は歩く人にとっては
ちょうどいい天気、気温だったと思います。
杜さんのおかげですね(笑)。

ありがとうごさいます!

杜さん:
いえいえ(笑)。

モモ:
改めまして、今回初参加された感想は?

杜さん:
そうですね。
乳がんは大変身近なことなのに、
こうやって積極的に関わらないと、
深くまで踏み込まないんだな
ってことが、よくわかりました。

モモ:
深くまで踏み込まない?

杜さん:
病気になってから初めて、
(その病気のことを)知ることのほうが
きっと多いんだと思うんですね。

もちろん身内やお友達にも、
乳がんの人はいるんですけども、
自分自身の身に降りかからない限り、
積極的に関わるって、なかなか難しい。

モモ:
なるほど。

杜さん:
だから今日、
私はとってもラッキーだったと思います。

モモ:
うんうん。

杜さん:
参加することで
いろいろなことを知ることができました。

まず感銘を受けたのは、
地元・仙台市の方たちの意識の高さ。

こういうイベントに、積極的に参加なさって
盛り上げようとしてくださっているし、
能動的に知ろうとしている姿に、とても感銘を受けて。

仙台市民としてすごく誇りに思いました。

ウォーキング後のトークショーに聞き入る仙台の人たち

モモ:
仙台は地元ならでは出展ブースもたくさん。
協力してくれる企業の数も多いですし。

それに乳がん検診の受診率は全国2位なんですよ!

杜さん:
政令指定都市では1番

すごいですよね。

やっぱり県民性ってあるんだと思うんです。
真面目で勤勉で素直だと、よく言われます。

モモ:
なんかわかる気がします!

スマイルウォークではモモ妹がお見送り

杜さん:
もちろん、
日本全体で乳がん検診率が上がり、
どんどん早期発見が進み、
みなさんが完治することが願い。

でも宮城県は健康志向の高く、
ちょっと先に行っている感じがして、
とてもうれしい結果だと思いました。

モモ:
今日ご参加されて、
なにか新しい気づきはありましたか?

杜さん:
私も忙しい生活の中で、
年に一度は必ず検診を受けてきましたけど、
受けすぎてもいけないという、
大内憲明先生の話は目から鱗でした。

モモ:
マンモグラフィー検査ですね。

杜さん:
普通、受けていれば安心って思いますよね。

一方で体への負担もあるんだということを知って、
ちょっとびっくりしました。

モモ:
マンモグラフィー検査は2年に一度!

杜さん:
はい、大内先生もそうおっしゃっておられました。

でも、それを知らない人は
多いのではないかなと思いましたので、
今後、積極的に伝えていけたらなと思いました。

モモ:
頼もしいです!

杜さん:
それと、同じく
大内先生がおっしゃられていたことですが、
検診して
 なにかが見つかることへの怖さを、
 どう克服するか

モモ:
検診を受け、
なにかが見つかったら、どんな些細なことでも、
誰もがものすごくショックを受けますもんね。

杜さん:
はい、それが怖くて検診を受けない人もいるくらい。

それにみなさん、誰もが
自分は大丈夫〟ってなぜか思っている。
だからこそショックも大きい。

でも、検診を
受けたからこそ見つかったんだ、
早く見つかれば治るんだ、
というプラス思考、ポジティブ思考が
非常に大事なんだって、
大内先生に教えていただきました。

モモ:
ショックを受けるかもしれないけど、
そこからすぐに、
あ、やった!
 検査を受けた甲斐があった!

と思えるようになったらいいですよね。

杜さん:
そういう思考の転換がいいなって。

それに、そう(思考を)変えることで、
病気もより早く退治できるのではないかな
とも思いました。

モモ:
杜さんは毎年乳がん検診を
受けられているそうですが、
なにかきっかけがあったんですか?

杜さん:
やっぱり健康が一番必要となる仕事ですので、
宝塚を卒業して、若いうちは良かったけれど、
だんだんいろんな歪みも出てきます。

ずっと健康で仕事をしていたいと思って、
病院の会員に入ったんです。

モモ:
そうだったんですね。

杜さん:
会員になると、
必ず人間ドックが付いてくるんです。
会費の中に入っているものですから、
そうすると、もったいないから
受診するじゃないですか(笑)。

モモ:
そうですよね〜。

杜さん:
でも、これが私にとっては
いい保険だったなと思います。

そうじゃなかったら、
今年は行けなかった」とか
3年受けていないなあ」とか、
そういうことも
恐らくあったのではないかなって思います。

モモ:
健康に関して、
普段気を使われていることはありますか?

杜さん:
食事ですね。
以前はあんまり気を付けてなかったんですよ(苦笑)。

でも、食事によって如実に体が変わるのを経験して、
それから、やっぱり食事なんだなって。

モモ:
そうだったんですね。
今はどんな食生活をされているんですか?

杜さん:
まずは野菜をたくさん摂るようにしていること。
あと、私はお肉が大好きなんですけど、
できるだけ魚を食べるようにしていること。

モモ:
うんうん。

杜さん:
お酒も大好きなんですけど、
週に一回は抜いています。
でも、最近は幸せなことに、
おいしいノンアルコール飲料もたくさんあるので、
だいぶごまかしてもらってます(笑)。

モモ:
あはは。

杜さん:
でも、正しいことはきっとなくって、
いろいろ工夫して、その人なりの、
最適な食生活を目指せればと思います。

モモ:
そうですね。

杜さん:
私の場合は、体の衰えとともに、
体に取り入れるものを良くしていくことは
大事なんじゃないかなって自分で感じて、
できるだけ自然のものを摂るようにしましたね。

モモ:
杜さんは、以前からピンクリボン運動は
ご存知だったんですか?

杜さん:
はい、知っていましたよ。
友達がイベントなどに出演したことがあったので。

でも、だいぶ以前に、
今回のようなウオークイベントを
見かけたことがあって、誰かに
あのピンクの服を着た人たちはなあに?
って聞いたんです。

その時に
乳がんを啓蒙するキャンペーンの人たちだよ
って教えてもらったのが最初。

モモ:
うわー、そうだったんだ!

杜さん:
はい。だから、
みんなでピンク色の格好をしたり、
ゼッケンを付けて歩かれることは
多くの人に知っていただくために、
とっても有効なことだなって思いました。

ピンクのゼッケンをつけて歩かれる参加者の皆さん

モモ:
すごい!
そんな経験があったんですね!
スマイルウオークを応援している
モモもうれしいです!

最後に、今日の参加者の方への
メッセージをお願いします。

杜さん:
今日はご家族連れや、
年齢も子供さんからご高齢の方まで
老若男女を問わず、ウオークに参加されていました。

そして男性がとても多かったことに、
驚きと感動を覚えました。

もちろん乳がんは男性の方も罹る病気だけれど、
目を向けてもらえるっていうのは、
女性としてうれしかったですね。

理解しようという前向きな気持ち、
それを自分が目の当たりにして、
しかもそれが全国的な広がりだと聞いて、
すばらしい活動だなって思いました。

人は一人では生きていないっていう感じかな、
それをすごく実感できたので、
逆に参加者のみなさんにお礼を言いたいです。

スマイルウオーク参加者の方と握手をする杜けあきさん

モモ:
がんのサバイバーの方へも一言お願いいたします。

杜さん:
希望というものが、
とても大事なんだなって思いました。

今日も、乳がんの患者さんも
参加されていたと思うんですけど、
その意欲自体が治る力に
繋がっているのではないかなって。

モモ:
モモもそう思います。

杜さん:
小林麻央さんの大きな言葉がありましたよね、

がんの陰に隠れないで〟って。

今日参加させてもらって、
改めてその言葉を思い出しました。

自分がそういう立場になったとしても、
ちゃんと公に言えるような社会へ、
そしてできること、
できないことをはっきり言えるような、
お互いが助け合えるような、
そんな社会になればいいし、
そのためにもこの活動を
心から応援したいと思いました。

モモ:
杜さん、今日は本当にありがとうございました!