名古屋のデザインイベント「Ctalks」のクリエイティブができるまで
みなさん
こんにちは、にしっぽ(@nishitail1)です。
いよいよ開催が近づいてきております、1/18(土)にて名古屋で開催予定のデザインカンファレンス「Ctalks」について、ありがたいことに2019年3月頃からお声掛けをいただいて、今までロゴ作成やWEBサイト制作に関わらせていただいてきました。
今回はCtalksのクリエイティブ制作をどのように進めてきたのかをnishippo視点にてワッと紹介したいと思います!「デザイナーに向けてのイベントがクリエイティブやユーザー体験をおろそかにしていいのか?あかんやろ!」ということで、最初からこだわりを持って、「デザイナーに好きになってもらえるイベント」を作っていこうとみんなで決めていました。
そもそもCtalksをご存知ない方も多いと思いますのでちょいと説明兼ねて宣伝・・・。Ctalksは「メーカー×デジタル」を基本テーマに、第一回目の開催となる今回は「ビジネス×デザイン」をトークテーマとしています。デザインを活かしてビジネスに貢献している実践者のリアルなエピソードを聞くことのできるカンファレンスイベントです。(是非きてね)
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https://ctalks2020-1.studio.design/
目次
・名古屋でイベントを立ち上げる意義について熱いトーク
・ブランディングワークショップ実践
・ネーミング決定
・ユーザーインタビュー、ペルソナ設計
・クリエイティブイメージ作成
・ロゴ完成!サイトリリース!
◇名古屋でイベントを立ち上げる意義について熱いトーク
2019年3月当時、ぼく自身としてはDesingshipやDesignScrambleといった素晴らしいデザインイベントに参加して、たくさん話を聞いて、やるべきことはおぼろげながら見えてきていました。でも、その実際の実践方法がいまいち具体的にわからない・・・、実務でどう取り入れていけば良いのだろう?そんな風に悩みつつ「ものづくり」に対する想いで悶々としていた時期でした。
そんな時に@nicka0001さんから「名古屋でデザインイベントを企画している、参加しないか?」とお声掛けいただことがきっかけで運営メンバーに参加することになりました。そりゃとびつきます。
初回のディスカッションでは名古屋のデザイナーやプランナーなど、ざまざまな職種が集まって、今感じていることや、どういうイベントが必要かなどたくさん話し合いました。
(当時のグラレコすばらし〜:@memedsnさん)
・UXデザインの実践者の具体的な話を聞いて、実務で活かしたい!
・キャリアパスに悩めるデザイナーたちで集まって話したい!
・WEBデザインとプロダクトデザインはもっと情報交換したい!
・名古屋でイケてるイベントを運営したい
などなど、面白いくらいにみんなの話が噛み合っていきました。「みんな同じことで悩んでるんだなぁ」としみじみ。
東京でのイベントを待つのではなく、名古屋から!自分たちから立ち上げるのだー!っとすごくワクワクしていました。絶対みんなの役に立つ良いイベントにするぞとみんなで話したことをすごく覚えています。
まずはどんなイベントにしたいのか?をワークショップを通してメンバーですり合わせていくことになりました。
◇ブランディングワークショップ実践
みなさんおなじみのワークショップです!
@memedsnさんのファシリテートにて「どんなイベントにしたいのか?」を具体的にすり合わせていきました。
miroというWEBツールを使って、それぞれが思っているイベント像について拡散していきます。言葉とビジュアルを使って、こういうイベントが良い!こういうイベントはいやだと細かい感覚のところまですり合わせていきます。
印象的で感覚的な言葉のオンパレードですね!(イケテルけどイキってないとか)でもこの微妙な感覚をこの段階で合わせていけたのは非常に良かったと思ってます。
会場イメージなんかも話しました。名古屋もデザイン関連のイベントはもちろん開催されているのですが、割とビジネス感溢れるビルで開催されていることが多く・・・そういうイメージではないよね〜などなど。そういった感覚も画像を使って細かく共通認識を作ってます。
(not貸し会議室が重要)
◇ユーザーインタビュー、ペルソナ設計
初回のワークショップで大枠の共通イメージは固めていきました。が、もう少し実際の来場者にどんな価値を届けるイベントなのか?どんな悩みを解決していくのか?を共通言語化していく必要があります。そこで、ユーザーインタビューとペルソナ設計についても実践していきました。
インタビュー設計は@ko1katoUさんのファシリテーションにて設計していきました。いつもお世話になっております本当に。(そしてこの辺で令和に)
僕たち自身が初回のディスカッション時に話し合った「日頃の悩み・疑問」を解決することが、本当に来場する人の課題を解決できるのか・・・。上記内容の裏にある本質的な問題やニーズを洗い出すため、インタビューの質問項目の設計していきます。ユーザーインタビュー経験が薄かったので、実践自体が非常に勉強になりました。
・実務でのUXデザインやビジネスデザインの実践状況はどうか?
・組織、会社の中でどういう困りごとがあるのか?
・スキルアップはどんなツール、媒体を利用しているのか?
などなど、このイベントが解決すべき問題・課題はなんなのか?を捉えるための質問を設計していきました。
実際にインハウスのWEBデザイナーやメーカーのエンジニア、フリーランスデザイナーなどなど、多種多様な方々にインタビューを行いました。共通項や潜在的な困りごと、ニーズなどを丁寧に言語化していきます。
そして
・UXデザインなどの手法を学ぶセミナーは世に溢れているが、会社毎に必要なアプローチが違うために実践しにくい
・泥臭い実践エピソードが聞きたい
・UXリサーチ・デザインを実践する上で、ビジネスとしての効果を説明できない
など、現在のリアルなデザイナーの悩みを色々発見することができました。得られた気づき、発見から「イベントの提供価値」を言語化していきました。
いよいよイベントが提供すべき価値が見えてきたので、ここからネーミング・クリエイティブの作成も進行しはじめます(画像は名前が決まったあと綺麗にまとめたものですが)
しっかりすり合わせを行なったので、制作担当としてもこの時点でかなりイメージが掴めていました、理解って大事。
◇ネーミング
ネーミングにもこだわっています!これもワークを実践してたくさんの案の中から作っています。
ネーミング案の一部です。
ここまでの調査やすり合わせで作り上げているイメージを体現する名前ってどんなのかなとたくさん議論しています。
キーワードとして
・コミュニケーション
・ボーダレス(越境)
・アップデート
などなどが出てきています。
そうして最終的に「BusinessとDesignの間のC」「C=Creative」などの発想を元に「Ctalks」という名前に決定しました!
◇クリエイティブイメージ作成
名前が決まったらいよいよクリエイティブの作成です。
今までのワークを元に、来場いただく方にこのイベントを通してどうなってもらいたいのか?を考えました。
そこから「異なる会社、状況、職能の方々と交わることで、次の成長を作っていく、変化していく」という大枠のイメージを持っていました。そのコアイメージを元にラフを作成しています。
なんやかんやと手書きでアイディア出しをしつつ、こちょこちょとまとめています。途中他メンバーにも意見をもらいつつ、徐々にイメージを固めていきました。「C」という文字と、Ctalksが提供する価値とコアイメージを元に、3つのワードを盛り込んでいます。
・CROSS:交わり
・CHANGE:変化して
・CLIMB:登っていく、超えていく
この3つの「C」を手に入れることで、1つの大きな「Creative」というCを形作る、そういった想いを込めています!
そして初期案がこちら。
この時点で何度かすり合わせを行なっていたこともあり、大枠今のロゴの方向性ですね。Cのマークを特徴的に使いたかったのですが、実際に使用するとなると少し取り回しがききづらいデザインです。
こっちの案は別ver。
電球をモチーフに「発見と気付き」を得られるイメージでCを形作っています。
そのほかにも@memedsnさんの全く別のアプローチのデザインもあり、メンバーで非常に悩みましたが、1案目の方向性でいくことが決まりました。
そして
ラフ1案目から、マークのサイズやCのカーブ部分など細かい修正を行ない・・・
実際に会場やノベルティなどで使用するイメージを作成し、メンバーと最終のすり合わせを行なっていきます。
そして、決定稿となったのがこちら。
3つのCが重なり、つながりあって1つのCを作るイメージ。ワークショップやインタビューからみんなですり合わせたイメージがあったので、非常にスムーズに作成することができたと思っています。やっぱりデザインを作る上では調査や共通認識の醸成ってすごく大事ですね。
◇サイトリリース!
今回はみなさんご存知のSTUDIOを使用してサイトを作成しています。
サイトリリースまでの期限が限られていたため、スピード感を維持して作成ができることと、複数人でのリモートでの作業・確認が行いやすいことを考慮して使用しています。
そして現在、新しくジョインいただいた@kiyoshifuwaさんや@AsukaOkochiさんと共に、サイトのブラッシュアップ(@kiyoshifuwaさん作成にてアニメーションも実装!すごい!)を進めています。
最初はものづくりに向き合う数人の課題感から生まれたイベントが、こんなにも多くの方の目に届いていることを本当に嬉しいです。当日も、みなさんのデザインに対する悩みや課題を解決できるように全力で運営していきます。良いイベント体験創出のために準備していきますので楽しみにしていてください!
(ノベルティも現在作成中・・・!)
おかげさまでご期待をいただいていて残り席数もわずかのようです。
是非早めのご予約を!来場予約はこちらから〜
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https://ctalks2020-1.studio.design/
年始が落ち着いて、エンジン全開で2020年のデザインするぞ!と考えていらっしゃるみなさま・・・ご来場をお待ちしております!