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太陽がオーダー出来るようになった。

先日、インスタグラムをスクロールしてたら、
「太陽、オーダーしてみませんか?」の広告が出た。
え?そんなことが出来るの?と思ったと同時に
北緯60度に住み、極夜を何シーズンも経験した私は「これ需要凄いやつ!」と即座に思った。
なんでもテクノロジーの進化によって可能となった、この太陽光をオーダーできるシステム。このシステムは、再生可能エネルギーの利用促進、環境負荷の軽減に寄与するものとして、多くの可能性を秘めているそう。


太陽光をオーダーするとは?

太陽の光をオーダーするシステムとは、言葉通り「太陽光エネルギーを必要なときに、必要な量だけ供給してもらう」ことを可能にする仕組み。このシステムは、ユーザーがスマートフォンや専用アプリを通じて、自分の必要に応じた太陽光の量をリクエストできるんだとか。

太陽光オーダーの仕組み。

カリフォルニア州に拠点を置くスタートアップ企業によって考えられたこのシステム。大きな鏡を衛星に搭載し、その鏡を特定の位置に太陽光を反射させるように調整できる衛星を宇宙に送ることで、太陽光のオーダーを可能にしようとするなんともアナログで力づくな方法。

  1. 宇宙での太陽光収集:宇宙空間では地球上よりも太陽光が一貫して強く、効率的にエネルギーを集めることが可能なため、太陽光を直接収集するための太陽電池が搭載された衛星に大きくて軽量な鏡を搭載し、その鏡で太陽光を反射する。

  2. 地球へのエネルギー伝送:収集した太陽光は、鏡を使って地球の特定の地点に向けて反射される。鏡は調整可能で、衛星はその位置を正確にコントロールし、ターゲットに太陽光を集中させることができる。

  3. 地上の受信装置:地上では、太陽光を受け取るための特別な受信装置が設置される必要がある。この装置によって、反射された太陽光を効率よく吸収して、利用可能なエネルギーに変換される。

  4. エネルギーの貯蔵と分配:昼間の太陽光や宇宙から反射されたエネルギーは、バッテリーなどの貯蔵装置に蓄えられ、夜間や曇りの日にも利用できるようにされる予定。

そんなに太陽光って必要?

私もきっとそう思っていたと思います。日本にずっと住み続けていれば。
でもしばらくカナダに住んで極夜を経験すると、すかさず「必要!」と大きな声で返事したくなる。
極夜は、やっぱり体にこたえる。
朝起きても暗くて、寒くて、会社にいる間少し日がでて、太陽を浴びないまま薄暗くなった景色を観ながら帰宅する。散歩もくらい中。ずっと暗い!
これが何ヶ月も続くと、そのうち気がついたら心から元気が奪い取られてて、悲しくなったり変にイライラしたりする。太陽って思っているより人間に与えている影響力がものすごい。
だからきっと、カナダとかアラスカとかフィンランドのあたりではこれものすごく需要があると思うのだ。

でもまだまだ課題も多い。

とても興味深くて今でもサービスをスタートしてほしいような気もするが、
それでもまだ課題もたくさんあるよう。

  1. コスト:特に大きな鏡を搭載した衛星の打ち上げに必要な高額費用。衛星の運用や維持にかかる費用が、このシステムの利益を上回るかどうかが重要な課題。

  2. 効率性:太陽光を反射して地球に届ける過程でエネルギー損失が生じないようにする技術的な課題。

  3. 規制と安全性の問題:太陽光を地球に向けて反射するという新しい技術に対する、集中光線による熱やその他の安全性の懸念。

  4. 環境への影響:反射された太陽光が地上に集中することで環境に与える影響。

近年始動予定の太陽光オーダー。

これら課題も全てクリアし、近年に始動し始める予定のこの太陽光オーダー。
あなたなら利用したいと思いますか?
ぜひ家族や友人と話題にしてみてください。


今回も記事を読んでいただきありがとうございました。
また次回お会いしましょう。


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