お互いに無職からの再就職

会社に寿退社を申し出て、辞めることが決まった最中の彼のクビ騒動。私は私のプライドが許さなかった。人生の汚点になってしまう気がしたのかもしれない。兎に角挽回することに必死だった。彼の地元に嫁ぐ予定を変え、求人サイトで探すがあるのはMRと営業ばかり。それでも探すと、年金機構の求人があり、安定を求めて応募を決めた。もうひとつはビジネスホテルの個人事業主として彼とペアで働く仕事があった。365日休みなしだが、それなりの報酬と二人で働けるということでお互いに無職の私達にはちょうど良い求人だった。私はこの二つに絞り就活を始めた。年金機構に受かれば結婚の破棄を、ビジネスホテルに受かれば結婚を…。優柔不断な私は運命に選択を委ねた。年金機構は最終面接まで行ったが落とされた。ビジネスホテルは二人で面接に行き受かった。そうして、ビジネスホテルの研修を経て入籍した。

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