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テレビを消して話をしよう

もう少しで仕事復帰してから1ヵ月が経つ。
仕事が始まってからは時短勤務とは言え、帰って子供を保育園に迎えに行った後、ご飯を作ったり、家事をしないといけないにもかかわらず、バタンキュー。だるい体を何とか動かして子供にご飯を作り、お風呂に入れ、チャッチャ(麦茶)を飲ませ、寝かせている。子供が寝た後は自由時間になるが、眠すぎて本を読んでも記憶に残らない。

9時から17時までみっちり仕事をしているので、育休の時のように見たいときにテレビを見て見たいときにスマホを見るなんてとても出来ないくらい、可処分時間が分かりやすく激減した。

だから仕事から帰って、溜まっている録画のバラエティー番組やYouTubeの動画を見ながらご飯を作ったり、食洗機の中の食器を片付けたりしている。

通勤はいつも歩き。5分くらいで着くほど職場が近くて、1曲聞いたら会社についている。何なら歩き始めて聴く曲を選ぶのに1分ぐらい経っていると思うと、1曲最後まで聞くこともできない。近いのは本当に楽だが、今の生活にゆとりのある時間は頑張るか家事をサボらないと生み出せないので、欲を言えば30分ぐらいかけて会社まで歩いて、何か耳から情報を得たいのが本音。

今朝もいつも通り通勤のお相手選びから始まった。なんでもいいという気分で、スマホに入っている曲をランダムに再生した。選ばれたのはZORNのMy Life。この曲は本当に好きで、この曲が流れると他のことを忘れて歌詞に全集中するのが自分の中の決まり。

母になって初めて聞くZORN - My life

家族を養うために週6で土木作業をする側面と、クタクタになって家に帰ってからパパとして家族と向き合う側面と、ラッパーとしてライブや制作をする側面、3つの側面を持つZORNのLifeを歌ったもの。母になってから聞くのは初めてだな。

2番。仕事から帰ってきてくたくたのZORN。
「テレビを消して話をしよう 学校のこと保育園のこと 誰が好きとか何が嫌とか 将来は何になりたいとか」

テレビ、つけてるなぁ。テレビ見る時間は幸せだし自分は満たされるけど、もっと子供のこと見ないとな。目線合わせないとな。

まだ子供は1歳で会話ができないから、話すことがなくて気づいたら黙って見てるだけの時がある。おしゃべりすることを忘れる。でも、話せないから話さないって子供にリスペクトがないし、はなから諦めてるのは失礼だ。子供が理解しているしていないに関わらず、毎日保育園どうだった?と本気で話しかけようと思った。

SNSとかじゃなくて、ZORN発祥

育児に向き合いすぎると視野が狭くなって病むからほどほどに、みたいなことはよく言われるが、ZORNの歌詞が突き刺さりすぎて、子供に真剣に話しかけようと心を切り替えたことに納得感がある。子供にも大人のようにリスペクトをする、実はやってるようでやってなかったなと思う。相手してあげなきゃとかいう親目線は親都合に見えてなんだか急に恥ずかしく思えた。相手するとかじゃなくて、子供も1人間としてリスペクトして、話しかける。そうすると今まで十分与えていたと思っていた愛情に深みが増す気がした。

そういう気持ちが、最終的に子供の自立に繋がればいいな。見知らぬエンゲージメントに目がないインフルエンサーのSNSから輸入したものじゃなくて、自分が好きなアーティストの歌詞からこういうふうに子供と向き合いたい、という軸を生み出せたことで、親としての自尊心も少し増した。軸というほど大きなものではなく、当たり前だろ!と思われるようなことなんだけど。

最後に、親になってから更に好きになった歌詞
「お前らの為と思わねぇ そうじゃねぇ お前らのおかげ なんつーか生きる意味を痛感 心が揺さぶられる瞬間」

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