【エッセイ】おれとカンタレラ
おぎゃあ! 依拾院もももです。
おれは公私共に日々たくさんのテキストを書いてご飯を食べているタイプのじんるいなんですが、そのことをあんまりアピールできてないのではないかと思ってこれを書いてます。継続はパワーです。
さて、もうだいぶ前になりますが。
「カンタレラ」の歌ってみた動画を投稿しました。
なんと2023年8月の投稿なのでもう半年も経ってしまいました。ぎゃあ!
動画に関わってくれた南朱音ちゃん(かあちゃん)、薫さん、アカイセンセー、ホントにありがとうございました。こうやって何かをやろうって時に、お願いしたら動いてくれる人がいるっていうのはおれにとってとても幸せなことです。
さて、『カンタレラ』ですが。いわゆるボカロ曲というやつです。そんなもの今さらおれが説明しなくたって分かるよって話ですが、念のため。念のためです。おれはすべてのじんるいに優しくありたいので。
初代Vocaloidである「KAITO」くんが歌ってる曲で、ボカロ曲としての初投稿はなんと2008年。もう15年以上も前の曲なんですねぇ。そりゃ若い子知らんわけだわ。ももも0歳だけどね。
で。おれと「カンタレラ」って話なんですが。
そもそも、もももは15年前……つまりはもももがマイナス15歳の時ってことですが。正直な話をすると、こう、あんまりボカロブームってやつに乗り切れていませんでした。
今で言う、生成AIが発達するとエンジニアやクリエイターの仕事が無くなっちゃうよーって心配するような感覚で、この調子でボカロが台頭してきたらボーカルって必要なくなっちゃうのでは……みたいな危機感の元、「おれはボカロは聞かねぇ! 絶対にだ!」みたいな天邪鬼をガンガンに発揮していたのだと思います。若いですね。若さはプラズマです。
結果としてボーカリストは廃業になってないし、ボカロはまだ安泰だし歌い手さんたちはボカロ曲歌って活動できてるし、結局はおれの杞憂だったわけです。しかし、未来予知ができるわけではないのでしばらくはボカロ憎しで生活しておりました。
ただ、そうも言っていられなくなる事態が訪れます。もももは文章書いてご飯食べてるわけなんですが、その当時のお仕事の大半はゲーム関係でした。雑誌の攻略記事とかレビューとか、そういうの書いてました。
そこでレビューの依頼が来たのが、そう。PSPソフト『初音ミク -Project DIVA-』です。き、きちゃったぁー!!! なんでよりによっておれにー!!!
ま、まあ、お仕事だから仕方ないですよね。当時のおれはライターとしてはペーペーペーだったので拒否権とかないですし。や、やるしかねぇ……と思いながらUMDを差し込むもももちゃん。
ところがどっこい、これが悪くないでやんの。3Dで動き回るかわいいキャラたちが歌ってる曲は思ったより違和感ないというか、むしろこういうの好きじゃんっていう感じで。
後々になって紐解いてみれば、もももちゃんは中学生くらいからずーっと音ゲーやっててこの手のゲームシステムには馴染み深いし、そもそもメインでプレイしていた『ポップンミュージック』っていうムーヴメント(楽曲ごとにキャラクターがあてがわれている、ボーカル曲が無数に存在する、超々メジャーではないものの粒ぞろいのアーティストが揃っている、など)はボカロ文化っていうものとわりかし近いところにあったわけで、食わず嫌いさえ治ればもももちゃんにとってはわりと相性の良いジャンルだったんでしょうね。
あんまり当時の事は詳しく覚えてないですが、「ワールドイズマイン」とか「マージナル」とか「天鵞絨アラベスク」とか好きだった気がします。
そして1年後、続編である『初音ミク -Project DIVA- 2nd』のレビューのご依頼もいただきまして。でへへ。そこで出会ったのが「カンタレラ」です。
第一印象としては「あ、おれこの曲好き。ヴィジュアル系じゃんこれ」でした。たぶん。いや、今改めて聞いてそう思うんだから、きっと当時のおれもそう思ってた気がします。
当時のおれは「ヴィジュアル系 or Notヴィジュアル系」でしか物事を考えられてなかったので、なんか、ボカロの方からおれに歩み寄ってくれた気がしてめっちゃ嬉しかったんですよね。
そこからボカロにめっちゃハマってってー……というお話だったらこのエッセイはキレイにまとまったんでしょうけど、特にそんなことはなく。多少ボカロへのわだかまりが解けただけでハチャメチャに傾倒するということもなく、インディーズライブでデュエットの依頼があった時に「千本桜」とか「サンドリヨン」とかやってたぐらいのもので。ボカロ文化はおれの思いなんかと関係なく新たなオタクたちの世代にもちゃんと浸透していき、今日に至るわけです。
そして、時は流れて2023年3月。ここでおぎゃあと生まれたのが、かわいいかわいい依拾院もももちゃんです。かわいいね。
んで、Vたるもの歌ってみた動画の1本でも上げてなければ人権ナシという先人たちの教えをいただいておりましたので、狭小住宅にコンデンサマイクを立てていざ録音となるわけですが。この時、自分でもちょっとビックリするくらい自然に「カンタレラ」を選曲してたんですよね。
いや、もちろんVの者はよくボカロ歌ってるからとか、周りから歌って欲しいと言われてたとか理由はいろいろあるんですが、あんまり迷わずに「カンタレラ」を選んでました。ふしぎー。
でも、改めて聞いてみると曲質はもももちゃんのボーカルに良く合ってるんですよね。ストレートに歌いながらも色気を振りまくみたいの、おれ、だいすきです。0歳児にしてはお歌うまいでしょ???どう???
そんなわけで、もももの歌ってみたデビューは当時あれだけ敬遠していたボカロ曲を選ぶことになったんです。結局お前ボカロすきなんじゃねえか、っていう話です。認められないものなのですよ、若さゆえの過ちってぇのは。
あ、それと。
全然関係な気がするんですけど、この日もう1曲オマケで歌みたアップしてみました。あれ、原曲ちょっとKAITOくんに似てる気がする。
気のせいかな。
さて、こっから下は有料エリアですが、単に「カンタレラ」の差し替え前のサムネ画像を乗っけてるだけです。
見てくれたらもももがおやつ食べれます。もももにおやつあげたい人だけ見てください。
おやつたべたいなぁ……。
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