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八割れちぃとのなれそめ・ 2
八割れちぃとのなれそめ・1のつづき
雨の日に娘の膝に乗ってきて、その日からうちの子になったちぃ。
酷い風邪をひいていて、いつも行く動物病院ではなく近所の歩いて行ける動物病院に駆け込んで診てもらった。生後4か月ぐらいとの事だったが猫特有の小さな前歯は1本もなく、犬歯2本のうち1本もうちにきて2~3日目に抜けた。それぐらい栄養状態が悪かった。命ギリギリでうちの子になったようだった。
その頃我が家には既に、キジトラのやんちゃとアメショーのちょこがいた。
ちぃはやんちゃにすぐなつき、ちょこはちぃと距離を置いていた。
ちぃはなつっこい子で、誰にでも甘える甘え上手だった。
ただ、ちょこさんラブの息子の事だけはいつまで経っても苦手なままだった。
なんと言うか息子の側では緊張している感じだった。苦手意識が駄々漏れだったので、息子はますますちょこラブになっていったのは余談。
ちぃは野良時代にたぶん人から牛乳を貰った事があるのではないかと思う。
牛乳はあまり飲ませたくないのだけど、子どもたちがコーンフレークを器にサラサラと出すと、次は牛乳が出て来る事をすぐに覚えて、牛乳目掛けて飛んできて牛乳を飲みたいとせがんだ。
たぶんこの世で一番美味しい物の記憶が牛乳だったのではないかなぁと、凄まじい飲みっぷりを見て毎回思った。
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