見出し画像

無職の私が職業訓練受講給付金申請させてもらえなかった話

申請させてもらえない

2020年10月、私は夫から逃げるようにお引越しをした。2021年3月時点で、まだ離婚は成立していない。

慰謝料も婚姻費用もまだ1円ももらってない。
医者の診断書のコピーは弁護士に渡してある。

私はどこにも雇用されていない。
やり直しのきなかい、いわゆる超氷河期世代だ。

今、貯金を取り崩しながら生活している。

心身にダメージがあったが、というかまだダメージを負ってはいるのだが、現在の私は働くのが困難なレベルではない。

と前置きが長くなったが、職業訓練受講給付金を受給しつつ、就職活動をしようとハローワークへ手続きへいったところ、窓口で事前審査前に却下されてしまった。

必要書類を揃えて提出、ということすらさせてもらえなかった。

申請して却下されたのではなく、申請自体をさせてもらえなかったのだ。

おそらくは以下の2つの条件が、引っかかったようだ。

■本人及び同居配偶者等の収入の合計額が月25万円以下である

■本人及び同居配偶者等の金融資産額の合計が300万円以下である


私は配偶者と同居していない。生計を同一にしていない。
慰謝料も婚姻費用もまだ1円ももらってない。もらえる確証はない。

別居している両親

父は元サラリーマンで、現在はサラリーマンを引退し、年金受給をしている。65歳超えである。
専業主婦の母はまだ65歳になっておらず、年金はまだもらっていない。

つまり私の両親の給与所得は0である。

「職業訓練受講給付金」の条件に別世帯である両親の収入については記載がない。
にもかかわらず、両親の収入について質問された。

「えっ、両親に連絡いくんですか?」
思わず聞いてしまった。

生活保護を申請すると兄弟や両親に連絡がいくという話は聞いたことがあったのだが、まさか「職業訓練受講給付金」で親の話になるとは考えもしませんでした。

支給の条件とは


●支援の対象となる方

1.ハローワークに求職の申込みをしていること
2.雇用保険被保険者や雇用保険受給資格者でないこと
3.労働の意思と能力があること
4.職業訓練などの支援を行う必要があるとハローワークが認めたこと

●支給の条件

1.本人収入が月8万円以下(※1)
2.世帯全体の収入が月25万円以下(※1、2)
3.世帯全体の金融資産が300万円以下(※2)
4.現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
5.全ての訓練実施日に出席している(※3)
(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上(※4)の出席率がある)
6.世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない(※2)
7.過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
※1 「収入」とlは、税引前の給与(賞与含)、事業収入、役員報酬、不動産賃貸収入、各種年金、仕送り、養育費その他全般の収入を指します(一部算定対象外の収入もあります)。
※2 「世帯」とは、本人のほか、同居または生計を一にする別居の配偶者、子、父母が該当します(内縁の関係にある者は「配偶者」とみなします。内縁の関係にあるか否かの確認は、住民票謄本の続柄等の「夫(未届)」等の記載によって確認します。)。
※3 「出席」とは、訓練実施日に全てのカリキュラムに出席していることをいいます。ただし、やむを得ない理由により訓練に遅刻・欠席・早退した場合で、1実施日における訓練の2分の1以上に相当する部分を受講したものについては、「1/2日出席」として取り扱います。
※4 「8割以上」の出席率とは、支給単位期間ごとに訓練実施日数から欠席した日数と「1/2日出席」した日数を控除して出席日数を算定(端数が生じた場合は切り捨て)し、支給単位期間ごとに訓練実施日数に占める当該出席日数の割合が8割以上であることを指します。

※上記引用


「職業訓練受講給付金 審査 落ちた」とか「職業訓練 給付金 審査 厳しい」というキーワードで検索している人がいることはわかっていた。
だから、審査が通らない可能性はあるだろうくらいには思っていた。だが、申請自体をさせてもらえないとは思ってもみなかった。


▼職業訓練受講給付金(求職者支援制度)
(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/safety_net/44.html

▼職業訓練受講給付金
https://www.mhlw.go.jp/hellotraining/support/

▼求職者支援制度による職業訓練受講給付金のご案内
(東京都産業労働局)
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/kyushokusha-kunren/school/annai/kunren-seikatsu.html

「かなりえぐられるような質問されるけど大丈夫?」

手続きのためにハロワでへ行って、ひっかかったことが複数あった。

悪態をつかれたとか、言葉使いが悪いとかそういうことはなかった。
むしろ、丁寧な言葉使いで、きちんと接客対応できる人たちからの発言だから、その内容にひっかかってしまったのかもしれない。

まず、給付金の申請をしたい旨を伝え、既に説明会にも出席し、申し込み完了していることも話した。

職業訓練受講給付金は、もともと長期期間の公的職業訓練に支払われていたもので、私の申し込みした短期間の講座に支払われるような趣旨のお金ではない、というような話をされた。

それ決めたの私じゃないし。
なんで私にそんなこと言うんだろうか、と。


次の窓口で、説明会でもらった用紙を出すと
「かなりえぐられるような質問されるけど大丈夫?」
と聞かれた。

なにそれ恐い。

このハロワ職員の言い方に悪意がない。優しい人が気を使ってくれているように感じた。「耐えられない人」「つらい思いをしてしまう人」がいるらしいことも示唆された。

ここで、先に書いたように支給の条件には関係ない筈の両親のことを根掘り葉掘り聞かれた。

さらに、現在、離婚協議中であること。別居中の夫が高収入であることを確認され、申請させてもらえずに終わった。

生活保護申請の際、「扶養照会」がある。
親、兄弟に連絡がいくということが公式にはっきり記載されている。
例)
https://www.city.kitami.lg.jp/qa/docs/2016121916869/

職業訓練受講給付金の申請にここまでのハードルがあるとは思わなかった。
というか、最初から「支給の条件」に記載しておいてほしい。事前にわかっている生活保護申請よりタチ悪いのでは。
完全に無駄足になってしまった。



いいなと思ったら応援しよう!