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アラフォーと実家その2
アラフォーの私には実家がある。
両親は2人とも60代だが、介護が必要な状態ではない。
家は古いマンションで固定資産税は高いが、持ち家で、年金ももらい始めた。
これだけで恵まれている話なのだろう。
定年退職後の親からお金を無心された、なんてことは一切ない。
母方の祖父母は他界した。
父方の祖父母は遠方で暮らしている。
祖父母が亡くなってから、遺品整理をしに2人が住んでいた一軒家へいった。物の多さに辟易とした。
そして、もし両親が亡くなったら一人っ子の私が一人でやらなきゃいけない、ということに気づいてしまった。
断捨離ブームである。できれば、両親が健在のうちに、両親が自分たちの手で捨ててほしい。
だが、世の中はそんなに甘くはない。
月に1回か2ヶ月に1回程度、実家へ帰っては普段やらないような大掃除をしている。先日、玄関の靴箱を移動させ、掃除した。掃除しただけなのだ。断捨離はできていない。
掃除と断捨離は違う。ただ、いずれ両親がなくなってこの家だけが残って一人になったときのことを思うと恐いのだ。だからといって、今から掃除しても何にもならないのはわかっている。無職だからこういうことでしか親孝行できない。
親がいなくなったら本当にひとりになるとわかっているのに、離婚を選んでしまった。