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転校生と幼馴染 〜選択肢をあなたに〜 #11 従姉妹襲来編


俺は悩んだ末に、
いつも通り遥香と登校することにした

和の切ない表情に心が苦しくなる…




〜〜



遥香:うん、隣町の事件は私もニュースで見たよ

〇〇:それで一人暮らしの和を放って置けなくて和のお母さんと祐希姉ちゃんが話し合って決めたんだよ

遥香:なるほどね…

いつも通りに遥香と登校を選んだ俺は和がうちで暮らす理由を説明している


〇〇:だから事件の犯人が捕まるとか…落ち着くまでは和はうちで暮らすよ

遥香:うん、いやでも…ん〜

〇〇:どう言う感情なの、それ笑

遥香:納得してるけどしてない

〇〇:え、なんで…?

遥香:うーん…まぁ色々あるのっ!

〇〇:よくわかんないなぁ

遥香:(この…鈍感…)






その頃、和は1人で学校の最寄駅から歩いていた


??: ジッ……



和:(まただ…)

最近は登校中、いつも嫌な視線を感じる…


和:(怖い…行きたくない…)

実は和は入学してからこの数日間、不気味な視線をつねに感じていた
そのために親へ相談、〇〇の家へ一時的にすませてもらうことになっていたのだった

そして、この不気味な視線を感じるとどうしても学校に行くのが怖くなる

不審者に襲われたら…
そんなことを考えてしまうのだった




視線を感じながら人通りのある所を歩く
すると…チリンチリンと自転車の呼び鈴の音が聞こえる

××:おはよう、井上さん!!

和:お、おはようございます。

××:あー、俺は井上さんと同じ学校の3年で××っていうんだ。



そうだ、この人は××先輩
野球部の4番でキャプテンしている
イケメンで背も高く、私が通う学校で1番モテるとか

噂だとファンクラブもあるらしい…


××:井上さん、ニュースでやってたけど、この辺り不審者いるみたいだから気をつけてね

和:はい、気をつけます

××:あ、なんなら一緒にいこうよ!

和:あ、でも先輩自転車ですし…

××:大丈夫大丈夫。手で押していけば良いしさ

和:でもここ人通り多いから不審者なんて…

××:いや、何があるか分からないよ

和:そうですか…

××:井上さんになんかある方が嫌だからさ

和:はい、あの…

××:うん?

和:入学したばかりなのになんで私の名前しってるんですか?

××:あー、ごめんね。井上さんって有名なんだよ

和:え?なにかした覚えはないですけど…

××:可愛い子が入ったーって学校で噂になってるよ笑

和:そ、そうですか…


この学校に入学してからまだ数日、
和は学校一のイケメンの先輩と登校することになった

そしてそれは何日か続くのであった



〜数日後〜


??: ジッ……




和:(まただ…また誰かに見られている気がする…)



いつも通りの不気味な視線
私は〇〇お兄ちゃんが作った弁当が入っているバッグをギュッと握りしめる

しかしすぐに
自転車に乗った××先輩に声をかけられた

××:和ちゃん、おはよう!

和:あ、おはようございますっ!(良かったぁ)

××:へー、じゃあ和ちゃんは今、従兄弟の人のところに住んでるんだ

和:そうです。不審者の事件が落ち着くまでのあいだかもですが…

××:遠いと大変でしょ!

和:時間は倍くらいかかりますけど…でも楽しいんです

××:へー、あ、もしかして従兄弟のお兄ちゃんに関係あるでしょ…

和:は、はい…///

××:だと思った笑

和:え、わかりますか?!

××:うん、わかりやすいよっ笑

和:えへへ笑

××:じゃあ、むしろずっと一緒に住んでたいんだ笑

和:はいっ!可能ならっ!

××:うん、素直でよろしい 笑

和:ありがとうございます…でも…

××:ん?でも…?

和:ライバルがいるし…お兄ちゃん…私を恋愛対象として見てくれてないんです…

××:え、そうなの!!?和ちゃんかわいいのに?

和:はい、そうなんです…

××:そうなのか…ライバルに負けないでね笑

和:絶対に負けないです笑

××:その意気だ!!笑

和:はいっ笑

××:笑笑

2人で声を出して笑い合う
不気味な視線を感じながらの登校だった最初の頃と比べたら、
和にとって××先輩は救世主だった



??: ジッ……


だがそれは…ここまではの話
不気味な視線は和が気付かぬ間に増えていたのだった




〜図書室〜


放課後…図書室で〇〇とさくらは図書委員の仕事をしていた


〇〇:遠藤さんも図書委員の仕事なれたんじゃない?

さくら:うん…〇〇くんのおかげで!

〇〇:いやいやいや、そんなことないよ

さくら:えへへ…///


席も隣、委員会は同じなこの2人
2人の距離は少しずつではあるが着実に縮まっていた

〇〇:次回から1人でも出来そうだね!

さくら:え、でも一緒がいいな…ボソッ

〇〇:えっ!

さくら:あ、な、なんでもないっ///

〇〇:え、あ、そ、それならいいんだけど…

??:あのっ!!!


その時、
読書していた1人の女の子に声をかけられる


??:図書室なので静かにしてもらえますか…


〇〇:あ、ごめん、松尾さん
さくら:すみません


美佑:〇〇くん、私と同じで3年間図書委員なんだから分かってるでしょ…

〇〇:そうだよね、ごめん。


彼女の名前は松尾美佑
〇〇と同じ3年で隣のクラス(田村真佑と同じクラス)

設定くれた方ありがとうございます笑


3年間同じ図書委員だけど、クールな性格なのか…俺はあまり話したことはなかった


松尾:とにかく…静かに読書や勉強したい方の邪魔をするのだけはやめてあげてください。 

〇〇:はい…
さくら:わかりました…

松尾:今日は私が最後の戸締りするから帰って良いよ

〇〇:え?
さくら:でも…


松尾:あ、別にうるさくて邪魔ってわけじゃないよ笑

美佑:今読んでる本がもう少しで終わるからせっかくだし読み切りたくて…笑

〇〇:そういうことなら…お願いしようかな

さくら:松尾さん、お願いします!

美佑:うん。あと確か、遠藤さくらさんだよね?

さくら:は、はい。

美佑:同い年だし、美佑でいいよ笑

さくら:み…美佑ちゃん///

美佑:うん、宜しくね。さくらちゃん!

〇〇:え、俺は…

美佑:〇〇くんは松尾さんで 笑

〇〇:はい笑

美佑:だってかっきーに怒られるのやだもんっ笑

〇〇:なんだよ、それ〜笑

美佑:笑笑

さくら: ……




松尾さんに戸締りを任せ、俺らは一緒に帰った







〜〜



そして深夜…
部屋のベッドで寝ていると


コンコンッ

部屋をノックする音が聞こえた


そして…


ガチャリとドアが開く




〇〇:(誰だろう…お姉ちゃん?和?)


??:お兄ちゃん…


部屋に入ってきたのは和だった…



ゆっくりと布団に入ってくる和
ノックしても返事がなかったので俺が寝ていると思って静かに入ってきたんだと思う

布団に入っちゃだめ

と声をかけようと思ったが、、、



和は少し震えていた


〇〇: ……


声をかけようか悩む…

何でもかんでも声をかけるべきなのか…
それは違うかもしれない


どうしようか…



‼️分岐発生‼️



Q.和に声をかける?かけない?

1.声をかける
2.声をかけない




↓次はこちら↓



つづく。

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