転校生と幼馴染 〜選択肢をあなたに〜 #12 従姉妹襲来編
和:うぇぇ〜ん…
小さい頃から好奇心旺盛な彼女は、よく段差につまずき転んでいた
そしてその度にこれまたよく泣いていた
遥香:あ、和ちゃんがころんだー
〇〇:和ちゃん、大丈夫?
和:もうや"だ…にゃぎ…ここにいる
〇〇:いっしょにいこー
和:どうせ…またころぶもんっ!!!
〇〇:いたいのいたいのとんでけー
遥香:なにやってるのっ〜?
〇〇:こうやったらいたくなくなるんだって
和:いたいもんっ、にゃぎ…まだいたいもんっ
〇〇:じゃあお兄ちゃんがおんぶしてあげる
遥香:えっ…
和:やったー!おんぶだっ!おんぶっ!
遥香:あ〜、ぜったいいたくなかったなぁ!!
和:うるしゃいっ!!
〇〇:ケンカしないのっ!ほら和ちゃん
和:うんっ!お兄ちゃんだ〜いすきっ
ふと…小さい頃のことを思い出す
当たり前だけど
今とあの頃はちがう…
俺が今の和に何ができるかわからないけど、、、
和に話しかけてみることにした
〇〇:和…
和: …ピクッ
〇〇:なにかあった…?
和: ……
2人で1枚の敷き布団に入り、
和は俺の前に顔を出して部屋の窓の方ジッとみていた
〇〇: ……
和: ……
〇〇:明日…お弁当のおかず何がいい?
和: ……
〇〇: ……
和:ピー…マン…
〇〇:え…?
和:ピーマンの肉詰め…が良い
〇〇:うん、わかった
和:作ってくれるの…?
〇〇:もちろんっ
和: ……お兄ちゃん…
〇〇:うん、
和:学校休んでもいいかな…
〇〇:え?
和:やっぱダメだよね…
〇〇:いいよ
和:いいの…?
〇〇:うん、いいよ。家でのんびりしたら良い…
和:うん…
〇〇:ずーっと寝てるのも良いかもよ笑
和:うん。
〇〇:もしかして…なにかあった…?
和: ……
〇〇:もしかして…不審者…?
和:ううん…不審者じゃないよ…
〇〇:ほんと?
和:うん…
〇〇:よかった…
和:ありがと…じゃあ寝るね…
〇〇:うん…おやすみ
和はそのまま目を瞑った
俺は和が眠りにつくまで静かに見守ることにした
〜
〜〜
ピーマンの肉詰め弁当を持った和は色々悩んだ末に学校に向かうことにした
そしていつも通り…
人通りの多いところで××先輩と出くわす
××:おはよう…和ちゃん!
和:あ…おはようございます…
××:あれ?なんか元気なくない?
和:そんなことはないです
××:そっか…なら良いんだけど!
和:あの…××先輩
××:うん?なんだい?
和:先に行くので私についてこないでください!!
××:え?!
和:すみません。
××:いや…ちょっと、和ちゃん!
和:(ごめんなさい…××先輩…)
そう言ってスタスタと前を歩く和
突然のことに××は意味がわからず、ただ呆然としていた
〜
〜〜
〜昼休み〜
〇〇:やっぱ昨日の和…少し変だ…
遥香:そうかな…朝会った時はそんな変わらなかったけど
〇〇は図書室で委員の仕事をしながら昨日の和のことを思い出していた
ちなみに遥香はついてきていた
〇〇:思い出そ…昨日の夜のこと…
遥香:昨日の夜…?
〇〇:あ、いやなんでもない
遥香:なによ!?絶対なにかあったでしょ!!!
〇〇:あ、あとで説明するからっ
遥香:ふ〜ん
昨日のことを振り返る…
〇〇: ……(昨日はたしか…)
和:お兄ちゃん…
和:ううん…不審者じゃないよ…
〇〇:これだ!!!!
遥香:うわっ!!?びっくりした
不審者じゃなくて、学校で何かあったんだ…
だから学校を休もうとしたのかもっ
その時、図書室のドアが思いっきり開いた
ガラガラガラッ
??:〇〇くん!!
〇〇:松尾さん?
遥香:美佑ちゃん!
慌てた様子でドアを思いっきりあけて入ってきたのは松尾さんだった
美佑:聞きたいことがあって…
〇〇:え、俺に?
美佑:うん
遥香:なに、なに?
美佑:間違ってたら、ごめんね
〇〇:え、うん。
美佑:井上和ちゃんって知り合い?
〇〇:え!?うん!従姉妹だけど…
美佑:今、一緒に暮らしてる?
〇〇:そ、そう!
美佑:やっぱり!もしかしたらと思ったのっ!
遥香:え?どういうこと?
〇〇:たしかに、なんで松尾さんが知ってるの…
美佑:あ、うん…そーなるよねー
〇〇:どういうこと?
美佑:もう…ちゃんと説明するよっ
美佑:この写真を見てくれる…?
そういって松尾さんは携帯から1枚の写真を見せてきた
それは××の写真だった
遥香:うわぁ、すっげイケメン!
〇〇:たしかにかっこいい人だね…
美佑:××っていうんだけど…あのね…
〇〇:うん。
美佑:××のせいで和ちゃん面倒なことに巻き込まれてるかもしれない…
〇〇:え?!!
美佑:実はね…
‼️分岐発生‼️
あなた(読み手)はこの後をどちらの視点で見ますか?
1.〇〇視点
2.和視点
↓次はこちら↓
つづく。