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転校生と幼馴染 〜選択肢をあなたに〜 #5 新学期編



遥香:〇〇の従姉妹はたしかぁ〜

遥香:思い出した…井上和

真佑:まさかの呼び捨て 笑


遥香:和ちゃん…(にこっ)

真佑:いや全然笑えてない、むしろ怖いから 笑

遥香:あいつにだけは負けたくないっ!!

真佑:あいつ笑

遥香:和ちゃん…(にっこり)

真佑:怖いってwww

遥香:なんとしても〇〇を振り向かせてやる!!!

真佑:おおおぉ、かっきーが燃えている笑

遥香:よしっ!明日の朝から頑張ろ!!!

真佑:まぁ、でもさ…

遥香:うん?

真佑:その前に仲直りだけどね

遥香:そうでした…

真佑:忘れてたんかい笑

遥香:どうしよぅぅぅ…

真佑:情緒不安定すぎっ、落ち着いて!

遥香:はい。

真佑:なんか仲直りの方法ないの?

遥香:え、うーん…小さい頃ならあるけど…

真佑:それそれ!どんなの?

遥香:家からお菓子持ってきて交換する…

真佑:なにそれ、かわいい笑

遥香:だってそんなの幼稚園生のころだもんっ

真佑:とりあえず、悪いと思っているなら謝りなよ

遥香:うん…帰ったら電話して謝る

真佑:それがいいよっ!




〜〜



〜次の日〜




遥香: …






遥香:寝れなかった…




遥香:謝れなかった…



帰宅後、
携帯を枕元に置いてにらめっこ

どう謝って良いか分からず、
結局〇〇に電話をすることすらできず、朝を迎えた



賀喜母(以下母):遥香〜

遥香:おはようっ

母:あら〜、びっくり笑

遥香: ……

母:なに?〇〇くんとケンカでもしたの?笑

遥香:な、なんでわかるのっ

母:だって顔にそう書いてあるもの笑

遥香:え、うそっ

母:遥香はもうずーっと変わらないわね笑

遥香:うぅ…だって…

母:朝まで悩むくらいなら早く謝りなさいよ笑

遥香:わかってるけど…

母:まぁ〇〇くんも変わってないけど笑

遥香:え?

母:あ、こっちのはなしーw

遥香:もうっ!人のことからかって!

母:今日も〇〇くん家寄ってくんでしょ?笑

遥香:う、うん…でも

母:いいからっ!いってごらん笑

遥香:そうする…

母:そうそう…これあげる。


母はそういって私に500円玉を渡す


遥香:え、なんで?

母:寝坊しちゃって遥香の弁当作るの忘れちゃった笑

遥香:えっ!!嘘でしょっ!!

母:てへっ⭐︎

遥香:てへっ⭐︎じゃない!!

母:はい、いってらっしゃーい笑

遥香:もうっ!母さんのバカぁ!!!


500円玉を握り締め私は家を出る

弁当がない分バッグは軽いのに、
〇〇の家へ向かう足取りはとても重かった…



ピンポーン


〇〇:(遥香?)

遥香:う、うん…

〇〇:(上がって!)

遥香:いいの?

〇〇:(いいに決まってるでしょ笑)


とりあえずホッとして、家に入る

玄関で靴を脱ごうとすると姉の祐希さんが隣にきて靴を履き始める


祐希:それじゃあ行ってくるねー!

〇〇:はーい!頑張ってねー!

祐希:うん!遥香ちゃんおはようっ!

遥香:おはようございますっ。

祐希:今日、午前中に大事な会議あるから早く行かなきゃいけないんだー、またねっ!

遥香:あ、はい

〇〇:姉ちゃん!忘れ物っ!

祐希:あっ!!!〇〇のお弁当っ!!!

〇〇:忘れるなら2度と作らないぞっ笑

祐希:やだーっ!作ってくれなかったらずっと〇〇のベッドで寝る

〇〇:うわっ、最悪

祐希:今日、〇〇のベッドで寝よ

〇〇:鍵閉める笑

祐希:ひどいっ!笑

〇〇:わかったから、早く行きなって笑

祐希:鍵閉めない?

〇〇:閉めないから笑

祐希:わーいっ、行ってきまーす!


遥香:(〇〇のお弁当…いいなぁ)


〇〇:遥香おはようっ

遥香:おはようっ

〇〇:朝からごめんね、姉ちゃんが笑

遥香:ううん、祐希さんちゃんと起きれるんだね…

〇〇:ちゃんとだと思う?笑

遥香:ううん、ぜんぜん笑

〇〇:正解!さっきまで俺と布団で綱引きしてた笑

遥香:ふふふ笑

〇〇:とりあえずまだ時間あるから上がって

遥香:う、うん


リビングに移動すると…
2人は打って変わって静かになった


遥香: ……

〇〇: ……

遥香:(謝らなきゃ…)


気持ちが昂れば昂るほど声は出ない
そして先に喋り出したのは〇〇だった




〇〇:遥香。

遥香:な、なに?

〇〇:これっ、渡すね

遥香:これって…

〇〇:お弁当、これは遥香の分


〇〇が渡してきたのはお弁当だった


遥香:なんで…

〇〇:仲直りしたくて、、、

遥香:えっ…


〇〇:ほらっ小さい頃、よく仲直りで交換したりしたじゃん!まぁ遥香は覚えてないかもだけどっ


遥香:ううん!!覚えてる!!!

〇〇:よかった。遥香、

遥香:うん…

〇〇:昨日、ごめんね。

遥香:ううん、私の方こそごめん。

〇〇:良かった!昨日なんかそわそわしてあんま寝れなかったんだ

遥香:あ、わたしも笑

〇〇:なんだ、一緒じゃんw

遥香:ほんとだねっw

仲直りできたこと、一緒の気持ちだったこと

単純だけど…
嬉しくなって笑みがこぼれる



遥香:ねぇ聞いて、私ね、今日お弁当無かったんだよ

〇〇:うん?

遥香:母さんが忘れちゃったの!!

〇〇:あ、いや昨日俺が電話したんだよ

遥香:え!!?

〇〇:明日、遥香の弁当作っていいですか?って…

遥香:そうなのっ!!!?

〇〇:だから遥香の母さん知ってたはずだけど

遥香:やられたっー笑

〇〇:笑笑

遥香:もうっ!あ、まって。

〇〇:今度は何?笑

遥香:仲直りは交換なのに私何もあげてない…

〇〇:いいよ、べつに

遥香:そんなのダメだよっ

〇〇:じゃあ昼休み、ジュース買って!

遥香:うん、わかった!!

〇〇:じゃあ仲直り成立!

遥香:うんっ!〇〇…ありがとう!



〇〇:あ、ちゃんと唐揚げいれたからっ!笑

遥香:うん?唐揚げ?

〇〇:あれ違うの?

遥香:なにが?(嫌な予感がする)

〇〇:昨日、遥香が怒った理由

遥香:え…?

〇〇:俺が遥香の残しておいた唐揚げとったからでしょ?

遥香:うそでしょ…

〇〇:あれ?ちがった?

遥香:……



『〇〇くん鈍感だから女心わからなそうだしなぁ』

私は心の中で
昨日の真佑ちゃんの言葉を思い出す


ほんとだよ、真佑ちゃん。



遥香:はぁ〜(ため息)

〇〇:ごめん、もしかして違った?

遥香:ううん。あってる…笑

〇〇:そうだよね、良かったぁ!笑

遥香:(本気で唐揚げだと思ってたのか…)




私は…





私は…





なんでこんな人を好きになっちゃったんだろう…








遥香:ふふふ笑

〇〇:どうしたの、急に…

遥香:なんでもないよっ

〇〇:そう?


遥香:なっちゃったんだから仕方ないよね


〇〇:え、なにが?

遥香:だからなんでもないっ笑

〇〇:なんだよ、それっ!

遥香:ほらっ!早く学校行こっ!!!

〇〇:わかった、今の時間は…




‼️分岐発生‼️





時計をみたら時間はどうなってた?

1.学校に遅刻するギリギリの時間だった
2.学校に余裕で間に合う時間だった



↓6話はこちら↓





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