過去と未来の繋ぎかた…おまけ
かんぱーーい!!!!
チーン
ジュースとジュースの当たる音が響く
週末に行われた文化祭
メイド喫茶を無事に終了させたクラスは、
振替休日になった月曜日に打ち上げでカラオケにきていた
瑛紗:なんか売り上げすごくなかった?
咲月:買ってきたインスタントコーヒーとかすべて売り切れたもん
いろは:ノリノリだった2人が異常なほど売っていたもんね
美空:みーきゅんきゅんって言ったら、みんな喜んでくれたの…
アルノ:その発言、アウトだよ 笑
和:そういいつつもね…美空は裏で、お客様、喜んでくれるかな…?って言ってた真面目さんだから… 笑
美空:ちょっと、いわないでよー///
奈央:売っていたっていうなら桜もやばかったよね…
茉央:うん、やばかった…
いろは:あれはもうお客様、おちるよねー
桜:え?そうなのかな…///
咲月:まさかの自覚なし…笑
姫奈:もうね桜は天職だと思った、敵わないよ、あれには…
茉央:姫奈もすごく頑張ってたよ!!
姫奈:うぅ、茉央ありがとー!!
奈央:咲月のメイドさん写真あるよー
いろは:かわいいー!
咲月:わー、やめてやめて…///
彩:ねぇ、はやく、歌おうーー
和:あ、ごめんね!彩ちゃん
○○:いやいやいや!クラスの打ち上げにくる彩が悪いでしょ
彩:やだっ!彩もすこし手伝ったもん
○○:勝手に手伝っていただけでしょ…笑
大田優男:でも彩ちゃん、かわいかったよなぁ
中山守夫:わかるー、めちゃくちゃ良かった。
姫奈:うわー、なんか男子気持ち悪ーい
大田優男:なんでだよっ!!
桜:ちょっと、怖いよね…
中山守夫:桜がいうなら、怖いのか…
姫奈:おい!!!私の扱いっ!!!笑
瑛紗:www
和:結局、アルノはメイド服着なかったね…
アルノ:私はぜったい着ない
奈央:見たかったなぁ…
茉央:ねぇ!○○くんも見たかったよね?
○○:うーん、僕、見たからなぁ…
瑛紗:!!!
アルノ:ちょっ、、ちょっと!!!
○○:え?誰にも言ってないの?
アルノ:いやいやいや!!!言うわけないでしょ ///
姫奈:いつ!いつみたの!!!
○○:ちょっと、岡本さん…胸ぐらつかまないでよ笑
いろは:これはちゃんと説明してもらわなきゃね
和:うん!さぁ教えなさい!!!
女の子たちから”殺意”といえるくらいの視線を感じる
○○:えっと…メイド服、買いに行ったときに…試着室で…
美空:いいなぁ、私もみたかったぁ
アルノ:もう…言わないでよ…
○○:いや…ごめん
姫奈:来年もう1回やってさ、着させよう!!!
いろは:姫奈…その時はもう私たち卒業してるから 笑
姫奈:あぁ…またやってしまったー
全員: 笑笑
みんなでバカ騒ぎをしながら、カラオケをして楽しんだ
…
……
アルノ:私、飲み物いれてくるー、○○は?カルピス?
○○:うん、じゃあカルピスで!
アルノ:はぁーい!
○○:ありがとう!
美空:つぎはアルノが曲、入れる番だよー!
アルノ:じゃあ、○○、適当にいれておいて!
○○:え?適当…?
アルノ:知ってる曲なら歌うから!
そういってアルノはコップを2つ持って出て行った
○○:うーん…
彩:何いれるの?
○○:適当って言われても記憶ないからなぁ 笑
桜:あ、そっか…
和:○○くんがいれた曲なら何でも歌うと思うよ、アルノ。
○○:うん、でもなぁ…
いろは:歌ってほしい曲でもいいんじゃない?
大田優男:アルノ歌うまいし
中山守夫:ほんとに…初めて聞いたとき、俺、逆に引いたもん 笑
瑛紗:わかるwww
桜:また悪い笑い方してる 笑
○○:あっ!!
和:どうしたの?
○○:アルノの好きな曲、" 1曲 "だけ知ってる
奈央:よし、それいれちゃおー!
茉央:いれちゃおー
僕はその時のことを思い出しながら、その曲を入れる。
瑛紗:あー、なるほどねw
桜:やっぱ2人ってお似合いだね 笑
2人の言葉に疑問を抱く
いやでも、言ってたしなぁ…と思っているとアルノが帰ってきた
アルノ:はい、カルピス!
○○:ありがとう!
咲月:ふぅ…はい、次はアルノね~ 笑
歌い終わった菅原さんがニヤニヤしながらアルノにマイクを渡す
アルノ:え、なに…その顔…○○、なに入れたの?
○○:あ、いや…アルノが好きって言ってた曲なんだけど…
画面にタイトルがでる
~ 過去と未来の繋ぎかた ~
ダンケシェーン
アルノ:ちょ、、、ちょっと…なんでこれ!
○○:あ、いやだって、アルノ好きって言ってたから…
アルノ:言ったけど…///
瑛紗:www
大田優男:この曲はな、お前が好きな曲だよw
中山守夫:そうそうw
○○:え?だって…アルノが好きって?
アルノ:そ、それは…///
いろは:○○くんの記憶を思い出させるため 笑
○○:え?そうだったの!!
アルノ: ……(コクン…)
奈央:きゃあぁぁ~笑
茉央:もうこっちのが照れるよね~笑
○○:ダンケシェーンは僕が好きな曲…?
和:うん…それで、よくアルノが歌ってたよね 笑
美空:そうそう…○○くんに褒めてもらうんだぁとかいってた 笑
姫奈:アルノは意外と尽くすタイプだから 笑
アルノ:もう!!う、うるさいっ!!!……///
いろは:アルノ始まったから歌わないと…笑
アルノ:も…もう…
僕がダンケシェーンが好きな曲?
あの紙切れが入ってから、
僕は家でダンケシェーンを聞くようになっていた
もちろん良い曲なんだけど…
どうもピンとこない…記憶をなくす前の僕は好きだったのかもしれないが…
瑛紗:ほら、○○くん聞いてあげないとアルノ、すねちゃうからw
○○:あ、うん
愛の鼓動は~
私だけの~
命だと信じてた~
ダンケシェーン
ダンケシェーン
ダンケシェーーーーン
うまいなぁ…
上手な人の歌は人を魅了させると聞いたことがあるけど
アルノの歌はみんなを、
そして僕を魅了させてくれた…
ダンケシェーン
ダンケシェーン
ダンケシェーーーーン
出逢えたこと
それが運命
別れること
それも運命
交わる線
離れる線
過去と未来
今までありがとう
そっか…
” 過去 ” の僕は、アルノの歌が好きで…
アルノが歌う ” ダンケシェーン ” が好きだったんだ!!
ズキンっ
○○:痛…
また脳裏に何かが走る…
○○:だれかの…声が聞こえる…
アルノ:○○…
○○: ……
和:ねぇ…ちょっと○○くん、大丈夫?
○○: ……
彩:お兄ちゃん…
アルノ:○○っ!!
姫奈:救急車!!!救急車よんでっ!!!
○○:大丈夫だよ……姫奈…
姫奈:え?姫奈って……
咲月:ちょっと…
いろは:○○くん、もしかして…
○○: そうだよ…いろは…
大田優男:○○…
中山守夫:も、戻ったのか…?
○○:うん…3バカトリオそろったね…笑
中山守夫:うおおおおお!!!
大田優男:○○~~!!!!
彩:お兄ちゃん…
○○:ごめんね、彩…いっぱい心配かけた
彩おにいちゃ~~んっ!!…うわぁ~ん…
○○:相変わらず、泣き虫だなあ…笑
彩:お兄ちゃんだって…泣きそうになってるじゃん…
○○:うん…
咲月:○○くん…た…大変だったんだよ…
○○:ごめんね、委員長…ありがとう。
桜:よかった…
瑛紗:うん、ほんとうに…
茉央:○○くんの記憶が…
奈央:もどったぁ!!!!
○○:うん!みんな、ありがとう…
アルノ: ……
和: ……ほらっ…アルノ…いかないの…?
美空:和…
アルノ: ……ぐすっ
和:アルノが1番頑張ったんだから…
アルノ: …ぐすっ……うん。
いろは:ほらっ、アルノ!○○くんのとなりあいてるよ!笑
アルノ:○○…
○○:はい…
アルノ:本当にもどってる……?
○○:うーん…たぶん…笑
アルノ:ずっとね…謝りたくて…
○○:うん、僕も……
瑛紗:はいはい!アルノ、そういうのいいからw
姫奈:思ってること言っちゃえー!!w
彩:そうだそうだ!!笑
アルノ:うるさい…もう…あっちいってて…
全員: 笑笑
アルノ:○○…
○○:はい…
アルノ:よかった…本当によかった…
○○:アルノ…ただいま…
アルノ: ○○…
○○:うん…
アルノ:おかえりっ!!!
~ 過去と未来の繋ぎかた ~
ダンケシェーン
おわり。
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