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とある日手帳1日目

 諸事情で、公園でランチを食べるようになった。
ある日公園へ行くと背の高いおばあさんが何か関わりたいオーラを出して見渡せる位小さい公園中をシャカシャカ歩いていたので、私は遠くを見つめておばあさんと目が合わないように、違う時空へ行けるようにと遠くを見つめると、上手くいって私の側からいなくなった。
 よかったと思い、ランチのスープとパンを食べていたら、食べるのに集中して気を抜いたらまた時空の歪みが戻ったのか、おばあさんも戻ってきて、私の正面に立ち、
「ご飯中すみません。」
と言うので、私は
「ご飯中なんですみません。」
と返して、どこか他へいって下さいと願ったけど願いは叶わず
「えっ?」「えええっ!?」
と、聞こえなかったのか、マスクなしでおばあさんが顔を私の顔にぐぐっと近づけてきた。そして、
「あなた、ひとりで来たの?」
と、聞くので
「ひとりです。」
私は立ち上がって後退りをしました。

「ひとりだと男の人にさらわれる!!」

「!…」

(おばあさん、私、もう47歳だよ。よく見て。ほうれい線だって、シミもあるし。眼鏡で隠してるけどゴルゴラインだってある。老眼だって今年の夏、始まったんだから。多分だけど、さらわれないと思う…)
と、心の中で思ったけどおばあさんは真剣でした。

今の私にとって、男の人にさらわれる脅威よりマスク無しでパーソナルスペースを犯してるおばあさんの方が脅威です。私のスープにおばあさんの唾が入ってないか意外と潔癖なんで心配です。

 でもおばあさんは言うだけ言ったらあっさり去ってくれてホッとしました。
 私も、4歳で変態と遭遇してからというもの、チューニングが合ってしまったのか、様々な変態に遭遇してきたのでおばあさん程じゃないけど気をつけてきた。
引き寄せの法則は同じようなものが引き合うという。あのおばあさんと私、似てるのか…?
出会いは必然だという。 
40代になって変態達は年齢制限しているのか?
まあそうだろうね。私を狙わなくなった模様で安心していたけど、今後も変態に気をつけよ!というメッセンジャーだったのかもしれない… そうでしたらおばあさん、ありがとうございます。

次は自分が変わって、うまく言えないけど、心配性のおばあさんとかじゃなく、何かもっと違うものを引き寄せたいと思います。


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