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「これまで」と「これから」が繋がる仕事|“薬が嫌いな薬剤師”なお子さんがライターになるまで

「薬が嫌いな薬剤師」という珍しい肩書きを持ちながら、ライターとしても活動されている、くまたなお子さん。

「健康な人を増やしたい!」という熱い思いを胸に活動されている姿に、きっと誰もが元気をもらえるはずです。

優しさと包容力のあるお人柄で周りの人を笑顔にしていく……そんななお子さんの「これまで」と「これから」のお話を伺っていきましょう。

「薬が嫌いな薬剤師」になるまでのストーリー

ーー薬のプロフェッショナルであるなお子さん。「薬が嫌いな薬剤師」という珍しい肩書きをお持ちですが、経緯や真意を教えていただけますか。

薬科大学を卒業後、医薬品や日用品を製造販売する会社の研究所に就職しました。
研究室での仕事にはやりがいを感じていましたが、自分が携わった商品を使う消費者にもっと近づきたいという思いが強くなり、退職して薬剤師として働き始めたんです。

薬局で実際に現場に立ってはじめて、多くの人々が毎日複数の薬を服用していることを知りました。
1日に30錠近く服用している人もいることに驚いてしまって!

ーー現場でしか知ることのできない現実ですね……。

薬局では、薬を必要としている方々との対話を通じて、多くの学びや喜びを得ました。

最初は本音を話してくれなかった人も、何回か言葉を交わすうちにご自身の内面を打ち明けて、笑顔を見せてくれるように。

足の不調を抱えていたご高齢の方に、負荷の少ない運動をおすすめしたところ、1ヶ月後にはプールに行けるまでに回復したと嬉しい報告をいただいたこともありました。

病気が治ったわけではありませんが、元気になっていく姿を見るのが嬉しかったですね。

心身のお悩みを抱えている方は、薬だけが回復の手段だと思い込んでしまいがちです。
でも、日常生活や生活習慣を変えることで薬の効きがよくなり、数を減らすこともできる、そう考えたことをきっかけに「薬が嫌いな薬剤師」と名乗るようになりました。

ですが、薬剤師として薬を売らなければならないジレンマもあり、薬局を辞めて自宅サロンを開業しました。

ーー自宅サロンではどのようなことをされているのですか。

リンパドレナージュというマッサージをしています。
「手当て」という言葉がありますが、触れるのも大事なケアの一つだと思っています。

加えて、お客様に合った薬膳茶をお出しして、話を聞きながら心理面をケアする時間も大切にしているんです。
ストレッチや食事を含めトータルでサポートするメニューも、現在作成中です。

好きだった「書くこと」を仕事に

ーー今のお仕事にやりがいを感じていらっしゃるなお子さんが、さらにライターになろうと思ったきっかけや理由を教えていただけますか。

仕事を通して、書くことが好きだと気づいたからです。
ブログやInstagramで自宅サロンに関する発信をしていたところ、とある出版社から「健康に関する本を出しませんか」と声をかけていただいたんです。

今まさに執筆の真っ最中なのですが、自分の考えや思いを文字に起こしているうちに「書くことが好き」だと気づきました。

以前、mixiというSNSに日々の出来事を綴っていたこともあります。
私は自分が思うことを素直に言葉にするタイプなので「なお子さんの投稿を読むとスッキリする」と言ってもらえることも多くて。

本を書くなかで、そういった経験も思い出しましたね。

ーーなお子さんの言葉には、読み手の心をつかむ力があるのですね!

自分の言葉が読者に届くのは嬉しいです。
自宅サロンでは、毎月ニュースレターを作成しているのですが、お客様に宛ててお手紙を書いているようで楽しいんですよね。

健康に関する情報は、簡単に手に入る一方で、誤った内容も多く、不安を感じている人も多いはず。
ライターとして記事を執筆することで、正しい情報を知ってもらいたいという思いも強くあります。

無限に広がるなお子さんの未来

ーーお話を聞くなかで、これまでの経験がすべて繋がった結果、今のなお子さんがいらっしゃることがわかりました。今後ライターとして、どんな記事を書きたいですか。

やはり、健康に関する情報を書いて伝えるのが理想です。
一般の人でも理解できるように、できるだけ親しみやすい言葉でわかりやすく伝えていきたいと考えています。

健康以外にも、コーヒーや韓国ドラマ、旅行、食べ歩きなどの趣味を生かせるメディアにも興味があります。

ーー趣味も幅広いですね!その原動力はどこから来ているのですか。

好奇心が旺盛なのでしょうね。
やりたいことがありすぎて「次々チャレンジしないと死ぬまでにやりきれない!」と思っています(笑)。

あまり考えずに行動して失敗をすることもありますが、それも経験として生かしています。

ーーなお子さんの今後の夢や、理想の生活スタイルがあれば教えてください。

パソコン一つで仕事ができたらと思っています。
旅行も好きなので、旅行先で原稿を書いたり、健康や体に関するオンライン講座を開催したりしたいですね。

ーーなお子さんのオンライン講座、とても興味があります!

更年期に特化したオーダーメイドのオリジナルプログラムを考えているところです。
講座を受講しながら、サロンに通っていただけるお客様には、実際の施術と薬膳茶で、体の内外から健康をサポートしたいと思っています。

更年期のイライラを取り除けるよう生活改善のアドバイスをしたり、更年期が原因の体重増加に対してダイエット指導をしたり。
それぞれの悩みに寄り添ったカリキュラムになるよう、内容を詰めています。

ーー人の役に立ちたいという思いをひしひしと感じます。不調を解決してくれる心強い存在ですよね!

健康を願う人々の救いとなる存在になれたらうれしいですね。

なお子さんが見つけた天職

健康のプロフェッショナルであり、書くことも大好きだというなお子さん。
サロンや講座を通して多くの人々を元気づけ、ライターとして正しい健康の情報を届けるという働き方は、彼女にぴったりです。

これからもなお子さんらしく、心に響く素直な言葉で人々を笑顔にしてくれることでしょう。

くまたなお子さんのnote

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