青春を映し出す有線イヤホン
無線イヤホンを買おうか買わないか、悩みはじめて半年ほど経つ。
元々、無線イヤホンを持っていたが、すぐ落としてしまうので、以前持っていたものは手放した。
今は、昔から持っている有線イヤホンを使っている。
無線イヤホンを買おうか悩んでいるという、それらしい理由を並べてみたが、真の問題は落とすかどうかではない。
有線イヤホンには、有線イヤホンならではの魅力があるからだ。
私の学生時代(1995年の代)といえば、ウォークマンやiPodといった音楽専用の電子機器で音楽を聞き、好きな人に有線イヤホンの片耳側を貸すまたは借りて、一緒に横並びで音楽を聞くというのが定番の甘酸っぱい青春シーンであった。と思う。
有線イヤホンを通じて繋がっている、という感覚が心を温める。
同世代の方には、共感してもらえるであろうか…?
私には残念ながらこのような経験が無く、あこがれでもあった。
(夫には新婚旅行の時に飛行機の中でバラエティ番組を見るためイヤホンを片耳借りたが、それはまたちょっと種類が別である。笑)
そこから時は流れ、私自身も20代半ばになった。
甘酸っぱい青春時代とは距離ができてしまった頃に、この片耳ずつイヤホンシーンを個人的に再加熱させるものに出会ってしまった。
なんと、私が大好きなオランダ出身のDJの楽曲のミュージックビデオに、この片耳ずつイヤホンのシーンがあったのだ。
英語の歌詞を主観で要約すると、
「人生で落ち込んだ時は一緒に明るく楽しもう!その瞬間は忘れることができない大切なもの」
と私は受け取っている。
ミュージックビデオの内容としては、若い男女が片耳にイヤホンを付けながら、繋がっている長いイヤホンの先にいる相手を音楽を聞きながら街を歩き、探していく…というものだ。
楽曲のカバー写真にも有線イヤホンが映っている。
片耳ずつイヤホンに繋がりを感じるのは、日本だけではなく、世界的になのか?
そのDJは私より1歳年齢が若いので、世代的になのか?
そんなことも考えつつ、大好きなアーティストの楽曲とミュージックビデオということもあり、有線イヤホンに対する熱が高まってしまった。
有線イヤホンは絡まるし、機材から離れて音楽を聞くことはできないし、電車に乗っている時は「今でも有線イヤホンなのか」と思われるかもしれない。
それでも私は、あこがれのシーンに対するドキドキを胸に秘め、今後もしばらくは有線イヤホンを使っていきたい。
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登場したミュージックビデオはこちら ↓
Martin Garrix feat. JRM - These Are The Times (Official Video)