季節のはじまりと思い出を味わう1日
先日までシャツ1枚で外出していたのに、今日、いきなり冬がやってきた。
朝散歩を毎日しているが、今日ばかりは家を出て20m程歩いたのち、引き返して家へ戻ってしまった。
そして、心に決めた。
「よし、今日こそはしょうが湯を飲もう。」
10月半ばに家族と親戚で富山県へ旅行に行った。
この時は富山の山奥といえど、まだ寒さは感じなかった。
「約1か月後…冬のはじまりに体調を崩しませんように。」
「楽しかった旅行を思い出して忙しい毎日の中でもホッとできますように」
そんな思いから、自分へのお土産には、薬用入浴剤としょうが湯を買った。
富山県は“くすりのまち”としても有名である。
薬用入浴剤は、風呂桶で有名な“ケロリン”グッズのケロリンの湯を購入。
これは絶対に買いたいと思っていたので、富山県に入った瞬間に訪れたサービスエリアで購入した。
有言実行が早すぎたが、1パックだけだったので、荷物も重くならず大満足だったのを思い出した。
しょうが湯は、富山市内のくすり屋さんで購入した。
一緒に旅行に行った叔母が、
「おくすり作り(丸薬)体験ができる面白いくすり屋さんがある。」
と事前に調べていてくれて、楽しみにしていたくすり屋さんである。
実際に丸薬作りを体験させてもらうと、私は自分が不器用だったことを思い出させてもらった。
体験させてもらったのは、小さく四角にカットした丸薬を等間隔に並べ、その上に木の板をのせて、板をくるくると円を描くように動かしてくすりを丸型にする、という作業である。
木の板は重みがあり、動かすのが難しかった。
それもあり、うまく木の板をスライドしたり動かしたりできず、滑らかな丸にならなかった。
滑らかな丸どころか、色も相まってう◯ちのようになってしまった。
親戚女子一同+私の父が参加させてもらい、不合格(笑)だったのは、私と父だけだった。
不器用は遺伝ということにしておきたい。
しょうが湯のパウダーにお湯を注ぎながらそんなことを思い出し、
「ふふ」
とひとりで笑ってしまった。
さあ、今年も冬がはじまった。
しょうが湯を飲みながら、今年の冬はどう過ごそうか考えていた。
お土産を通じて昨日までの季節の思い出を振り返り、今日からの季節への思いを馳せる1日であった。