
作画アニメーターがカットアウトアニメーターになった話
アニメーターのやまだももこです。
作画のアニメを十数年経験し、少しだけ3Dアニメーションをやり、その後カットアウトアニメーションをメインに活動し、今に至ります。
私の知る限りでは似たようなキャリアの人は今のところ一人もいません。激レアアニメーターだとおもってくれて大丈夫です。
作画のアニメのだいたいの経歴は、アニメ@wikiさんがまとめてくださっていて、大変ありがたいことなので貼っておきます。
現在進行形で、最近のお仕事や個人制作まで掲載してくださり感謝しかないです…。自分の経歴を振り返るのに大変役立っています。
別にすごい華々しい経歴ではないのですが、自分の生きた証がまとまっているのは嬉しいものです。
カットアウトアニメーションについては、YouTubeにお仕事した作品を再生リストにまとめて随時追加していっているのでこちらも貼っておきます。
3Dについては少し…といっても1年くらいはやったのでしょうか…eテレの子供向けの作品に参加させていただきました。使ったソフトはMAXです。
3Dの作業工程は幅広いですよね。わたしはアニメーション部分しか作業しておりませんが、なんとなくですが3Dアニメがどんな構造なのかの端っこを見られました。
その後デジタルでのカットアウトアニメーションをやるのですが、実はこれがやりたくて作画のアニメの現場を離れました。
もともと、マイリトルポニーという作品が好きで、ふんわりと、こんなテイストの作品がいつかできたらいいなーと思っていました。
以前の職場でもカットアウトの話は出ていて、toon boomの harmonyの説明を聞いた時に見たのが、ライオンガードとミッキーマウス!というディズニーのカットアウト作品でした。それを見たとき、アニメーションする力があれば3Dじゃなくても作画じゃなくてもすごい作品は作れると確信しました。
結局、以前の職場ではカットアウトは実現せず、まあ日本にいる限り無理かなーと半分諦めていました。
今の職場がなければカットアウトアニメーションをする機会はもっと先になっていたかもしれません。
実際やってみると、思っていた以上にわたしの今までの経験で無駄なことが一つもなかったな!!という実感です。
動画をしっかりやっていたからこそ、自動中割りの中でも最適な中割りに落とし込むことができるし、原画をしっかりやっていたからこそ、芝居のこだわるべき場所がわかるし、作監をやっていたからこそ、一本の作品の流れを把握しながら作業ができるし、3Dをやったからこそ、ボーンでアニメーションすることに即座に対応できたのだと思います。
もう少し日本でもカットアウトアニメーションの良さが根付いてくれるといいなーと思っているところなので、少しずつでも草の根活動続けていけたらいいなーと思う日々です。
やまだももこ