祇園祭が始まった~!と気分が盛り上がる大丸京都店の『のれん』
祇園祭が近づくと、街のあちらこちらから「待ちきれない」という声が聴こえてくるような気がします。
例えば、京都駅の新幹線コンコースに、
コンコンチキチン コンチキチン
と、祇園囃子の音が流れます。
四条大通では、ショーウィンドーに山鉾のミニュチュアがずらりと飾られたり、山鉾のある町内の中学校では先生や生徒が浴衣で通学したり、と「ハレ」の雰囲気が町中に漂います。
そんな中、目を引くのが、四条通りの大丸京都店です。
大丸百貨店は、1717年に京都・伏見に創業。「義を先にして利を後とする」という「先義後利」を家訓としています。
義とは正しい道のこと。商いの正しい道とは、お客様のお役に立てることを考え、お客様に喜んでいただき、そのお礼としてお代を頂戴するということだそうです。
その大丸が、お正月や祇園祭など、特別な期間だけ、「大」に「丸」のマークを染めた「のれん」を入口に掲げるのです。
気温は連日35度、ムシムシして気が遠くなりそう。
そんな時です。
四条通りの大丸京都店の前を通りかかると、フワッ~と「のれん」が揺れて、
「どうぞ、おこしやす」
と誘って・・・くれているように思えてしまうのです。
店内は、エアコンがばっちりきいていてことのほか涼しい。
一度は入ったら、なかなか外へ出られません。
大丸のホームページによれば、
「大という字は、一と人を合わせたもので、丸は宇宙・天下を示す」ことから、天下第一の商人であれという業祖正啓の志と決意が込められたもの」
だといいます。
さすが天下一の商人です。
「のれん」を出すだけで、人を呼び込めるのですから、あっぱれです。