
京都オタク豆知識 “小倉あん”は京都に由来するのをご存じでしょうか?
晩秋の嵯峨野を訪ねました。
とはいっても、仕事の都合もあって紅葉の盛りは過ぎていました。
ところが、遅れたせいで、思わぬ絶景を愛でることができたのです。
紅葉の名所の一つである二尊院に、一歩、足を踏み入れて溜息がもれました。
階段や、境内の斜面に、舞い落ちた紅葉が一面に敷き詰められていたのです。
あまりにも美しくて、心が躍ってしまい、JR東海のCМ「そうだ、京都行こう」の音楽「マイ・フェイバリット・シングス(映画『サウンド・オブ・ミュージック』より)」を、
「ラララ、ラララ、ラララ、ラ~」
と、声を出して口ずさんでしまいました。
さて、ここでクイズです。
「小倉羊羹」「小倉ぜんざい」「小倉もなか」「小倉アイス」の「小倉」とは、どういう意味でしょうか。
私は、恥ずかしながら、ここ二尊院を訪ねるまで知りませんでした。
名古屋人である私のソールフードといえば、喫茶店のモーニングにもある「小倉バタートースト」や「小倉サンド」です。地元に本社がある「パスコ(シキシマ製パン)」の定番商品には、「サンドロール小倉&ネオマーガリン」や「デニッシュ小倉」があります。
その「小倉」が何なのかも知らずに、「やっぱりトーストには小倉だよね」と言っている私のなんと愚かなことか。
チコちゃんに叱られます。
この二尊院の境内に、井筒八つ橋本舗さんの茶店があります。
その店の前の看板に、こんな説明書きがありましたので、全文を転記させていただきます。
「小倉餡発祥の由来
平安京ができて間もない頃、
弘法大師(空海)が唐より帰朝した折に
小豆の種を持ち帰りました。
その後、八二〇年に京都嵯峨・小倉山の麓
「小倉の里」の菓子職人・亀屋和三郎が
里で栽培された小豆を
朝廷より賜った砂糖で丹念に焚き上げ、
毎年御所に献上しました。
これが、日本初の甘味小豆餡であり
「小倉餡」の始まりです。
(後略)」
なんと!
「小倉あん」の小倉は、京都の小倉山のことだったのです。
(いろいろ検索すると、諸説あるらしいですが、京都大好き人間としてはこの説を信じたいです)
名古屋では、「八丁味噌」と同じくらい「小倉あん」がポピュラーです。
名古屋が発祥の「コメダ珈琲」のモーニングのメニューには、大定番の「小倉トースト」があります。
毎日のように通っている、近所のカフェのモーニングにも、小倉あんが付いてきます。
大好きな小倉あんが、これまた大好きな京都ゆかりだったなんて、嬉しくなりました。

