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舞台とリングと、人間と 『教養としてのプロレス』のこととか

突然ですが、
わたしはなにかを「絶対にそう」「絶対にこう」とかすること言うことがあまり好きではありません。
たいへんにこわいことであり危険なことではないかなと常々思っています。思うようにしています。
そういった風潮や群れることはなんだかどこか「こわいなぁ」となります。
 
例えば「なにかが絶対に悪」とか。
 
みんなが言っているから悪とか、
みんなで言ってみんなで悪にしちゃうってこともとても多くない?
だから、どちらか一方に肩入れをし過ぎてしまうことはとても危険じゃないかなぁ?
それが少数派の方であろうと多数派の方であろうととても。
 
「絶対に悪」は現実にきっと絶対あるからこそ。
 
わたしは血の気が多いからムキになったり反動でどちらかの肩を持つというか
得てしてそれは「じゃない方」側だったりすることもあるので誤解もされやすかったりもします、利用や誤解やナメられもされやすかったりもします。
という自覚はある、うん、ある。で、嫌な目にあったことも少なくはない、けど(笑)
 
でもそれでも。
 
というと「白か黒かじゃなくグレーを」って言う人みたいでしょ?
ほんとは白黒はっきりあるし、ありすぎるはっきりしたい人間です(笑)
 
でもだから、だからでも。
 
ということを、よく考えたりするし、
例えば小説にしても対談集にしても、舞台にしても、そして、プロレスでも、
惹かれるのは
そういう「絶対にこう!!……ではない」作品であるように感じます。
もしくは「どちらともとれる、答えをすぐに出させない(触れた人に投げ、考えさせる)」作品です。
 
そう、
舞台やプロレス、
中でも旅芝居、
からの、今、それを経て、一番大事で大好きな女性たちの舞台世界、
「生きることそのもの・そのこと」に出会って、観てきて、だからかな、って、さいきん改めて考えたり、するのです。
 
昨日、行き帰りの電車内でこんな本を読みました。
 
乗り換え駅の本屋の古本コーナーで、とんでもないとてつもない値段で売られているのを数か月前に知り、「これ、わたしが連れて帰らなあかんくない?」って手に取りました。

なんというコンテンツたちだ。

「半信半疑力を鍛える」「引き受ける力を持つ」
「差別に自覚的になる」「人の多面性に気づく」
「無駄なものを愛す」「胡散臭さを楽しむ」……
 
これらが昭和プロレス史の具体的な事件や選手のエピソードと共に論考されます。
決してむずかしい言葉ではなく、エッセイ調で語られます。
 
ビジネス本でもあり哲学書でもありメディアリテラシーの教科書的な、
っていうと、なんかカタく聞こえるやろうから嫌やねんけど、
なんかいろんなことを言語化してもろたような気になりました。
 
人間って、訳わからんよなあ。人間って、なんなんやろなあ。人間、きもちわるいなあ、無理やなあ。人間、だから、おもしろいよな。嫌いやな、嫌いやけど、好きやな。
 
以前こんなつぶやきをしました。

 せやねん、きっと見方や角度によって違うねん。
 
だから、訳わからんくて、きもちわるくて、ずっと、考えてつづけ、考えていかねばいけない、と思うねんよなあ。
 
写真はきのう昼のあっつすぎるあっおすぎる空と雲っ。


タイトルはどうなんかな、と思うが(笑)
でも例えや比喩やも含めてすべて〝すっ〟と入ってきて、すごいおもしろかった。身の回りのガチ「プロレス者」な人々との会話そのもののようやった。

劇団☆新感線の影響(古田新太やいのうえさん。笑)、
からの仕事きっかけからで観出した最初は未知の分野すぎたプロレスをまだ観てる観れてる理由、
そして人間を面白がる理由を言語化してもろた気もしました。
関係ないが、プロレスと落語も、通じるもんがあるよね、と考えたりも。

G1、誰が優勝するんでしょうね。

◆◆◆
以下は、すこしだけ自己紹介 。よろしければお付き合い下さい。
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構成作家/ライター/コラム・エッセイスト
中村桃子(桃花舞台)と申します。
大衆芸能、
旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリーに。

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