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一緒に/新日声出し応援興行から

帰宅して新日本ワールド(プロレスの配信)の生を途中から観たら、
今日は「声出し応援可」@後楽園ホールの日だった。
昨日に続いて。
 
コロナ禍で制限されていたものを、
様子を見、色々厳重チェックをしての、オッケーの日である。
 
客席のお客さんが、
好きな選手の名を呼んだり、
嫌いな選手に「Boo👎!」と言ったり、
皆が一緒に最後の「1.2.3」をカウントし、
かーらーの、返されて「おォー!」とか、決まって「わー!」とか、
観ていて、なんだかグッときてしまった。
 
やっぱ、いいよなあ。
いいっていうか、「これ」だよなあ。って。
 
一緒になる。一緒につくる。一期一会のこの空間で、今。
 
いや、勿論、声出しがなくても、そうやねん。
そうやねんで。勿論。
そこは、ほんまにちゃんと、書いておきたいし書いておく。
 
ただ、コロナというやつで何年もそれが制限されていたこと。
コロナ後(いや、終わってないから言葉おかしいが)にデビューした選手はそれらがないのが「普通」として試合をしていたこと。
コロナ後にプロレスを観出したお客さんにとっても「なし」が「普通」だったこと。
 
それを思うと、なんだか胸がいっぱいになった。
 
Number Webの9.11の記事にもあった(好きな記事でした)けれど、
新日本プロレスがいわば実験的? に「声出し応援可」を再開したのは今年の9.5。
 
記事にもあるが、あの日、第1試合で鈴木みのるが入場してきたときはたまらなかった。
彼の入場曲「風になれ」を、めちゃめちゃテンションがあがった客席が一緒に歌う。
配信で観、笑いながら泣いた。
何度もrepeatしてその部分を観た。笑って泣いた。
ワル(?!?)な彼が、うれしそうに笑ってもうてて(?)。全くもう。
 
とはいえ、この日は正直、会場にいたんじゃなく配信を観ていただけだけど、
観ているだけでも、「ちょっとなあ」と思うことは、なかったこともない。
 
テンションがあがりすぎてるのだ、客席の。
もう祭り状態。
たぶん、あがりすぎて、やりすぎ。
うれしがりすぎ皆。
気持ちはわかるけれど。
声出しがまだオッケーじゃないエリアに居た皆からしたら「うーん」ってなっていただろうとも思った、アガりまくっている人たちの声に。
でも、コロナ後に「ヒールターン」したキングオブダークネスな子はブーイングを受けて思わずニヤけているし、
ずっと団体のトップ(と言い切るよ私は!)として会社的には中堅としていろんなことを悩んだり考えたりしてきた逸材エースは号泣してるし、なんかもう、ねえもう、なんかもう、もう。
でもでも、皆、アガりすぎず気配りはしたいなあ、なところではある。と、改めて。
 
この何年かで奪われたもの。
でも、なんとか元に戻ったもの。
戻そうとしているもの、もう戻らないもの。
変わったもの。変えようとしているもの。
気付けばそれが当たり前となっているもの。
変わっても変わらないもの。
あたらしく、なんとか、なもの。
 
色々、いろいろ。
 
でもね、きっと、この、
正直きれいごとだけでは言えない、
絶対に言うことは出来ないし言ってはいけない、
軽い言葉で言ってはいけないこの何年かがあって、
だから、今があることも、あるとも思っている。
ああ、軽いな。
でも、(皆そうだけど)他人事じゃなく経験した身としてもとても思う。
 
一緒になる。
一緒につくる。
いろんな、いろんなすぎる皆で。
一期一会のこの空間で
今。
 
プロレスも。
プロレスだけじゃなく。
いろんないろんなこと・もの。を。
 
そんなことを、感じて。 



  
あ、ムタも、ちょっと、泣けたよなあ!


(写真は、今年のさいしょのさいしょの方の「声出し声援×」の貼り紙です)



色々あれ書こうこれ書こうがあったのやが、このネタになった。
また、ぼちぼちと。

文中で触れたNumberWebの記事は、これ。

◆◆◆
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構成作家/ライター/コラム・エッセイ/大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
普段はラジオ番組の構成や資料やCM書きや、各種文章やキャッチコピーやら雑文業やらやってます。
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