善とか悪とか、のような
ノンフィクションライターの西岡研介さんとジャーナリストの鈴木智彦さん、大ファンである二人が13日(火)に文藝春秋電子版で生配信した対談を観た。
タイトルは「ヤクザはつらいよ」
めちゃくちゃ面白かった。
面白かったというと言葉がわるいかな、興味深く観た。生配信を含め、後日合わせて2回?3回?観た。
たくさんの話、会や人物など固有名詞のほとんどに着いていけていた自分に苦笑もした。
旅芝居・大衆演劇の世界を通して知るようになったから。
芝居の中でだけじゃない。
古い役者たちの話や半生たちやリアルなことを聞いてきた中で避けては通れない、みてみぬふり見すごすことは出来なかった世界の話であり、故に知ったテーマでもあって、つながっているし、かぶることも多いし、唸ったり頷いたり、照らし合わせたり。
地方地域による彼らの考え方や特性の話や、
見栄やコンプレックスから言う嘘、
「今、ヤクザは今社会的弱者」という話、何もかもが興味深かった。
と、共に、聞けてよかったなあ、と感じたのは〝善悪〟のような話、
いや、鈴木さんの目と向き合う姿勢について。
某ヤクザと某団体の話の際に
「なんてカッコ悪いけれどなんて人間らしいエピソードなんだ」
みたいに言っておられたことも印象的だったけれど、
配信前のツイートがお気持ちを物語っていたように感じた。
〝悪に塗れながらも善を希求するのが人間のダイナミズムだ。
悪人が善行をするし、善人が悪行をする。
人間の本性は生きる死ぬの際に現れるはずで、
むき出しの人間をみたくってヤクザを取材しているけど、
残酷な世界の中には暖かさや笑いもあった〟
ああ、うん、わぁ、って。
追い続けできた中で、
拉致られたり(拉致られたほうがラク、とのお話。笑)、
いろんなことがあった中で、
それでもこれが信念としてあるんだろうな、って。
肯定はしないし好きじゃない、
むしろすべて肯定はしない、出来ない、その中で。
なんなんでしょうね。
何かやどちらかに「偏りすぎ」だとか、
(表面的なを含む変に過剰に過剰な)美化のしすぎは好かないな、
わたしは、いや、わたしも好きじゃないかな、と、最近やはり思う。
否定はしない、そのほうがいいことも多いかもしれないし、
そういった出し方や表現のされたもののほうが多いし、広く広まる。
そしてそういうひとたちはそのようなやりかたや考え方を否定するしなきものにしたりもしがちだ。びゃー。
でもなんか、そうじゃないやん? それだけじゃないやん? って。
(日本語の曖昧表現をフルに利用した書き方をするよ。笑)
人間ってそんな単純じゃないねんで、ないねんきっと。
単純であったほうがわかりやすくてええねやろうけどさ。
そうじゃない、“それだけ”じゃあない、
そっちだけじゃあ(たぶん)いろんなことは進まなかったり解決できなかったり、間違ったり間違ったままいってしまったり、するのではないかなあ。
てゆーか善とか悪とか、
そもそも、それ自体何、どういうこと、って感じもある。
悪ってなんだ?悪はきっとしっかりめっちゃある。見過ごしてはいけない。悪にも理由がある、とは言わない、言いません。
だからわけがわかんなくて、
時に吐き気や生理的嫌悪感もあったりしたりもの中、関わったり、
(長く)接したり、そうすることで見えてくることやものはきっと多い。
自分(自分たち)の物差しや価値判断だけで決めつけ切り捨てたり、
みてみぬなきものにしようとしたりしがちは、
やはり、たいへんに危険なことじゃないかな、こわいなってわたしは思うんだ。思うのです。難しい。難しすぎることだけれどね。
……ということすらわたしの考え方であり、
てゆーかそれ以前にわたしも人間ができていないので色々なかなかになかなかなのですが(笑)
ひとまず、配信は文藝春秋電子版で今も観られます。
観た瞬間、鈴木さんの服に書かれた文字に、笑います。笑いながら唸ります。
ずっと追って来られて真面目に真摯に(好きとか嫌いじゃなく)向き合っておられるお2人のトークは、だから、面白かった。
私的には「人間」(のナカミ)を考えるという意味でもとても面白く興味深いなと思いました。
ご興味のある方はぜひ。
前半は無料でYouTubeで観れるのやが、課金部分からがほんまにええねん。
ここ6年くらいの大量のメモを見ながら大きな原稿の再構成し手を付けだす日々です。これは旅芝居関係じゃない。
あまりのメモとエピと人間人間人間に自律神経をかなりやられがちです(笑)、やはり時間はかかるのかなあ、びゃー、もー。
そんな中BGMにしてるのはかかわり仕事させてもらってきた中で一番古いFM局だったりします。選曲がヤバすぎて集中出来ないからたまに消します。
あいかわらず、生きるための雑文などもしゃこしゃこやりながら、あいまに本やらネトフリやらプロレス配信やら、といってもあまりぜんぜん読みも観もできていないが、やることいっぱいやが踊ってます。
連載中の酒場エッセイも最新話が近々出ますよ。
(※追記。18話、本日アップされました)
次の話もそう間があかず出る予定。次の次の20回もはやく書かねば。
湯島の本屋さんの私の本棚や、
いろんな皆さまとの読書エッセイ集『本と旅する』も、
しつこいようやがどうぞよろしくお願いいたします! 来てね! 読んでね! です!
コロナもまた増えてるし、じめじめ梅雨の湿気はうっとーしーし、
気持ちもあがらなかったりあるかもですが、皆元気で。
無理なく楽しく居て下さいね。
◆◆◆
以下は、すこしだけ自己紹介 。よろしければお付き合い下さい。
(先日のプチ告知2つも追加📚🆕
『本で旅する』よろしく&本屋さん来てくださればうれしいです!)
構成作家/ライター/コラム・エッセイスト
中村桃子(桃花舞台)と申します。
大衆芸能、
旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。
普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、各種文章やキャッチコピーなど、も、やっています。
劇場が好き。人間に興味が尽きません。
演劇鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)などの鑑賞と、学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)経験などを経て、
某劇団の音楽監督、亡き関西の喜劇作家、大阪を愛するエッセイストなどに師事したり。
からの大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
舞台と本と、やはり劇場と人間と、あ、酒も愛し、人間をひたすら書いてきて、書いています。
詳しいプロフィールや経歴やご挨拶は以下のBlogのトップページから。
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lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中です。
各種フォローもよろこびます。
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5月1日から東京・湯島の本屋「出発点」で2箱古本屋も、やってます。
参加した読書エッセイ集、お店と通販で売ってます! 是非!!
旅と思索社様のウェブマガジン「tabistory」様で2種類の連載をしています。
酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在18話🆕!!)と
大事な場所の話「Home」(現在、番外編を入れて4話)
旅芝居・大衆演劇関係でも、
各種ライティング業をずっとやってきました。
文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、各種文、台本、役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。
担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、YouTubeちゃんねるで過去映像が公開中です。
こちらのバックナンバーも、
さきほどの「出発点」さんに置いてます。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
あなたとご縁がありますよーに!