椅子取りゲームは(きっと)持続可能
先日、新快速にて。
補助シートを使える時間帯(っていつからいつなんかいまだにわかってへんねんけど)
あ、使える時間なんや、って座った。夜。
すると、後からわいわいと乗って来たオバ様たち2人組が、
補助シート(つまり2人掛け)のわたしの隣の席を見た。
「あんた座らせてもらいぃよ」「え、あんたが座り」
「あ、どうぞ」
「えー」「いやいやいや」
「ええ、ええですええです。全然。座ってください」
「いやあ、ごめんねえ」「ありがとうねえ」
オバ様2人は仲良くお座りになっておしゃべりしだした。ふふふ。
せやけどその近くに立ったら、なんか、嫌味っていうか、押しつけがましいっていうか、気ぃ遣わせてまわへん?
って思って、隣の車両に移動しようとしたの。ほな、あいてた、1席。あ。だから、そこに座ったっ。
ほな、オバ様たちがこちらを見て
「あ、座れはった」「よかった」
なんかね、うれしかった。
いや、座れへんでもよかった。全然気にならないわたしは。
でもオバ様たちが座れて、気も遣わせずに、いれて。
なんかうれしかった。
同じ駅で降りる時、こちらを見て、にこにこっと頭を下げてくれたから、手を振った。
あ、それは、やりすぎってか、意味不明やったなキモいな、って、乗り換えてから、反省したのだけど(笑)
皆がわらってる、皆がたのしい、って、それはやはり奇跡みたいなことで、
そもそも「皆」という概念すら嫌な人だっている訳だったりもするし、見過ごせない見逃してはならないこともあるし、距離感の難しさと言うのも、ある。
でもだから? わたしはそれらを含めたさまざまのさまざまが笑っているような〝今〟〝この瞬間〟が、尊くて、愛しいな、ととても思います。
その〝今〟と〝この瞬間〟をなるべく一度でも多くとか、重なれば重ねられれば、とか、そのためには?? とか、考えます。
そのきっと途方もなく果てしのない難しさと、でもだから〝その瞬間〟の尊さのようなものを。
今流行りのよくわかんない言葉で言うと〝持続可能〟にしていければな、いけるようには?
って、やっぱりこの言葉よくわからないけれど、めちゃ、思うのです。
翌日だったかな、
同じく新快速で、
夕方なのに混んでいて、
またまた補助シートに座れたわたしの横に学生さんらしき大柄な男性が座った。
ご存知のとおり、補助シートは補助シートだ。狭い。隣の人との距離、近い。
わたしはあんまり、いや、気にする人からしたらそこまでかもしれへんが、実は、あんまりそんなに、この近さが得意じゃない。
何処かからの留学生?
さらに、テキストを広げられ、狭い、近い。うーん。うむむ。立とうかなあ。でも立つのも失礼だなあ、いや、失礼とか考えんでもええんかもしれへん、ええんやろう、立てばいい。
でもそう思ったと同時に、「勉強、偉いなあ」とか思い、ちょっと角度を変えて座ってみて、わたしもカバンから本を出して、読んでたら、目的駅に着いた。お隣さんも、降りた。
お疲れ様、って、声には出さないけど、声かけた。
補助シートやないねんけど。
別日、地下鉄で老婦人が隣り合った小学生くらいの女の子に話しかけていた。女の子の隣に座ってたお母さんはにこにこ。きちんとした御婦人で変な話とかやないよ。でも狭い地下鉄内で「幾つ? 賢いわねぇ〜」「うん」みたいな会話はかなり響く。
わたしは内心思っていた。「めっちゃうっとーしーやつちゃうんこれ?」
でもね、御婦人が降りるというときになり女の子が言った。
「ありがとう」
御婦人はちょっと目をひらいた。ぱぁ、っと、笑顔。
「こちらこそありがとうね。あなたと会えて本当に楽しかったわ」
*
〝人生はゲームなんかじゃない。ゲームであってはならない〟
とあるドラマにいろんな角度からハマった際に、
ひとつの角度から書いたときのこのようなフレーズをいまだに覚えて下さってる方が居て、「びゃーっ」となりながらも、じぃんとしたことが最近あった。そんな最近の出来事だったからかもしれません。
とはいえ、ちょっと前に「アメリカ横断ウルトラクイズ」(古いなーなつかしいなー)の映像を「今観るとすごいな。ほんと〝あの時代〟やねんな」とか思いながら観てしまい、これ、もしかしていろんなデスゲームの元祖とか考えた己もいます。いや、死なへんけど笑
◆
以下は、ちょろっとですがいつもの自己紹介 。
と、苦手なりにもSNSあれこれ紹介、連載などなどの紹介!!も。
よろしければお付き合い下さい🍑✨
ご縁がつながったりしたらとても嬉しい。
大阪の物書き、中村桃子と申します。
構成作家/ライター/コラム・エッセイ/大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
普段はラジオ番組の構成や資料やCM書きや、各種文章やキャッチコピーやら雑文業やらやってます。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中です。
舞台、演劇、古典芸能好き、からの、下町・大衆文化好き。酒場好き。いや、劇場が好き。人間に興味が尽きません。
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現在、関東の出版社・旅と思索社様のウェブマガジン「tabistory」様にて女2人の酒場巡りを連載中。
と、あたらしい連載「Home」。
皆の大事な場所についての話。
以下は、過去のものから、お気に入りを2つ。
旅芝居・大衆演劇関係では、各種ライティング業。
文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、各種文、台本、
役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。
あ、小道具の文とかも(笑)やってました。
担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
アーカイブがYouTubeちゃんねるで公開中
(貴重映像ばかりです。私は今回のアップにはかかわってないけど)
あなたとご縁がありますように。今後ともどうぞよろしくお願いします。
皆、無理せず、どうぞどうぞ、元気でね。