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ひとりで韓国の大学へ。③

ちょっと時間が経ってしまいましたが、③です。


目的地の大学に着きました。
私の行った大学は、ここは街か?といった感じで、コンビニも、カフェも、フライドチキンショップもあるという広い学校でした。学生は電動のキックボードで学内を移動していました。徒歩だけではしんどい広さでした。


さて、タクシーで降ろしてもらったのは寮の前。
ここからは、一人なわけですが、集合場所も寮だったので、まぁなんとかなるだろうと思いました。

寮のおじちゃんに「すみません。プログラムの参加者なのですが、〇〇先生はいらっしゃいますか?」って。拙い韓国語で話しました。
「え?なにそれ?聞いてないな…」ってちょっと怒ったように言われました。
そう言われても、集合場所ここだよね?私は違う学校にきてしまったのか?と異国の地での迷子に泣きそうでした。

「でも、ここに来るように言われたんです…」って泣きそうな声で返しました。事前に印刷しておいたマップも見せて、この寮で合っていることを確認しました。おじちゃんは韓国語以外は話せないようで、学校は冬休みということもあり学生の姿もありません。おじちゃんだけが頼りです。

すると「分からないから、学生生活課に行ってみてよ。隣の館だから。」と。おじちゃんの指さす方を見ると、白い建物があります。マップにも学生生活課の場所が書いてありました。
私は、おじちゃんに丁寧にお礼を言い寮を後にしました。
おじちゃんの感じだと、プログラムがあるってことも知らないみたいだったし、もし学校を間違っていたらどうしよう…と2週間分の荷物の詰まったキャリーケースを引きながら不安と戦っていました。

学生生活課は、建物の二階にあり10人くらいの職員さんがいました。
「こんにちは。プログラムの参加者なのですが、〇〇先生いらっしゃいますか?」一番近くにいた女性に声をかけました。
「え?プログラム?」聞き返された時、これは学校間違えたやつだ…と思いました。
「はい。プログラムです。」こう返すしかない。その女性の目を見つめました。頼む。知っていてくれ。
「ねえ!〇〇先生のプログラムって分かる?」
「え?〇〇先生?ここに行けって言われたの?」
「そうなんじゃない?知ってる?」
そんな会話が繰り広げられているのを黙って見ているしかありませんでした。
結局答えは「ごめんなさい。分からないです。」でした。

「あ、そうですか…わかりました」韓国語が100%分かるわけではないので、そこからどう言葉を続けたらいいかが分かりませんでした。
すると奥の方から「〇〇先生なら、下のカフェにいるって言ってたよ」と声がしました。
「本当ですか?カフェですか?」嬉しかった。先生の居場所を知っていたおじさんが神様に見えました。
「うん。行けばいるはずだから」ここも丁寧にお礼を言って外に出ました。

さて、外に出たはいいのですが、ここは街か?というくらい敷地の広い学校です。後から知ったのですが、学内にカフェが3つあります(私が知らないだけで、もっとあるかも…)。
寒い韓国で、プログラムがあるのはここで合っているとは分かったが、カフェはどこにあるんだ?となったわけです。困りました。
とりあえずマップを広げていると、坂の上から男女が下りてきました。

見た目は東南アジア系、聞き馴染みのない言語を話していました。
これは、プログラムの参加者だ!と思い声をかけました。(この学習プログラムは、世界各国から生徒が集まっています。)
「こんにちは。もしかして、プログラムの参加者ですか?」ここは、英語を捻り出しました。
すると女性の方が「そう!あなたも参加者?先生どこにいるか知ってる?」と返してくれました。
「私も探しているんです!私momohaです。一緒に探しましょう!カフェにいると聞いたんですが、カフェの場所分かりますか?」
この絶望的な状況で出会ったので、彼女とはプログラム中ずっと仲良しでした。年は10こ上なんですが、すごくキュートなんです。私の初めてのベトナム人の友達です。

とりあえず、坂を下りました。
そこにはフライドチキンショップとカフェがありました。
ですが、先生の姿は見当たりません。というか、先生がどんな人なのかもこの時は分かっていなかったのです。


ここで③は終わりにします。
このベトナム人の友達とは、語学のクラスが一緒で話す機会も多く、韓国で起きる困難を情報交換をし合いながら乗り越えました。会いたいな…。

今日はこんな所で。以上。momohaでした。

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