ももごんた式チームビルディング
チームビルディングのノウハウは既に色んな人が色んな書籍やブログ、noteでも言語化して発信していると思います。
今日は自分の経験から得られたチームビルディングのノウハウを綴りたいと思います。
と、少しばかり上から目線な冒頭になりましたが、こうすれば最高のチームが作れる!といった最適解は無いです。
でも、最高のチームが作れるかもしれない!というくらいの温度感で読み進めてもらえたらと思っています。
なぜなら、チームは、ある目的達成を目指す集合体を指すものですが、チームを構成する個人にフォーカスすると、年齢、性別、身長、体重、学歴、出身地、性格…等の属性があって、機械的にラベル付けが出来ない要素も沢山あります。
ですから、最高のチームを作る王道の方法は無いに等しく、最高のチームを目指してアジャストしていく、という感覚に近くて、チームビルディングとは一朝一夕で成し遂げられるものではないということです。
さて、チームと聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
私が真っ先に頭に浮かぶのはスポーツの団体競技で、野球、サッカー、バスケットボール、バレーボールなどのスポーツ競技を行う団体を指す言葉、それがチームだと思います。
一方、今回対象とするチームビルディングとは何かというと、仕事上のプロジェクトチームを想定しています。
仕事にも様々ありますが、会社という組織に属しながら、その多くは複数人が連携して仕事をする事が多いのではないでしょうか。
このプロジェクトチームはスポーツ競技上のチームと相容れないものかというと、大いに通ずるものがあると思います。
まずは野球の試合を想像してみてください。
自チームの投手が立て続けに安打を許すと、捕手がタイムをかけて、チームメイトが投手を囲んで集まり、声をかけ合うシーンが見られますし、自チームの打者がホームランを放って、ホームベースに帰った時、チームメイトがこぞって祝福します。
次にサッカーではどうでしょうか。
野球と同様に、個々が担うポジション(役割)があり、ボールを相手ゴールに運んでいきますが、セットプレー時にはチームメイト同士で声をかけあうシーンが見られたり、試合開始や後半開始時には円陣を組んで心ひとつにするシーンも見られますし、誰かがゴールを奪えば、チームメイトが駆け寄って祝福し合う光景もあります。
すなわち、勝利という同じ目的に向かうチームメイトが相互に配慮し、フォローし、サポートし、共に喜びを分かち合える関係性を築いているのです。
では、話を戻して、仕事上のプロジェクトチームではどうあるべきでしょうか。
私のプロジェクトチームはシステム開発の現場で、およそ10名のメンバーが、それぞれのポジション(役割)の中で、お客様のシステムを保守するお仕事を担っています。
ある日、お客様のシステムで障害が発生しました。
まずは、システム障害の状況を把握し、早期復旧の為の方法を検討します。
同時に原因を究明し、今後同じようなシステム障害が起きないような施策を講じる必要があります。
この間、お客様に対して、サービス復旧の目処など常に正確な情報を提供し続けるという側面もあります。
これらは1人で対応することは不可能で、個々が担うポジションの中で、相互連携が必要となり、誰かが欠けてもいけません。
そんな中でも、システム障害の原因が特定できない時には、全員が声をかけあい、調査し、復旧の為の仮説を立てながら、検証することもあります。
実は最高のチームの条件としては、こういった事が自然と成されることなのでは?考えています。
チームの方針として、障害時のルールを設けることはリスクマネジメントとして必要ですが、チームメンバーがそれぞれ担う役割外の問題に関心を持ち、予測出来なかった問題解決の為に、全員がこれに向き合う姿勢こそが、チームであることの強みとなり、チームビルディングの1つのポイントであると考えます。
これは日頃の訓練で培われるものではなく、個々のメンバーの意識によるところが大きいです。
こういった気運や意識の醸成には時間を要するのですが、1つの問題を全員が解決するという経験を得られる度に、チームが、さらにチームになっていくと考えます。
もう1つのポイントとしては、メンバー間で感謝の気持ちを伝え合い、ファインプレーをしたメンバーを褒め讃えることが重要です。
互いに認め合える関係性を築けば、チームとしては断片的なものでも、チームメンバー全体にポジティブな影響を与えられると信じていますし、逆に言えば、これらが出来ないことがチームビルディングのアンチパターンであると考えています。
個人を変えることは難しいのに、チーム全体を思い通りに動かすことはもっと難しいという考えもあると思いますが、チームから個人の意識を変えていくアプローチもあるのではないでしょうか。
個々のパワープレーに頼るチームもあると思いますが、レジリエンスの観点では誰か1人が退場したとしても、全員でボールを拾っていく意識が重要で、これが個々の負荷を軽減し、1+1=3となるような、最大限のパフォーマンスで仕事に向き合えることこそが、チームの価値を高めることだと信じています。
実は他にもチームビルディングとして大事にしているポイントがありますが、長尺になってきましたので、次回にしたいと思います。