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どんな人も“左のワンポイント”にしてしまおう
仕事をしていると、とても接するのに苦痛な人がいる場合がある。どうしても好きになれない人がいる。
人の悪口をすぐ言う。
仕事をしないで、おしゃべりばかりしている。
何をやるにも、要領が悪くて仕事が遅い。
文句ばかり言って、解決策を提示したりしない。
まわりにそんな人はいないだろうか。
特にマネジメントする側だと、そのような人たちと接したり、動いてもらったりする時に、非常に億劫に感じることがある。もういっそのこと、辞めてくれたっていいのに。
しかし、この人材不足の世の中、そんなことは言ってられないし、自分に人事決定権があるわけでもない。
そんな時、ぼくはこう思うようにしている。
この人は、左のワンポイントだ、と。
昔、野村監督が阪神の監督をやっていたとき、遠山という左のワンポイントピッチャーがいた。
巨人の松井秀喜など左の強打者に対して、左のサイドスローから投げられるシュートでゴロを打たせて、打ち取ることができるピッチャーだった。
そして、次の打者が右打者になると、颯爽とベンチに帰っていく。
それに対して、みんな文句を言ったり、ヤジを飛ばしたりするだろうか。プロの選手ではなかったのだろうか。
いや、むしろ貴重な存在だった。
話を戻そう。
まず、その人の自分や他の人よりも良いところ、得意なこと、素晴らしいところを見つける。
それを全力で発揮してもらうことができるように、アシストをする。
自分や周囲が困っていることが、その人のおかげで解決できているとしたら、その人の存在意義は絶大だ。
例えば、知識だけひけらかすけど、お局のような人がいれば、その人に知識をひけらかしてもらえる勉強会を設定する。
例えば、おしゃべりで仕事が進まない人がいれば、そのコミュニケーション力で、話しにくい患者さんと話をしてもらって、情報収集をしてもらう。
そんなふうに、良いところをひとつでも見つけられて、それを発揮してもらえれば、自分の精神衛生も楽になる。
もちろん、他人に害を及ぼしたり、度を越すような場合は、注意しなければならない。
でも、日常に溢れる小さな嫌なことの積み重ねの中で、嫌な思いをすることもあるだろう。
そんな人たちに困っているこれを読んだ人の気持ちが、晴れてくれればぼくも嬉しい。