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チワワ7匹のファミリーとの暮らし&アメリカで犬を飼うこと

チワワのベイビーたちが来週で生後12週目を迎えます。おかげさまで元気に大きくなっていて、骨格もしっかりとしてきました。今になってやっと「可愛いな〜❤️」とベイビーたちと一緒に遊んだりも出来るようになってきました。

何時間見ていても飽きません。家に一緒にいる時間は幸せいっぱいです。


チワワの父&母と、2匹にそっくりなベイビーズ

カネリニが妊娠したのが6月半だったので、それからカネリニの食事及び運動量にも気を遣い、子犬たちが生まれてからは室内の温度管理から、母犬の食欲を増進するためのご飯作り、子犬の健康管理と21歳になった猫のロミオくんのお世話、そしてピントとリマのお世話もあって、一日中フル回転でした。

今でも子犬誕生以前よりも床の掃除も洗濯も何倍も気を遣っているし、生活が動物のお世話中心にまわっています。好きなので、こんな趣味(?)に没頭できる生活ができてありがたいです。

その間アメリカの投資銀行でフルタイムに仕事もしているので、子犬が赤ちゃんだった頃にはストレスが半端なかったですね。しかも同時に転職の話も持ち上がり、次のステージの決断を自分の感情を見極めつつしていきたいので、その準備のためにセラピ-も開始しました。

まぁ、ストレスがいつもよりかかっている原因が子犬の誕生だと分かっていたので、少しでも自分が楽になるように、例えば自分のための料理は、ほぼ100%外食に切り替えて、少し高くても食べたいものをオーダーしたり、家の雑巾かけを楽に出来る電動のモップを買ったり、隙間時間にお昼寝したりしました。

心から好きなことなので、体力的にはきつくても苦ではなかったですね。

色々と細かいところにも工夫して、チワワの子育てに人間として参加していました。シルバニアファミリーが実際に生きていたらこんな感じ? なんて思いつつ、カネリニが小さいネズミのような赤ちゃんのお世話をするのを最小限に手伝って見守っていました。

チワワの生まれたばかりの赤ちゃんは100グラム前後で、ウチ1匹は73グラムしかありませんでした。生まれてから3週間ほどは目も開いてないし、ネズミっぽいビジュアルだったのです。

良識のあるブリーダーさんが子犬を里親に渡すのが生後12週以降だと聞いています。特に小型犬はそれ以前だと小さすぎて体調が安定しないこともあると思うので、1キロくらいの大きさと元気さになってから一生を過ごす家に旅立っていくのは理にかなっていると思います。

私の場合はピントが小さすぎて12週目は無理で、それからさらに1ヶ月待って、16週目になってブリーダーさんから譲り受け、リマは13週目、カネリニはブリーダーさんが飼うかどうかに時間をかけたため生後7ヶ月になっていました。

子犬を貰いにいく準備をしている期間は私にとって一番幸せな時間で、もちろん子犬を貰ってからも幸せですが、どんな子に会えるんだろうな〜、なんて指折り数えていました。

母犬&ベイビーたち。すっかり大きくなりました

本当はピントとリマとの間に子犬が出来るかもと期待していたのに、3年経っても子犬が出来る気配もなく、リマがピントが近寄っても交尾を拒否するので、チワワって妊娠しにくいのかな、妊娠しないんだったらもう1匹飼おうなんて思ってカネリニもファミリーに増やしたら、カネリニは1年後に見事に妊娠しました。


ピントとカネリニの出会いの瞬間、1年後に妊娠

しかも、小型犬なのに超安産で、大体10分くらいの間隔でスルスルっと子犬が生まれて、カネリニが舐めて全員元気に産声もあげました。出産が無事に終わるか心配で心配で仕方がなかったので、全員生まれたら一安心でした。

生まれてからの方がもっと大変だったのですが、出産当日は母子共に元気で小躍りしたい気分でした。

それから怒涛のような2ヶ月を過ごして、生まれて2ヶ月は別室に母犬とベイビーたちを隔離していましたが、2ヶ月を過ぎた頃からカネリニがピントの入室を許可し始めて、リマも徐々に受け入れるようになりました。


子犬部屋で授乳中のカネリニ。とても幸せそうな様子

カネリニとリマはいつも一緒にいてお互いの顔を舐め合って寝たりする仲だったので、すごく意外でした。

リマも母性をしっかり発揮して、生後8週目くらいから子犬たちを舐めたりしてお世話を始めて、今は子犬たちの遊び相手ですね。


リマも子犬たちをお世話しました

父親のピントは子犬と遊ぶことがあんまりなくて、部屋の見張りをしたり、子犬たちが自分のおやつを横取りしようとしたら叱ったりしています。


子犬部屋の入り口で見張り役をするピント。毛布の模様に溶け込んでいます

母犬とリマはおやつを取られても怒ったりせずに、ワザと子犬の近くにおやつを落として、おやつの食べ方を教えているように見えます。

子犬たちは起きている間はずーっと取っ組み合って遊んでいます。で、遊んでいるかと思うとコロン、と寝入っていたりします。

多くの子犬にはこの遊び好きな時期に1匹で知らない家に貰われていく試練が来るのですよね。

なぜ子犬が家具を齧ったり、飼い主の靴を齧ってダメにしたりするかと言うと、一日中走り回っていた他の子犬たちが急にいなくなって、有り余ったエネルギーが消費できない場合があるからでしょうね。

とにかく子犬たちの活動量と食事の量が半端ないです。

ウチは4匹全員このまま家族として最後までお世話すると決めているので、お別れはないですが、ピントとリマにはこういう犬の家族もいたんだな、と思うと、引き離してしまって申し訳ないな、と感じたりします。

とはいえ、ブリーダーさんも生まれた犬たちを全部飼うわけにもいかず、しかも私のような動物好きの人たちにとっては、子犬を迎え入れることは大きな喜びでもあるので、何ともいえないですね。

私の場合はブリーダーさんとは5年経った今でもそのご家族とも連絡を取り合って、犬たちの成長も生活ぶりも報告しています。

ブリーダーさんご夫妻の2人の娘さんのうち一人が獣医になられて、もう一人は犬のブリーディングを手伝ったり、ドッグショーに参加したりしていらして、私にチワワたちを手渡す際には涙をこぼしておられました。

空港で子犬と飛行機を待つ間にも、どうしてる?とメールも来るし。決してお金目的ではない、犬好きの人が犬好きの人間を信頼して愛するベイビーを泣く泣く手放す感じでした。

ピントをもらう際にはテレビ電話で面接もあったし、獣医のリファレンスも必要だったし、当たり前ですが。

私もブリーダーさんのことをリサーチして、信頼おける人だと判断したのでコンタクトしました。

何人かのブリーダーさんにコンタクトしましたが、一人からは当時コンドミニアムに住んでいたので庭がないとかわいそう、と断られました。2階建てのコンドミニアムで、ルーフデックもあったし4ベッドルームで広い上に、週末には車で自然のある場所に連れて行けると説明しても、裏庭がある人でないと渡せない、と言われましたね。

マンハッタンにタウンハウスを持っていた元大企業のCEOのおじいちゃんでさえ、ライオンを狩る犬として有名なローデシアンリッジバックをブリーダーさんから買えなかったと言っていました。本人も、まぁこんなところで飼う犬ではないよな、と言っていたので、ファッションのために飼おうとしてたのが選考に落ちてよかった、と思いました。

マンハッタンでローデシアンリッジバックを飼っていた家族を知っていますが、その家族は家にピカソが飾ってある大金持ちで、マンハッタンの家も相当広い上に、セントラルパークが庭みたいな場所に家があったし、週末は森の中の別荘で犬をほぼ放し飼いできる環境がありました。

アメリカには広大な土地のある人は五万といるので、ブリーダーさんも飼い主を選別するのは当然理解できますが、当時は落胆しました。

保護犬を貰う際にも審査があるし、私の知り合いの警察官のシングルの男性は持ち家があっても家を開ける時間が長すぎるから、と保護犬の審査に落ちました。俺は家族もいないし犬も飼えないのか、と落胆してしまって、かわいそうでした。

信頼おける出所から犬を貰うのはそんなに簡単なことではないです。犬好きだけではダメで、犬が幸せになれる環境を準備してあげられないと、信頼おけるブリーダーさんとか保護犬の施設からは断られるでしょうね。当然ですけどね。

理想を言えば、私のような動物が大好きな人たちが犬を飼っていたら自然に子犬が増えて、自分の家だけで飼うよりは、子犬を飼いたい信頼のおける犬好きの知り合いに譲ったりして、人間関係も良好に保ちつつ協力しながら犬を育てていって、飼い主も犬同士も孤立せずに必要あらば助け合ってネットワークーのなかで安心して暮らしていける感じの社会をイメージしています。

私はいくら高い金額を積まれても、この子犬たちを手放すつもりはないですが、それは私が犬のブリーディングを生業にしていないからで、子犬を無事に育てる補助をするには、フルタイムで取り掛かる必要があるのは理解できます。

YouTubeに犬7匹と暮らすおっさんというチャンネルがあって、イケメンの男性が関西でダックスフントとチワワを合わせて7匹を、本当に感心するくらいの恵まれた環境で犬との生活を楽しみつつ飼ってらっしゃる様子を放送されていますが、その方はプロのブリーダーさんです。

子犬部屋からリビングに大移動してきました

プロのブリーダーでもない私が、愛犬の4匹の子犬の誕生に立ち会えて、カネリニの子育てを初出産で無事に補助できたことは恵まれていたし、大きな幸せでした。

4匹の誕生は私の人生で最も価値のある、人生で一番幸せな出来事です。

こんなに可愛い子犬たちが愛するピントとカネリニから生まれて、毎日元気いっぱいに家のなかを走り回っているのを見ていられること、みんな可愛いな〜、ありがたいな〜、と沸々と感謝が湧きあがります。

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