Dr.Keith Linder Dr.Petra Bizikova 皮膚科症例検討会 in 京都
昨日は日本全薬工業さんに依頼頂き、症例検討会に参加してきました。
症例検討会とは、何人かの発表者が自分の病院に来た症例を参加している先生方にご紹介し、その症例に対し治療や診断は適切であったか、よりよい治療はなかったか、他にこんな方法があるよなんてみんなでディスカッションする会です。
今回は、アメリカノースキャロライナ大より
病理医のKeith Linder先生
と、臨床医のPetra Vizikova先生
が来日し、座長にはアレルギーに造詣が深い増田先生と共にディスカッションができるとても有意義な検討会でした。
発表があったのはこんな感じ。
私は毛周期停止(アロペシアX、いわゆるポメハゲ)の発表を行いました。
一般的に美容上の問題で、放っておいても問題ないと言われることの多い病気ではありますが、アメリカではどのような感じで治療を行っているのか、
また関西の先生はどのように治療しているのかなどを検討しました。
原因は不明なこの疾患ではありますが、局所性(全身性ではなく皮膚において)エストロゲンの代謝異常が起こっているのではないかという新しい仮説のお話なども聞けました。
国民性、あるいはBizikova先生の考えもあってかあまり積極的に治療することは少ないようです。
美容上の問題で体にはなんの異変もないとはいえ大切なご家族のふわふわの毛がなくなってしまうことはとても悲しいことです。
ひだまり動物皮膚科医院に来院される方もなんとか生やしてあげたいと来院される方がほとんどです。
アロペシアXに関しては今後研究を続けより良い治療ができるよう調べていく予定です。乞うご期待ください!
最後に先生方と。