生後8ヵ月babyとヨーロッパ5週間②:さてどの国へ行こうか、リサーチ編
アラフォー夫婦が生後8ヵ月babyと5週間ヨーロッパ旅行をした記事その②「さてどの国へ行こうか、リサーチ編」です。その①はこちらから↓
1. ユーレイルパスで現実的な陸路のリサーチ
ヨーロッパの魅力は何と言っても周遊できる事。ユーレイルのグローバルパスを使えばヨーロッパ50カ国のうち、33カ国の30,000箇所を超える目的地を訪れる事ができます。
ユーレイルのパスには以下のように7日間、10日間パス等色々なパスがあり、それぞれ有効期限が設けられています。
例えば7日間パスというのは、1週間で使い切るべしという事ではなく「1か月間の間に合計7日間乗れるよ」というパスでして、
9/1 2回乗車
9/5 1回乗車
9/15 1回乗車
9/18 1回乗車
9/22 1回乗車
9/23 1回乗車
9/30 1回乗車
と乗っても7日間パス=$320です。現在の円レート約150円として、1人5万円くらいで数か国行ける計算です。(正確には特急料金などや席のクラスにより2000-3000円程度追加になることが多かったです。)
なので、まずは7日間/1ヵ月有効期限パスを軸に、電車で行けるエリアや乗車時間をリサーチ。ユーレイルのマップでは、路線をクリックすると乗車時間や、駅名が出たりしてそれを眺めているだけでも楽しかったです!
当たり前なんですが、地図で見る距離感と実際の乗車時間が全然違うんですよね。パリからニース6時間なのは分かるが、どう見ても半分くらいに感じるニースからミラノが同じく6時間?!(山があるので当たり前なのですが)。むしろイタリア間がほぼ東京→名古屋→京都→大阪くらいの間隔なんだ。そうしたら、行きたいと思っている都市全部詰めちゃおうかな、いやナポリまで行ってバルセロナへ飛行機で向かうのは時間が厳しいな…など、色々とシュミレーションをしました。
2. ヨーロッパ経験者にヒアリング
漠然とヨーロッパへ行こうと思っても50ヶ国ありますので、まずは百聞は一見に如かずを経験した人にヒアリング。現在ヨーロッパに住んでいる人、過去ヨーロッパに住んでいた人、ヨーロッパ人と結婚した人、ヨーロッパの人、元添乗員の人など、仕事仲間程度のお付き合いの人から友人まで、大勢の人に「赤ちゃんとヨーロッパへ行こうとしているんだけど、どこがお勧め?」と聞きまくりました。やっぱり現地を経験している人の意見は参考になりまして、
・イタリアはとにかく美味しい
・ラテンの国は子供に優しい
・パリのモンサンミッシェルはベビーカーだと大変そう
・オランダはヨーロッパの中でも物価が高く、赤ちゃん連れのレストラン外食はハードルが高いかもしれない
などなど、なんとなくのアドバイスを頭に入れつつ、自分たちの行きたい場所をリストアップしていきました。
3. 行きたい国をリストアップし、旅行時の季節を調べる
ユーレイルで現実的に行けそうなエリアと、周囲のアドバイスを基に、夫婦それぞれが行きたい場所をリストアップ。私が絶対に譲れないのはパリとイタリア。夫はサッカーが好きなのでサッカーが見れる国で、できたらスペインとイギリス。そしてデザイン観点からオランダにも行きたい。更に二人共通でサグラダファミリアには行きたい。そして、ヨーロッパ経験者&ヨーロッパ人からお勧めされた中で一番多かったのが予想外にも「ポルトガルのリズボン」だったので、ポルトガルも行ってみたい、などお互いが好きな事、やりたい事をリストアップ。ただし最も大切なのは訪れる国の季節感。
仮の旅程を立てては、その時期の季節と温度を調べる、という事を幾通りシュミレーションしました。というのも、旅行の季節は9月-10月。当たり前ですが9月から10月にかけて寒くなっていくので、例えば夫の希望するサッカー&デザイン重視のパリ→ベルギー→オランダ→ロンドンルートの場合、イタリアへたどり着くのは10月。イタリアに行くなら絶対夏感の時に行きたいし、南仏へ行くならビーチに入れる温度が良いと、旅行時の温度と洋服を調べ、行きたい場所のイメージと季節が合っているか、を大事にしました。また荷物を減らしたいので、極端に夏服から冬服になる国は避けて、夏服に薄手のシャツ程度で抑えられるようにも。
ちなみに結果、ヨーロッパは記録的猛暑。イタリアが40度を超えるニュースが出た時に丁度イタリアにおりまして、もう真夏も真夏。更に、思った以上にロンドンが寒かったのが痛手。周りを見渡せばスーツ姿の男性ばかりの中、薄手のアウターだけでは肌寒く、息子の服は買い足しました。が、それも全て良い思い出。
4. 子供が疲れない旅程を組むこと
最後に、最も大事にしたのは子供が疲れない旅程を組むこと。飛行機や電車移動した次の日は予定を入れず行き当たりばったりの日としていました。また、「暮らすように旅をする」を裏テーマに掲げていたので、なるべく1か所で1週間近く滞在する事も目標にしました。さすがにイタリアの移動は過酷でしたが、街間の電車移動が1.5時間~3時間だったので、移動翌日の午前は部屋で過ごして、息子が調子良さそうだったら夕方のレストランを予約して、そこまでゆっくり歩いて向かうなど、臨機応変な旅程にしていました。なので、夫婦で観光名所の優先順位も話し合いまして、例えばイタリアでは最後の晩餐、コロッセオ、フォロロマーノなどザ・イタリアの観光名所はパスし(値段が高い、混み過ぎている、見るまでに時間がかかるなどのリサーチを経て)、バルセロナでもガウディ建築のうちサグラダファミリア、グエル公園、カサ・バドリョだけ、としました。
という事で、ユーレイルの7日間/1ヶ月パスではパリ→ニース→ミラノ→ベネツィア→フィレンツェ→ローマ+ロンドン→パリで6回乗車にし、それ以外を飛行機で行けるルートをシュミレーション。季節もなんとなく夏感はイタリア、バルセロナ、リズボン。秋感はロンドンと最後にパリ、とある程度の旅程を決めてから、飛行機、ユーレイル、エアビー(Air BnB=宿泊先)を並行して予約。予算配分の為に、約半年くらいかけて毎月少しずつ予約して行きました。
次は、赤ちゃんに優しいエアビーの探し方です!