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友達が結婚する

類は友を呼ぶと言いますが、知人の中でも「友達!」と胸を張って言える友人たちは結婚適齢期(適齢期って今どき古い考えですかね)を過ぎても私と同じく未婚でした。

私も含めて特に結婚にこだわりがない人もいれば、結婚して子どもも欲しいけど相手とタイミングがなかなか、という人もいます。

幼馴染は両家顔合わせまで済ませたのに結婚式場の問題で揉めて婚約解消しました。彼女の結婚は素直に祝福しており「結婚式には家族席に座らせるからね!」とまで話してくれていたので、類は友を呼びすぎたのか…何かの呪いか…と慄きました。

今回は結婚出産願望のある友人からLINEのやり取りの中でもうすぐ結婚するという報告を受けました。

彼女が将来的に結婚したいと考えているのは知っていたし、仕事や年齢を鑑みてもいいタイミングだと思います。おめでとう!と心から思いました。これは本当です。

その一方で、心のなかに大きな寂しさが生まれました。

私は昔かなりのシスコンで、しかし姉は早々に結婚し出産もし、「ふたりとも社会人になったら両親に縁のある地をあちこち旅行しようね」と笑って話した夜のことはきっともう私しか覚えていないのかもしれません。姉は私が大学を卒業する年に第一子を出産しました。

結婚、まではそこまで大きく生活が変わったようには見えませんでした。もちろん相手と他県に移り住みましたが元々就職を機に家も出ていた姉なので。休みの日にふらっと帰ってのんびりしたり、姉の家に行っても姉を独り占めして懐かしい姉妹トークができました。

これが子どもが生まれると生活が全く変わるんですね。子どもが小さいのもあり、なかなか会えなくなる。電話をしても子どもが割り込んできてなかなかちゃんと話ができない。身内の子ならと大丈夫だろうと踏んでいましたがそれも外れ、そもそも子どもが苦手な私は仕事にかこつけて姉の家に寄りつかなくなりました。

結婚した姉とそのように距離が開いていった(普通に仲は良いですよ!今も!)、家族ですらそうなるという経験が心に影を落としたのか、近ければ近い友人であるほど結婚すると聞くと寂しくなります。

今まで通りに遊ぶことは難しくなるでしょう。会話も旦那の話やいずれ生まれたら子どもの話…と、ライフスタイルが変わるとどうしても人は変わってしまう。これは別の友人が、既婚者の友人たちとのお茶会で感じた疎外感です。たぶん私と、これから結婚する友人もそうなる可能性が高いなと考えてしまいました。

「そうはならないよ!」と言う母は、当然結婚子育て組で、今も続く友人は皆同じく子育て組です。今や孫の話を楽しくする仲です。

私は結婚も出産もしたくないのだから、取り残されたわけでも置いていかれたわけでもない。

ただ、まだ折り返してすらいないであろう人生で、気兼ねなく一緒に遊んでいた友人がひとりいなくなることがとても寂しいのです。

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