「宇宙に生きる、環境に生きる」
満天の星空の下、草の上に寝転んで。
地球の湿度を背中に感じながら、宇宙空間に漂う感覚に満たされて。
あの夜蘇った、いつかの幸福感。
生きている者に、生きること、死ぬことが平等に訪れるように、生きているということに関しては、おしなべて生きとし生ける全てが平等である。
例えば人。誰かに認められるために、何かをする必要はなく、ただそこにあるだけで、生きていると言うそれだけで価値をもつ。
枝葉の部分は、瑣末なこと。
オールOK。
私が、私のままで良い。
私は、私のままで良い。
そんな境地に至ることができたから。
それを感じられるか、感じられないかは、個体のすぐ外側にある環境からの影響を受ける。だから、その意味では平等ではないのかもしれない。
けれども、さらにその外側の世界には、皆に同じように青空が広がり、星空が広がり、足の下には地球がある。
そこを感じ続けるこころみの対価として、すべての命は、互いが等価であると知り続ける事ができるのだろう。