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「ちがい」は息しやすさにつながる?

今週もココとランは息苦しい社会の出来事をぐるぐると話し続けています。

ラン:ココはとっても絵が上手だね。本当にびっくりしたよ。この間、休むことが出来ないリムのために書いてくれた絵のおかげで、リムは「休むのが大切って」思えて、少しだけしっかり休みを取ったら身体がとっても楽になったらしいよ。

ココ:わー、それは嬉しい。そんなことが起きるなら、もっといっぱい絵を書いちゃおうかな。

ラン:絵って本当に力があるね。歌なんかもそう。人の心に届いて人を動かす力がある。でも、ランにはそんな特技が無いな。

ココ:そういえば、ランは何が得意なの?

ラン:…片付け…とか。物の片付けも好きだけど、考えを整理するのも好きなんだ。その考えを人にも伝えたくて説明するんだけど、細かすぎてわからないって言われたりしてしまう。好きだけど、なんだか苦しいって思う事なんだよね。
だから、ココみたいに人に伝わる絵がかけたらいいなって思ってるよ。

ココ:へー、ココとランって実は正反対のタイプだよね。ココは整理整頓は全然得意じゃない。

ラン:正反対って本当だよね。ランはココみたいになんでも素直に喜んだりできないし、ちょっと考え過ぎちゃうって言うか…。そういえば、ココがこの前、出しっぱなしにしていた文房具は片付けておいたよ。

ココ:それっていつもならママに叱られるのに、何も言わないで片付けてくれてありがとう。

ラン:いや、私は片付けるのは全然苦じゃないからね。気になっちゃって、ついね。

ココ:ココの周りの人は片付けが苦手なココに何とか片付けが出来るようになるようにって色々言ってくれるんだけど、どれも何だか上手くできなくて…いつも結局怒らせてしまう。ココにとってはなんだか息苦しいことの一つなの。

ラン:へー、ココはそんなことで悩むんだね。いつも楽しそうにしているから意外だな。

モモ:あら、ココにも悩みがあるもね。

ココ・ラン:あっ、モモだ!

モモ:今日は二人がそれぞれ息苦しいって話が聞こえてきて気になってきちゃったの。でも、二人の息苦しさって、二人いたら実は補い合えるの

ココ・ラン:補い合う!?

モモ:そう、人って本当に同じ生物なのに、みんなすごく違うでしょ。今は多様性って言葉が注目されているよね。それって何故なんだろうって考えているの。1000年前から長く見ていると、それって本当に人間が力を合わせて色んな状況を乗り切るためなんだなって思ったりする。

ココ・ラン:力を合わせて色んな状況を乗り切る!?

モモ:なんだか二人、同じ反応(笑)
   ええ、例えばつい最近だと新型コロナウイルスの災害があったよね。あの時、人間は感染した時のルールを決めたり、新しいワクチンを作り出したりして被害を少しでも減らすように工夫していた。でも、普段からコロナのことをずっと全員で考えているわけではないでしょ。普段は目立たないけれど、日々、コロナについて考えて研究してきた人が地球のどこかにいる。そうやって陰で日々努力してくれている人が力を発揮した。こんなことって、災害だけでなく実はたくさんあるの。もっと言うと、普段はあまり大切だと思われていないことも状況が変わると、とても重要なことになったりもする
そういった一人一人の違いを大切にして、それぞれを尊重して、力を持ち寄ればいろんな場面を乗り切れるでしょ
対話においてはそれをポリフォニー、多声性と言って、一人で話を聞くのではなく、属性の違う複数の人で話を聞くようにすると良いって言われたりするの。

ココ・ラン:へー(笑)

ラン:確かに、一人で頑張ろうとすると上手くいかないことも、ココみたいに、自分には出来ないことが出来る人がいると、なんとかなる気がするよ。

ココ:そうだね、私たち二人が違うってとってもいいことなんだ。

ラン:でも、一人が出来ると、つい、同じように皆が出来ないとと思ってしまいがちな気がするよ。例えば、友達の子育て中の夫婦が、パパがママみたいに上手に子どもを抱っこ出来ないって喧嘩していた。あれっ、ママとパパが逆だったかな。案外、ママの方が下手なこともあるらしんだよね…。

モモ:そう、なんだか、その補い合うっていう視点がないと、同じことを同じように出来ていないと不公平とか良くないって思ったりしてしまう。それが人間なのかしら。それともそう教わってしまったのかしら。実は、違うくらいがちょうどいいところに落ち着いたりする。抱っこが下手でも、遊ぶのは上手だったりして、少しの違いは完璧を求めず補い合えばいい。その違いを尊重したり、認めあったりすることも力を合わせるのには大切なポイントなのよね。

ラン:その、違いを尊重したり、認めあうって、案外難しい気がするよ。

ココ:でも、私たちは今、少しそれが出来た気がするよ。そんな気持ちを大切に正反対の2人で力を合わせて補っていけるといいね。

ラン:そうだね。ココ、これからもよろしくね。


さてさて、こんな風にももここらのスタッフは違う人がいることをとっても素敵なことだと思うようになって、あえて同じではないことを選んだり、互いに補い合うという考えを大切に事業を作っております。そうすることで見えなかったことに気がついたり、人に伝わりやすい方法が見つかったりしているような気がします。


それでは、今回の記事があなたのお心に合いましたら幸いです。今週もちょっと息がしにくいと思ったその時は、この記事を思い出して「ふぅー」っと一息ついてみてくださいね。

#多様性 #ポリフォニー #和集合  


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