冬が来る前に
肌寒い季節になってきた。
寒いのは大変苦手である。12月になれば私はカイロを貼りまくってダウンを着る。肌で寒さを感じてしまうと、ネガティブになってしまいやすいからである。
自分の周りには異常なメンタルの強さを持つ人が多くいる。
この間、その友人の一人と話した。
「どんなに有能な人でもメンタルがブレると台無しになることがある」
私は、自分のメンタルの弱さには自覚がある。
今日は寒いから、仕事がうまくいかないから・うまくいきすぎているから、誕生日だから、年末だから、数字が綺麗だから…
こういうことで、簡単に洞窟に入る。
洞窟からでも、「世界」はかろうじて動かすことはできる。
ただ本調子では無いし、その後の洞窟の暗さは眩暈がするほどだ。
自分がなぜ、メンタルが弱いのか。
その部分はわからない。
そして自分の周りの人がなぜあんなにメンタルが強いのか、それもわからない。
洞窟から私を出してくれる、そんな天宇受売命のような存在は、22年間のうちでは見つけられなかった。
少し話は変わる。
大学生になってから、自分の内発する自主性の無さを感じた。
あるパッケージの中で「〇〇してください」と言われればある程度のことはできる。それを楽しいと感じることもできる。
ただ、そのパッケージを思いつくことができない。
この世のものはもう十分満たされていると思っているし、1から新たに何かを始めるなんてことは、私の手引きに存在しないのだ。
今も、やりたいことがない。事務の仕事も、芸能の仕事も、好きではないけれどかと言って渇望するほどやりたいかと言われたらそれは違うのである。
メンタルが強い例の友人たちは、皆「やりたい」と思うことがあるらしい。
友人は「やりたい」と思うことがあるから、メンタルが安定すると仮定すると
私は自分のメンタルのせいで「やりたい」ことがなくて、メンタルが安定しない。
こんな負のループの渦中にいると思った。
一体どうしたらこれを抜け出すことができるのか?
こんな大きな問題に直面すると、エラーが出る。
冬が近づく日。
空は高く澄み切っている。
ノーカラーコートは冷たい風に翻される。
日光が毛先のダメージを照らす。その部分だけ鮮明に。
文字にして、自分は自分の証にするのである。
Sincerely yours,