摂氏1800℃の炎
この度、「文春野球」にコラムを寄稿しました。
読んでくださった方、さまざまな場面で感想を送って下さったり、拡散をして下さったりした方。本当にありがとうございます。
私の大好きな二人の姿で、何か胸の奥が熱くなってくれたら嬉しいです。
永田トレーナーは、私の父のいとこです。
少し遠い親戚のように感じるかもしれませんが、
ドラゴンズ一家の我が家は結構関わりがありました。
幼い私が東京にいながら、ドラゴンズを愛したのも
永田トレーナーが野球のことをたくさん教えてくれたからです。
今年、ドラゴンズに英二さんが返ってくると聞いて
文春野球の大山さんから
「永田トレーナーへ取材をしてみないか」
という話をいただきました。
いろいろな状況も重なり、
初夏ごろに取材を行いました。
その後、大山さんから
「どうしますか?百道さん、原稿を書いてみますか?」と
お誘いをいただきました。
人生で、おそらく幾度はない経験です。
返事は決まっていました。
たくさんのアドバイスをいただきながら、
少しずつ、少しずつ育てました。
最初に自己紹介もせず、
はっきり言って「なんでこの子がトレーナーに話を聞けてるんだ?」
みたいな疑問を置いてきぼりで
限りなく自分を消しながら
「ライター」に徹する真似をすること、
それを許してくださいました。
私に秀でたものはありません。
いつも周りの方々に助けられてばかりです。
ただ少しだけあげるとすれば、
私の心には「愛」と「言葉」の種がありました。
取材を受けてくれた「おじちゃん」や
二人三脚で作ってくださった「大山さん」
幾度も相談をさせていただいた「落合ヘッド」
「ラブレターのように書けばいいんだよ」とアドバイスをくれた方…
たくさんの方の水や肥料があって、
一つの花が開きました。
負けたくないけど、
正直自分の中でこれほど向き合って負けたのなら
悔いはありません。
知名度とか、そういうのもありますからね笑
いやー今のはただの負け惜しみだったなあ…笑笑
最後に、
テーマとした「見える」と「見えない」について。
みなさんもご存知の通り、英二さんは霊感があり「見える」人です。
対しておじちゃんは、一軍責任トレーナーになってからは
試合中姿を見せることが少なくなった「見えない」人です。
この着想からテーマを決めました。
「見えない」からどうでもいいとか、ないことにしていいとか、
そういうものではないですよね。
選手の「見えない」頑張りがあってこそ
「見える」ヒットや球、スーパープレーになる。
英二さんのような「見えない」世界が
「見える」強さを作る。
「見えない」ものは、プラスに働きます。
でも。
「見えない」と思って世に放ったもので、
マイナスに働かせていることはありませんか?
それは、本人が「見える」ものかもしれません。
良い「見えない」世界が広がってほしいと思います。
私ですか?
い、いいですよ。Twitterとか見ても…
コラムの日も、カッコつけたかったのにきつねダンスの動画とか
ドッキリにまんまとハマる様子を「拡散」していただいた方もいらっしゃいましたね…
今回は、本当に本当にありがとうございました。
P.S. 小学校・中学校・高校の恩師にもこのコラムを読んでもらいました。
奇しくも小学校と中学校の先生は、国語の担当教諭でした。
今思うと、たくさん文章を書かせてくれました。
そして、たくさん赤文字を入れてくださいました。
そんな公私共にお世話になった先生方がコラムを読んで
「自慢の生徒だよ」と言ってくれたことは、本当に嬉しかったです。
永田トレーナーの幼い頃を知る祖母の喜びメッセージで
「ああ親孝行ならぬ祖父母孝行できたかな」とも思えました。
今回のコラムで、いかに自分がたくさんの人に力をもらっているか
本当によくわかりました。
一人では何もできないんです。
できないけど、
この気づきから感謝をしていくことはできるかなと思います。