澎湖漫步生活 ~ポンフーそぞろ歩き生活~「澎湖編その④」
ただの旅じゃない、その少し先へ
日本語では「旅」という言葉も
英語でいうと同じ旅でも
「Trip」「Travel」「Journey」とそれぞれの言い方やニュアンスが違いますよね。
Tripは短い旅を意味していてすぐ帰ってくる旅で、遠足やらビジネスでのちょっとした出張も含まれるようです。
Travelは一般的なまあまあの期間の旅行やイメージ的に遠くに行く感じの時に使われます。
そしてJourneyはもっと長い旅のイメージで旅のプロセスだったり、
長期間に渡る経験などを比喩的に表現する時にも使われる感じでしょうか。
そんな中からいうと、今回の私の「旅」は、
Travel とJourney の間くらいかもしれません。
普段の拠点(住まい)からこうして離れて48日間ですが一箇所に滞在する経験は今回が初めてでした。
短期間の観光なら、食事はこの際だから贅沢しようとか、目当てのものを食べたり、やりたい事をその期間内に消化したら満足感が得られるかもしれません。
「暮らすように滞在する」感覚としてこの先過ごすべき、その少し先に立ち入り冒険にも似た滞在に胸が膨らむ思いでした。
そもそもなぜ?の経緯
今回お世話になった語学学校は
ALC(旧阿甘語学学校 中国語科)でした。
新型コロナウイルスCOVD‑19が流行る前から
何となく台湾での語学留学を体験してみたいと思い続けていました。
というのも、自分の娘が2020年から台湾の大学に正規留学をするという経緯もあり、台湾への想いも更に特別なものになったし、
家族が留学している間に度々訪れようという魂胆もあり、自分もその際少しでも話せることができたらいいなという気持ちでした。
色々検索してどこかいい語学学校はないものか、できれば経費も抑えたいし、何よりこんな年齢のいった私でも受け入れてくれそうな懐の深いところ…。
そんな時、 『台湾でもっとも美しい澎湖島にある語学学校』というフレーズを見つけました。
「えっ、なにここ!台湾にこんな素敵な島があるんだ」と初めて知りました。
サイトを熟読し、口コミも読み進めると受け入れてくれる日数も希望に応じてカスタマイズしてくれるっぽいし、こんな美しい島に滞在しながら学べるなんて最高!とすでに妄想で膨らみまくり。
さっそくタイミングを見て現地留学もいいかなと計画を立て始めました。
が、ご存じのCOVD‑19が流行りはじめ、渡航を断念せざる負えませんでした。
そこからはオンライン授業も対応しているとの事で、
約1年くらいゆるい頻度(週一くらい1時間)でオンライン授業をしました。
今思うとオンラインで何かやるっていうのは今では当たり前になりましたが、当時学校でも割とこういった対策は早かったと思います。
その後海外の渡航が制限された長い3年が過ぎ、だいぶパンデミックも落ち着いてきて、台湾に自由に行ける日がやっと巡ってきました。
私自身の仕事や身の回りの状況が整い、行きたい気持ちを温めて続けていた日々を実行に移す時がやってきました。
私は個人事業主で店をやっているので、休むのはお客様に申し訳ないと思いながらも、自由に休むことができます。
その一方では休んでいる間は不労収入はないので、その後はどうしようの不安も正直ありながらだったけど、
何故かその時は
「今健康で動けるうちにやらないでいつやるの」の気持ち一本でした。
というわけで、そんなこんなの経緯があり、
いよいよ夢の台湾の離島へと向かうことに。
(※2月の台湾へ向かうタイミングで家族との同行の旅も入り、帰国直前の高雄周遊も今回の話には入ってません)
では、実際いくらの生活費が必要なのかの予想
学費をのぞく日々の想定される生活費、食費などなど、日本にいる時とはまた計算も違ってくるし、準備しておくお金なども事前の計画が必要だったりします。普段の感覚で暮らすような経費配分も必要です。
ちなみに授業料は事前に学校とやり取りして希望時間を。
宿泊費も季節や場所によって費用が変わります。
以下ざっくり自分一人分の想定となります。
渡航の費用
①仙台~成田まで直行の高速バス代 6,500円
復路 6,500円予想
②成田~桃園空港 往路 約35,000円(2023年2月当時)
復路 約35,000円予想
③松山空港(台北)~ 馬公空港(澎湖島)国内線 往路 8,000円
復路 8,000円予想
授業料(48日分)
46時間×1,400円=64,400円 当時のレート1元4.4円計算
宿泊費(48日分)
12,000元 ≒ 52,800円 (一日当たり1,100円)
食費(予想)
1食当たり600円 ✖ 3食分= 一日当たり1,800円
✖ 48日分 = 86,400円
生活雑費・公共交通機関費用(予想)
48日間で 30,000円
と、ここまでの計算で332,600円!
交通費はその時のタイミングで変動あるにせよ、
食費はこの時は自炊できない宿だったので、これでも贅沢しないバージョンで大目に見積もった計算でした。
それでもきっと台北市内の語学学校に通う想定なら、授業料と宿泊費はもっとかかるかもしれません。
実際生活してみての費用は?
さて、48日間暮らしてみて実際の食費はいかほどだったでしょうか。
携帯のシンプル家計簿というアプリで毎日金額と何を食べたかまで記録しておりました。ここでは大体の平均値を出しておきます。
朝ご飯 平均350円
昼ご飯 平均430円
夜ご飯 平均450円
食費一日当たり1,230円✖48日間 = 59,040円
実際暮らしてみると朝ご飯は豆乳とパンかおにぎりなどで200円弱ほどで済んでしまうし、
お昼ご飯も節約して(バランスも考えつつ)350円くらいで済むときも。
でも野菜たっぷり食べたいときや、プラス台湾ビールやたまに鍋を食べたりすると高くなってしまいますが、まぁ平均した金額となります。
その他、宿泊した宿は民宿と謳ってますが、実際ホテルのように綺麗でしたが、ランドリーがなかったので洗面台で手洗いできかねるものはランドリー屋に持っていきました。
ランドリー代合計 2,640円
化粧品代、文具代、生活用品代 10,393円
共に学ぶ仲間と島旅でKKdayを利用した娯楽費 1,875円
その他公共交通費・雑費 約12,000円 (寒くて防寒着を購入した分含む)
※日本へのお土産代は計上しませんでした
というわけで、
最初の想定 食費+雑費=116,400円、
実際の経費 食費+雑費= 85,948円
これらに渡航費、授業料、宿泊費がプラスされた金額を加算すると
合計 212,132円となりました。
(桃園空港~成田空港までの復路30,932円で若干安くなりました)
おっと!
最後の最後ここで忘れてならないのが、
実は私はコロナワクチン接種を2回しか接種しておらぬまま台湾へ渡航し
この2023年4月5日に日本へ帰国の時点では陰性証明書が必要でその費用がかかりました。
それが、検査代含む証明書をもらうのに16,000円でした。
なんとも痛い出費ですが、グッとこらえましたね(いろんな意味で)
空港のチェックインカウンターのお姉さまに2秒間チラリと見せて16,000円。。。
今思えば、もしその陰性証明をもらうために検査して、もし陽性だったら
さらに隔離する時間と経費がかかったのだろうと想像すると身震いします。
きっと何年後か先には、あんなこと、こんなこと、あーったよねー。と鼻歌にでもできる日がくるのでしょうが、ほんとこの時の制度はシャレになりません。
と、いう事で大体とは言え、リアルな留学の経費は以上の通りです。
それにつけても台湾の澎湖島での中国語語学留学は語学学校を運営しているALC、所属してる先生方の指導力、お人柄、澎湖での心地よい生活、風景、食…。
学んで、笑って、踊って、歩いて、自転車で漕いで、楽しんで。
どこをとっても私にとっては胸を張って五つ星を付けたいです。
そうそう大事なこと。
ちなみに今この記事を書いているのが6月27日で
私が澎湖滞在の2月3月は観光地でもある澎湖にとっては閑散期です(冬の期間から3月いっぱいくらいまで)
なので、宿泊費や国内線の飛行機などは繁忙期(4月~9月いっぱいくらいまで)実際の費用より高めになるかと思います。
要お問い合わせ下さいね。
そして、肝心の語学力は…?
帰国後のさぼり心がちらほら見え隠れしてますが、
格段に今まで知らなかった言葉が自然とわかり、現地の人の会話もなんとなく聞き取れるようになり、娘ともあえての中国語会話で普段の生活に取り入れたりして、日々忘れないように少しづつ勉強を重ねてます。
今度また行く機会ができたらもっと長く滞在したい、
もっと現地の人々と交流して生活したいと思いました。
50代半ばも過ぎ、もはや60代にさしかかる私ではありますが、
ここで過ごした日々が確かにセイシュンといえると思います(漢字で書くの何故か恥ずかしい)
普段の生活から解き放たれ、自分のためだけの時間。
劇的に何かが変わったわけではないのかもしれないけど、
「自分ってこんな風にも生きれるのだね」と再確認した日々でもあったし、
異国の地で現地の人と触れ合い、会話し、食し、見て感じて。
そんな感じ方を体験できただけでも、
そして、なんだかおじさんもおばさんも若い子も子供もみーんな可愛いく思える台湾の人々と
同じ現地の空気を吸って生きているだけでも、
とってもとっても幸せな時間でしょうがなかったのです。
私の人生の彩りを添えた
澎湖諸島での暮らしの日々に係ったすべての人に心から感謝をしたいです。
また食のいろいろ、風景のいろいろをご紹介しますね。
次回をお楽しみに。