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アラサー女 南米1人旅 6日目 #2

月の谷へ

お腹を満たし、午後は中心地からバスで40分ほどにある月の谷へと向かう。コレクティーボという乗合バスを捕まえ、「マリャナ!ルナ!!」と伝えると行きそうだったので乗ってみる。いろんな場所で人を拾って、降りたいときは運転手に知らせて降りる仕組み。とても良い。月の谷近くになると運転手ミラー越しにここだよと教えてくれた。降りる時に3ボリビアーノ支払って、グラシアス。

月の谷は入場料15ボリビアーノとこれまた安い。受付のおばさまに払い、チケットを受け取り中へ入る。結局面白くて1時間くらいぶらぶらした。ただの岩なのに形が不思議で人の顔に見えたり、動物に見えたり見ていて飽きなかった。確かに月に行ったことないが、月の谷という名前は捉えている上にこのロマンなるものまで表現していてとても良いネーミング。(偉そうですまん) ところどころ足元にも空洞ができていて、これ落ちたら戻ってこれないなとか怖い妄想をしながら見て回った。こんな乾き切ったところにも咲くサボテンの花、綺麗だ。

異世界感
ところどころ穴ボコ 中は空洞でかなり深い
野生のサボちゃん


最後の道で前方から「こんにちは!」と声が聞こえてきたので「こんにちは」と返すと、「え!!やっぱり日本人だった!こんなところにいるなんて!」と驚かれた。かなり若めの5,6人ほどのグループ。ツアーですかと尋ねると世界一周のピースボートで来ているのだとか。ピースボートっで詐欺じゃないんだ!(100万円で世界を回れるなんてありえないと思い勝手に詐欺認定していた、すみません。)と心の中で驚き、「明日僕たちもウユニ塩湖なので見かけたら声かけますね!」とお別れした。(結局会わなかったピースボーターズ。)

親子の道案内

帰りのコレクティーボを拾うためにバス停に立つ。横にアンデス衣装のおばあちゃん。1台目は人がいっぱいでスルーされてしまう。しばらくしてきた2台目で行き先を確認し乗車。帰りは通りたかった岩を切り崩したトンネルを通りぬけ市内まで向かう。ホテル近くの教会あたりに行くかと思い乗り込んだが、Googleマップで見ると目的地から逸れ始めた。おやおや?ちょっとちがうかも?そろそろ聞いてみるかと思っていると、なんと最終地点に着いてしまったらしく、全員降りろ、とのこと。とりあえず3ボリビアーノ支払ったが、「私、ここ行きたい言うたやん?もうバスいかんの?」とおっちゃんに必死に訴えてみる。首を降りノンノン言われてしまう。なぁぁまじか。まぁでも歩けなくもないからいいか。と、マップ片手にぐるぐるしていると、同じコレクティーボに乗っていた女の子とそのお母さんが話しかけてくれた。そして同じ方向だからと近くまで一緒に行ってくれることに。お母さんはスペイン語しか話せないが、娘さんは英語も話せるとのこと。ありがたい。どこから来たの?何食べたの?ボリビアはどう?とお母さん矢継ぎ早に質問するのを娘さん必死に英語で通訳してくれる。お母さんはケティーナ、娘さんはティリーダという名前だと。可愛らしい。

日本から来たことやこれからウユニとチリに行く事を話すと、どこがおすすめだとか、こういう写真の撮り方ができるだとか色々教えてくれた。すごくニコニコでとても親切で可愛らしいママン。お嬢さんも日本のことやペルーでの旅の話を聞いてくれて何だかとっても楽しかった。そして話に夢中になりすぎて途中段差で足を踏み外し、その振動が腰まできた。危ない。(歩き慣れてないと普通に車に轢かれそうになるので本当に集中力大事。みんな気をつけて!)ホテル付近の通りまで来たので、「もうここで大丈夫!本当にありがとう!」と伝え、ハグをして別れた。ペルーでセルフハグをして以来のハグだったので胸が熱くなった。本当に素敵な親子だった。助けてくれてありがとう。2人に幸あれ。

ウユニへバス移動

17時ホテルのロビーで少しゆっくりさせてもらい、荷物をまとめバス乗り場まで向かう。行きはクタクタだったのでタクシーを使ったが、今は元気なので歩くことにした。でも8kgを持っての坂はやはりきつく、時折止まりながらゆっくりと歩く。(何度も言うがここは富士山より高く標高4,000m) 
ウユニまでのバスはトドツーリスモという観光客向けのバスを予約しておいた。普通のバスもあるが、ここはボリビア。治安的にも夜間の移動に関しては値段よりも安全性を重視。バスは21時発だが、まだ18時過ぎ。待合室には充電器も大好きなコカティーも用意してあるとのことで、ここでしばらく日記を書き調べ物をして休憩する。途中1人で待っていた日本人女性とお喋りして暇を潰す。日本であれば多分話さないだろうが、旅先で出会うと誰とでも友達になれるのも楽しい。20時過ぎになると徐々に人が増えてきた。これまで散々遅れてきた通り、このバスも想定通り30分の遅延。理由は、特にない。だがこのバス、サービスがかなり良かった。席の広さは南米夜行バスあるあるでもちろん広いが、それ以外にも夜朝ご飯とお水にコカティー、ブランケット・枕付き。助かる。席にもカーテンがついており、寝相や半目を見られることを気にすることなくここでも爆睡できた。さらばラパス。また来る日まで。


車内サービスのご飯
窓越しのラパスの夜景


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