静寂な時間が好き
教典 327 「静寂な時間が好き」
以前は違った。
どんなにつまらなくても、私は必ず、家でテレビをつけていた。
しかもけっこうな音量で。。
車に乗ったら必ず音楽をかける。
これもけっこうな爆音で。。
だからどっちかっていうと、静寂は苦手だった。
静寂の中にいると、不安しかなかった。
ネガティブな感情しかなかった。
けど、最近は、静寂が心地いい。
不安というよりは、いろんなことを落ち着いて考えられるようになった気がする。
それと、逆に、音が雑音に感じるようになったのもあると思う。
静寂を楽しめるようになった。
これも歳をとる。ってことなのかな?
それほど、波乱万丈な人生でもなく、それほど不幸のどん底に突き落とされたわけでもなく、どちらかというと、人より好き勝手に生きてこられた方だと思うけど、満たされない心が静寂を嫌っていたんだと思う。
今も満たされてはいない。
ただ、そのことを受け入れてはいると思う。
過去記事にも書いてるけど、昔の私は、自分が特別な人間なんだと本気で思ってた。
かなり痛い奴だった。
だから、現実とのギャップにのたうちまわってた。
だから、音でそれをかき消そうとしてたのかもしれない。
音で、脳を麻痺させるような感覚。
今は、自分が凡人であると、しっかり自覚しているので、逆にそれで解放されたのかもしれない。
だから、音は、それほどいらなくなった。
ただ、私は都会の喧騒は今でも好きだ。
コロナが出てきてからは、都会に行かなくなったけど、
あの人混みのざわざわした音。
車の音。
横断歩道の音。
電車の音。
それらが混じった都会の音。
その中にいると、私はなぜかいつも嬉しくなる。
なぜか、都会の喧騒の中にいると、1人じゃないって思える。
生きてるって実感する。
生きたいって強く思う。
今、そんな都会の喧騒にいるあなたがうらやましい。
私は今、noteを書きながら、田舎の静寂の中にいる。
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