【ももたろレビュー】アニメ#1『未来少年コナン』
1)あらすじ
西暦2008年、核兵器以上の破壊力を持つ『超磁力兵器』による最終戦争が勃発。結果地球規模の大地殻変動により大陸は引き裂かれて水没し、高度な文明は崩壊した。
最終戦争から20年後、水没を免れた孤島『のこされ島』で「おじい」と暮らす少年「コナン」は、ある日砂浜に漂着した少女「ラナ」を助ける。
彼女は『ハイハーバー』という島で暮らしていたが、科学都市『インダストリア』の者達にさらわれ、帰還中の輸送船から隙を見て逃げ出したのだという。
しかしラナを追うインダストリアの行政局次長「モンスリー」達の手により、ラナは再び連れ去られてしまう。
争いの中で怪我を負ったおじいは自らの死期を悟り、コナンに「島を出て仲間を探すのだ」と告げて息を引き取ってしまう。
おじいを失った悲しみを乗り越え、コナンはラナを救うためのこされ島から旅立つのであった。
2)ももたろレビュー
言わずと知れた宮崎駿監督の実質的な監督デビュー作品。
ももたろの周囲ではあまり知名度が高くなく、知らない人も多い。
(少年探偵と名前が被るからか…?)
しかしその面白さは無類の作品であり、大人も子供もおねーさんも、老若男女すべての人にお勧めできます。
まず何より主人公「コナン」のキャラクターが良い。
心優しい「おじい」に育てられたため素直で純粋、さらには強い意志と決断力も併せ持つ。
それでいて食料調達のための狩りで培った驚異的な運動能力と頑丈さを備えています。
どんな苦境に立たされても挫けずいじけず、ラナやインダストリアに苦しめられる人びとを見捨てません。まさに理想の主人公。
とある事情から悪者に付け狙われるヒロイン「ラナ」は心優しく芯が強い女の子。ただ守られるだけのか弱い存在ではなく、コナンと助け合いながら冒険を繰り広げます。
他にも初めて出来た友達「ジムシー」や機械帆船バラクーダ号の船長「ダイス」、インダストリアの職員だが次第にコナンに感化されてゆく「モンスリー」、インダストリア行政局長「レプカ」など魅力的なキャラクター達が物語を彩ります。
ふとした背景に見る崩壊した高度文明の遺構や滅びた後の世界で懸命に生きる人々の生活描写など、映像から感じる世界観の深みはバッチリ。
『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』に見られるような、宮崎監督お得意の飛行機やメカ達も生き生きと描かれます。
アクション満載で単純明快。それでいて世界観に広がりを感じるボーイミーツガール物語。無駄な引き伸ばしもなく全てのシーンが見どころといっても過言ではありません。
宮崎作品初期のテイストを懐かしむ皆さんや、難しく複雑になりがちな現代のアニメに疲れた皆さんにぜひぜひ観てもらいたいと思います。
おはようございます。ももたろです。
本日の徒然日記のお題はアニメ。子供の頃から大好きなんです『未来少年コナン』
今後も色々なレビューを増やしていきたいと思っています。お楽しみに。
今日も良い1日を。