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【逆転裁判】その感想は、あきらかにムジュンしている!【ゲーム感想】
してないはずだ!・・・・・・多分。
〈はじめに〉
⚠️本記事は「逆転裁判 甦る逆転」のネタバレを含みます
⚠️クリアから二ヶ月ほど日が空いているので記憶漏れや、妄想その他に引っ張られているところがあるかもしれません。
プレイハードとタイトルはNintendo Switch版「逆転裁判123 成歩堂セレクション」、クリア時間は20時間程度でした。2023年GWでの各種セールで「成歩堂レジェンズコレクション」として購入して完全初見プレイです。
以下感想はかなりカジュアルな文体になっています。誤字脱字を含め、ご容赦いただければ幸いです。
〈良かったところ〉
○テンポ
タイムリミットがないにも関わらず、シナリオもテンポも退屈さを感じさせない。必要数のイベント(証拠品)を回収しないと次に進まないので、相手を詰める材料が足りなくてゲームオーバーになるということがない。何が足りなくて負けたのかについて頭を悩ませなくていいのでストレスが少なくて良かった。
法廷パートは、会話パートのみでポチポチノベルゲーになるのかと思いきや、結構やることがある。証拠品や書類のチェックなど考えることがたくさんあるので飽きない。BGMや演出もテンポの良さに一役買っていると思った。
○シナリオ
正直、主に後半において「そんなことある?」と思う展開が多発するが、細かいところに目を瞑れば大筋は通っているように思う…・・・多分・・・・・・
三話までは大きいチュートリアルで、四話以降にキャラクターの掘り下げがあるのでグッと面白くなる。できることが増えて安定してから掘り下げをされると、自分の手腕にこそキャラクターの判決がかかっている気がして感情移入しやすいと思った。お気に入りシナリオについては後述。
○キャラクター
メインキャラクター(成歩堂・御剣)はなんとなく知っていたが、彼ら含め周囲のキャラクターがあまりにも濃い。味の濃いキャラデザ技術に胸焼けしそうになる。あと割とみんな線が太くてガタイがいい。
〈気になったところ〉
○新システムの導入タイミング
捜査パートにおける新システム(ルミノール試薬・指紋採取・監視カメラなど)の導入が物語の終盤と、遅くて勿体無い。せっかくプレイヤーが動かせる要素が増えたのに、一話分しか導入されずそのままエンディングになるのはあまりに惜しい。やれることや集められる情報の幅が広くなって面白くなるところだったのに残念だ。次作に期待している。
○エンドロールが二度ある
もしかして第五話は追加コンテンツだったことってある?四話DL6号事件を解決して大団円の勝訴イラストまで差し込まれていて、エンドロールが流れたので、てっきりここで終わりだと思った。そのまま五話に進んだので、成歩堂コレクション123を連続でプレイさせるタイプかと慌てた。
○画面揺れ
プレイ中、特に法廷パートにおいて画面揺れで臨場感を演出してくれるが、テキストウインドウまで含めて画面全体が揺れる(ように見える)ので、文字を追っているときに連続して揺さぶられると少々目が疲れる。揺らしているのは大方異議申し立てしている自分なのだが。ボイスがあれば多少目を離すことにも抵抗を感じないが、テキストのみとなると何か大事な証言を見逃しているかもしれないから目を離せなくて。
〈ストーリーについて〉
○お気に入りは五話
DL6号事件と言いたいところだが、SL9号事件の第五話がボリュームや難易度、キャラクターも合わせて一番のお気に入りだ。
DL6号事件の勝訴後にエンディングを挟んで話が始まって「エピローグか?」と思ったら普通に本編だった。しかも四話までと同じくらいプレイ時間もかかったし、四話までの合計数以上に有罪判決(ゲームオーバー)になってしまった。行き詰まったので某芸人のプレイ動画を参考にすることもしばしばあった。ありがとうEIKO・・・・・・さすがのフルボイスだ・・・・・・
四話に引き続きそうはならんやろポイントが多い。そして後出しジャンケン(証言)も多い。全て余すことなくはじめから順序立てて話しなさい。聞かれたことだけに答えなさい。「昔の出来事を記憶を頼りに推測するのは危険だ」ってエディ・デ・ウィンドもそう書いてました(アウシュヴィッツで君を想う/早川書房)。
警察も検察も法廷もあまりに“黒”である。ズブズブでの“黒”である。どうなってんだこの国の司法は。どうして遺体が詰められていた車の持ち主である重要参考人が、証言台に立たずに検察側に立っているんだ。君に聞いているんですよ、御剣怜侍くん。
〈キャラクターについて〉
○成歩堂龍一 24歳
お前がツッコミだなんて誰が想像できるってんだ。シナリオ分岐でキャラクターの人格が揺れるタイプのゲームではないので、一本道のシナリオでキャラ付けも確立していて、さらに初心者弁護士ときたら掴みとしてボケだと思うじゃあないですか。お前がツッコミかよ。
三日で被告人を無罪に仕立て上げることができる無茶苦茶な男。運転免許未所持のチャリ通。一日が72時間くらいある。弁護士って本当に三日でカタをつけなくてはならないんですか?書類・手続き大国のこの国じゃ、ひと月位持ち時間がないとあのレベルの情報収取はできないような気がする。何も知らないけど。
お気に入りは第二話の「明日また遊ぼうぜ、法廷でな!」と、真宵ちゃんの保釈金を御剣が支払ったと聞いた際に「今月の家賃も払ってくれ御剣!」とゲンキンなことを言う成歩堂龍一。
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○御剣怜侍 24歳
私の人生において三人目のミツルギ姓の持ち主(マ○ラヴ・学園ハ◯サムに続く)
お前がボケだなんて誰が想像できるってんだ。堅物クソ真面目キャラだと思いきや、追い詰められると「うぐ・・・」とか「むぐぐ・・・」とか言う。さらにおもむろに「うおおおお‼︎‼︎」とか言う。加えて、職場の自室には特撮のフィギュアがあるし、めちゃくちゃな感情を乗せためちゃくちゃな盤面のチェス盤もある。お前がボケかよ。おもしれー男。
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○綾里真宵 17歳
姉を失って成長するシナリオかと思いきや、霊媒師という設定を活かし、ここぞと言う時には亡き姉を憑依させるタイプの支援系ペルソナ使いのJK。姉譲りのナイスバデー(死語)になる見込みも含め、今後の成長に期待大である。修行パートに行っちゃったので、再開は二年後とかかもしれん・・・・・・
○糸鋸圭介 30歳
守秘義務とは何かを考えされられる、押せば(情報が)出るタイプの刑事さん。御剣に給与の紐を握られている不憫キャラである。検事ってそんなことまでやるんですか?越権行為許しません!せん!
○巌徒海慈 65歳
証拠品の割れた底なし壺パズルで腹を立てていなかったら、危うく好きになるところだった。ヘラヘラニコニコしている柔和おじ上司キャラ、な訳は当然なく、権力者なりの強かで狡猾な黒幕であった。感情の緩急の付け方が美しくてかなり魅力的だ。
証言台に呼ばれたのに、裁判長とのツテを理由にランチへ抜けようとする。ここで食べなさい。
○宝月茜 16歳
最終チャプターだけに登場させてエンディングになるには惜しいJK。まだ血痕やチョークアウトラインが残る現場で、勝手に指紋採取をしたり試薬吹きかけたり割と法律ギリギリのことをやっていると思う。姉を救うどころか公務執行妨害とかなんとかで同じところに放り込まれそうだ。
あと成歩堂くんはそのうち職務質問を食らうと思う。
〈疑問に思ったところ〉
○DL6号事件
❓暴発した銃弾がエレベーターのガラスを貫通するのか
15年前の話だし、検察局の建築年数とか劣化を考えれば一発で貫通するのかもしれない。しかし貫通したとしても狙って撃ったわけではないし、最短距離で垂直に貫通したわけではないだろうし、ガラスの破片なんかは残ってそうではある。がんばれ鑑識、狩魔の権力に負けるな。
❓15年前の銃弾を体内に入れ続けて鉛中毒ってやつにならないのか
オタクによる中途半端な知識で、“鉛中毒”と言う言葉だけは知っていたので、弾を体内に入れ続けていると良くないってことはわかる。ガラスを破ったくらいだから、そこそこの貫通力があるのはわかるので、フルメタル・ジャケット弾?なるものかと思ったがこれも鉛だった(wiki調べ)全然分からないな・・・・・・
○SL9号事件
❓トロフィーの装飾品が凶器になり得るか
鈍器として使用するのならともかく(第一話より)、殺傷は無理がある気もする。ガント局長の体躯なら可能なのか?あの雷雨で薄暗闇の中でピンポイントで刺せるのか?
壺に書かれたダイイングメッセージやタイホくんの錯覚も含め、おいそれは無茶苦茶だろ!となるポイントが多かった。
🅰️でもどの疑問も成歩堂くんがそうだと言うのならそうなのでしょう。裁判長もそうだそうだと言っています。
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〈まとめ〉
キャラクターがみんな生き生きしていて楽しかった。無茶苦茶だが裁判官があまりにチョロいので、新人弁護士の発想に丸め込まれる逆転劇はタイトル通りに鮮やかだった。
五話以降の捜査パートで追加された各種ギミックを次作から思う存分使えると思うと、すごく楽しみである。しかしそれに反して不安もあるのも事実だ。巴お姉ちゃんに五回も有罪判決を下してしまった。監視カメラチェックでくたびれるほど聞かされたので、タイホくんのテーマは当分遠慮したい気分だ。テテテテテンテン・・・ってここはポ○モンセンターじゃないんだぞ。
パケ画などでキャラクターを見た時に、初見ではたいてい堅物クソ真面目キャラに惹かれるので御剣に心惹かれると思ったが、まさか成歩堂くんが好きになりそうで怖い。スーツ・メガネ・オールバックが三大性癖の自分にとってあまりにも危険な男だ。リーチである。この男、そのうち二刀流を会得して蒸気ロボに乗り、帝都を守ってもぎりして歌って踊りようになるぜ・・・・・・(サ○ラ大戦)
来年頭に発売予定である王泥喜セレクションではダウナー系にもなるらしい。耐えられるか、この供給に?
なにはともあれ、人に指を刺すな、指を。
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プレイから日を開けて感想を残すと、自分の感想に確信が持てなくなってくる。我ながらこれはかなり勿体無いと思っているので、逆転裁判2はオタクの新鮮な感想をお届けできるように努めようと思う。
投稿主の次回作にご期待ください。
〈参考サイト・動画〉
○逆転裁判シリーズ公式サイト
○詰まった時にお世話になった実況動画