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「あなたの水虫治療、間違ってます!」

皆さん、こんにちは!現役薬剤師のmomoです。

今日は、私が薬剤師として20年間皮膚科に携わってきた経験から、結構誤解されがちの水虫治療の中からもっとも多い3つのパターンについてお話しします。

間違った水虫治療法「ベスト3」

1.皮膚科に行かず、市販薬で治そうとする。

間違った水虫治療法の1つめは「皮膚科に行かずに、市販薬で治そうとする」です。

水虫は専門的な診断と適切な治療が必要です。

「ちょっと面倒だから・・・」「なんか恥ずかしい・・・」
というような理由で、皮膚科に行かないで市販薬で治そうとしていませんか?

「とりあえず、ドラッグストアで水虫の薬買って、塗っておけばすぐ治るでしょ」みたいな感じで安易に考えていませんか?

自己判断で市販薬で対応しようとして、かぶれてしまい、結局は皮膚科に行くケースも多いです。

最初から皮膚科に行って、症状に合わせた適切な治療を受けましょう!

2.かゆいときだけ薬を塗る

間違った水虫治療法の2つめは「かゆいときだけ薬を塗る」です。

水虫は 「見えなくなっても治ったわけではない」 という厄介な病気です。皮膚の奥深く(角質層)に菌が根を張っているため、見た目に症状が消えても、最低2〜3ヶ月は塗り続ける必要があります。

「かゆみがなくなったらやめる」では、またすぐにぶり返します。

「かゆくない水虫」もあります!

足の指の間の皮が向けている小さな水ぶくれができている、足の裏やかかとがカサカサしている、ひび割れができている、といった症状が出ている場合など、かゆみを感じていなくても、実は水虫だったということも多いので要注意です!

3. 薬の量が少なすぎる

間違った水虫治療法の3つめは「薬の量が少なすぎる」です。

10gのチューブの場合、10日で使い切るのが正しい使用量です。
水虫は皮膚の表面だけでなく、その奥まで菌が根を張っているような症状が多いので「表面に塗ったから大丈夫だろう」という感じで、少しだけ塗っても薬が浸透せず、菌を完全に退治できません。

医師や薬剤師の説明どおり、適切な量をつかいましょう!

間違った治療法を続けると・・・

前述のように、間違った治療法を続けると、「家族や周囲の人にも感染させる」「症状が悪化し、治療がさらに難しなる」といったことになってしまいます。

特に「爪水虫(爪白癬)」になると、塗り薬では1年以上かかり、根本的に治すには「飲み薬」まで必要になります。

正しい水虫治療法

  1. まずは皮膚科に行って診断を受ける

  2. 症状が消えても2〜3ヶ月は薬を塗り続ける

  3. 適切な量を使う

水虫は放置すればするほど悪化する病気です!

自己判断をせずに、ちゃんと皮膚科の診断を受けた上で、医師や薬剤師の説明のとおりに正しい治療法を実践してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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